ファルとの時間(猫エッセイ)
私にとって、猫のファルとの
時間は、今、一番大切なものだ。
もう温かくなってしまったので
来年まで待たなくてはいけないけど、
布団の中で一緒に寝る幸せは、
天国かと思う。
夜、一人で怖くて眠れなかった時期が
あったけど(今は、眠剤でグースカ眠っている。
いいんだか悪いんだか笑)
あの時、ファルがいたら、どんなに
心強かったかと思う。
小さい体に、プライドがたっぷり詰まった
体温のある、モフモフの生き物。
柔らかくて温かくて、私と同じシーツの
匂いがする猫。
あまり仲の良くなかった両親が唯一
共通していたのが、犬猫好き。
特に父は、晩年飼っていた猫のユメちゃんを
初孫のようにかわいがっていた。
(ユメちゃんの末路は、またいつか
お話します)
父のそっくりな私は、父と同じように
変な替え歌を作って猫に歌っている。
大阪人なら、必ず知っている、「パルナス」
の歌詞を、ひたすら「ファルにゃん」に
して歌ったり、「あらいぐまラスカル」の
歌詞を、「♪神様ありがとお~ぉ、僕に
ファルにゃんをくれ~て♪」に替えて、などなど。
猫が人に与えてくれるもの。
それは、既成概念のくだらなさを知ることだったり、
柔軟な体と思考?の大切さだったり。
そして何より、小さな温かい命の塊が
そばにいることの幸せだったり。
意思のある、小さな生き物。
私は猫が大好きだ。ファルに出会えて
とても幸せだと思う。
昨夜、人間のような寝言を
言っていた。私の脇の間で。
思わず、ぐいっと抱き寄せた。
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