「模倣犯」第三部 宮部みゆきさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
第三部・・・。
思うに、マッハの速度で
読ませてくれる小説だけど、
これを読んで、心豊かになるかと
いうと、、寒くなる。
書いている宮部さんはどうだったんだろう。
前畑滋子が、網川浩一(ピース)に
「お前がやっていることは、
模倣犯だ!!」
とテレビで言ってのけるのは、
本の100分の1ほどのラスト部分。
スカっとするけど、それまで
九割以上積み重ねてきたものが
果たして、それほど意味のあった
ものなのかというと、わからない。
ここまでストーリーを積み上げる
必要があるのか。
ここまで人物像を深堀りする
必要があるのか。
宮部さんこそ、何かに憑りつかれて
いるような気がした。
鬼気迫る作家の憑依小説は
凄すぎて、驚いた。
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