軸とか幹とか
最近ご来店頂いたお客様達から立て続けに言われた言葉。
「お話面白かったです」
たしかに僕はよく喋ります。
恐らく必要以上に。
カルチャーの中で何が一番好きか?と問われたら、
僕は「お笑い」と答えます。
"人を笑わせる"というスキルに勝るものはないと思っています。
お笑いの方々のそういったスキルとか作り込みは、
単純に凄いとしか思えません。
そして8月に業界の錚々たる方々を招いて開催した
『Rock The Boat』というトークイベントで、
靴業界に深く根を下ろしている方々の話を横で聞いていて、
感じた違和感は靴の優先順位と知識見識。
もちろん"足りない"とも思いましたが、
だからとそこを補うための努力はなんとなく自分の中で違うなと。
今企画しているイベントといい、
僕は「楽しい」を作って拡散したいだけなんじゃないかと。
そのツールの一つが"靴"であって、
トークイベントの他の方々との優先順位の違いを思い知った気がします。
音楽や映画やお酒も数あるそんなツールの一つだなと。
それは別に悪いとか力不足を感じたわけではなく、
今の自分の店を良しと集ってくれている常連の方々に対しては、
方向性がこの"楽しい"に"プラス靴"で良いんじゃないかとも思うし、
今後もその振り切った楽しいことに人は集まるんじゃないかと。
靴を蔑ろにするつもりはサラサラありませんが
得意分野が"喜楽">"靴"であれば、
楽しい"事"の方に振り切ったことに重きを置いていきたいと
最近は強く思うようになりました。
"NIKEの限定モデルが扱えないから靴屋としては2流"と思われるなら、
全国殆どの靴屋は2流3流だし、
じゃあそれが扱える店は1流に楽しいのか?と。
そのほとんどは大手。
社則やルールに縛られた範囲のことしかできません。
仕事しながらお客さんとワイワイ酒飲む靴屋なんて無理でしょう?
僕はこの一見不真面目な部分を今後どうやって拡大していくかに
重点を置いて進んでいきたいと思います。
僕の武器は10代からの不真面目不良の蓄積です。
"真面目に不真面目"なんてどこかで聞いたことのあるような毎日を
それこそ公には言えないことまで全力でやりながらここまで来ていて、
その大半は爆笑しているような気がします。
現代は規制規制で当時より色々なことが厳しくなったとは言え、
まだまだ大笑いできることなんてたくさんあります。
僕の軸とか幹なんて物がもしあるなら、
それは自分も周りも大笑いすること。
それに大好きな靴が一役買ってくれるなら
これ以上のものはないかもしれないし、
もしかしたら全然あるかもしれません。
それは音楽や映画かもしれないし、
極端なことを言えば饅頭かもしれないし唐揚げかもしれない。
頑なに何かに固執しないからこそ出来るローカルならではの空間づくりを
急ピッチで進めていきたいと思います。
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