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ローカル問題

新しい箱物が出来たり消費税が上がったりと、
何かと外的環境に引き摺られている熊本の街。

顕著に人の流れは変わり、
台風の様に"そこを過ぎ去れば終わる"様な
元に戻る確約はありません。

これはどこの街もそうで、
大都市でもホットスポットと呼ばれる場所は
時間と共に移り変わり、
それまで賑わっていた場所が
突然閑散とするなんて事も少なくありません。

地方都市の場合元々の人口が少なく
"街"と呼ばれる場所もこじんまりとしていて、
そのホットスポットの移動すら
ほんのわずかな距離だったりしますが、
都会との違いは車社会な所が多いため、
悠々と歩き回って買い物をしたり、
"電車で一駅隣まで移動して遊ぶ"
なんて感覚がありません。

なので強いのが「郊外のショッピングモール」
なんて事になるのですが、
こことの共存共栄がなかなか難しい。

何せ"人口が少ない"から。

更に良く聞く若年層の人口流出も地方都市の賜物。
プラス少子化、なので今後どうなるかは想像通り。

ちなみに2018年の人口流出数のワースト1位は九州の長崎市。

更にワースト2位にも同じく
九州の北九州市が続くという目も当てられない状況の九州。

何が理由かというのは明白で、
「働く場所(企業)が無い」

九州が「シリコンアイランド」なんて
輝かしく呼ばれていた時代も今は昔。

半導体企業の"九州工場"は
ここ10年程で一気に撤退していきました。

僕は前職で九州一円のそういった企業と
お仕事をさせて頂いたので分かるんですが、
工場って凄いんです。

何が?と言われれば、雇用の規模が。

何千人単位の人達がそこで働いています。
地場の関連企業まで合わせれば更に。

"ショップ"なんてどんなに頑張っても
単店で100人超えるでしょうか?

誰もが製造業で働くわけじゃ無い、
なんて思われるかもしれませんが、
そういった企業がある都市を見れば街の景気の差は歴然です。

お金を使う人がいるから飲食店も小売店も多い。
住む人が多いから街も整備される。

税収の面もありますしね。

と考えると、
今後地方都市には光明は差さないのでは?
とも考えてしまいます。

ただその街々が
「面白いか面白く無いか」
「住みやすいか住みにくいか」というのは
また別の話で、
個人個人の好みもあると思います。

スローライフ万歳!的な。

ですが消費に関しては地方都市はまず間違いなく
小さなパイの取り合いになります。

店にとっては「発展」というよりも
「生き残り」という時代になると思います。

地域密着型で地元に愛される"色"を持った店々が
どこまで大手に駆逐されるのか、
はたまた大手を駆逐するのか?

地方都市の政治や街づくりに携わる人たちは、
中途半端な"都会化"を目指すのが
正解ではないんじゃないでしょうか?

あと目先の活気を求めて増え続ける"イベント"

"外需"を呼び込めるものは別として、
僕はこれも常駐店を潰しかねない一つだと考えています。

"人口10割が関東圏に住む"なんて時代は
まず急にはありえませんから、
地方都市やそこでの営みは何をすれば良いのか。

個人的には熊本以外のそういった街々を
時間を作って見て回ってみたいなと今は思っています。


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