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DIY Lofiサンプラー「OpnBeat」プロトタイプVer.3(概要編)
前回の更新からしばらく空いてしまいすみませんが、プロトタイプVer.1、Ver.2の試作をしてVer.3まで進みほぼ仕様が固まったので、これから回路図やプログラム、動作などについて情報共有させていただきます。
デモ動画
外観と各部名称
最終的にプロトタイプVer.3ではこのような外観になりました。サイズは187×118×32㎜で片手で持てるくらいのサイズです。
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Ver.1、Ver.2から大分基板を小型化できたのでケースを分割しなくても3Dプリンタの造形可能サイズ(私の使っているEnder-3 V2 Neoは220×220㎜まで)に収まるようになりました。
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基本的なメニューの操作は、LCDと横一列に並んだロータリーエンコーダを回して選択し押し込むと決定、戻るときはbackボタンで戻って行います。下に並んだ8個のキーはそれぞれに割り振られた音を楽器のように打鍵によってリアルタイムにプレイするために使います。
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背面の端子類は上記のようになっています。Line Out端子は外部のアンプやアクティブスピーカーへ接続します。また自分だけでモニターできるようにヘッドホン出力(音量調節可)もついています。音量を調整するボリュームはヘッドホンの音量とリズム編集モードの時のメトロノーム音をそれぞれ調整するためのものです。
電源端子はVer.2まではmini Bコネクタを使っていたのですがUSBから供給する5VのUSBケーブルでの電圧降下が大きすぎたため今回からタイプCに変更しました。おそらくタイプCケーブルが大電流対応のため抵抗値を低く抑えているためだと推測しますが、基板上のUSBコネクタで測った実測値がmini Bの時の4.3Vからほぼほぼ5Vに改善しました。
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左側面にはArduino NanoをプログラミングするためのUSB mini B端子へアクセスするための穴があります。
基板
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一番下のキーの上に8個並んでマウントされているのがボイスレコーダー用の録音再生チップISD1720です。当初はICソケットとDIPパッケージのものを使っていましたが、基板を小さくするためともし実際にたくさん作ることになった場合SMTで自動で実装してもらったほうが良いと判断し、表面実装部品にしました。もし今後、製品化まで進められるとしたらCherry MXキー(11個)以外の部品はあらかじめ部品実装された状態で提供し、Cherry MXキーは後で好みのパーツを手半田していただくことを想定しています。
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部品はすべて基板表面に配置したので裏面は何もありません。
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オプションとしてサウンド6~8の3つにはLPFモジュールとその効果のON/OFFを切り替えるスイッチを取り付けられるようにしました。LPFは部品定数を変更することで任意のカットオフ周波数のフィルタを試すことができます。
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3Dプリンタで造形した上下のケースはこのような構造になっています。実装済みの基板は深センのseeed Fusionなどから購入して、外装ケースは自分で3Dプリンタで造形していただくことを想定していますが、今の課題は造形時間が非常に長いことです。上ケースが10時間、下ケースで5時間ほどかかっています…。これを作る段階では寝る前に造形開始して朝起きたら完成しているような感じでした。
続き
回路図や動作の仕組みなどの詳細は別のnoteで解説させていただきます。
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