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グレーとホワイトのハッキリとした境界線

ホワイト社会という考え方がとてもしっくり来ています。
「ホワイト社会」とは岡田斗司夫さんが提唱する今後進んでいくであろう社会の状態で、
要は「悪」や「不快感」は栄えず、「いい感じ」「清潔」じゃないと生き残れないという考え方。

一つ例に挙げると
最近の傾向として不快感を感じるコンテンツやSNSの投稿をする人に対しての反応は、コメントなどで注意喚起とか拡散ではなく「ミュート」
もう目の前に映らない様にするので「社会」の中からは居なくなる。

これ、マジで去年くらいから僕自身もそうしてて
即ミュートやフォローから外してます。
不快な投稿はざっくりだけど、
何かの事柄に対してソースも確かめずに一方的な不満や攻撃的な言葉を書き殴る人、
食べ物とか公共のモノを雑に扱う人とか。

この感覚は割と早めのグラデーションで世の中を変えていくだろうと思うので早めにそうなるものとして自身の立ち振る舞いを気をつけねばと思うのです。
昭和のバラエティ・お笑い番組を見て育った僕ら世代はどちらかというとグレーに近い価値観をもって育っているので尚更気をつけないと下の世代の価値観と大きな違いを生んでしまう事になるはず。
そこで大きな価値観の差を生み「キモい」と思われたら社会から弾かれて終わりなので。

最近もイングランドプレミアリーグの選手であるズマが家の中でペットを平手打ちや蹴り飛ばしたりする動画が上がって話題になってるけど、こんなの出たらもう今の時代からは一瞬で「ミュート」若い世代からは応援なんかされない。
「こんなん俺らの世代は当たり前」とか言って肯定してるおじさん世代の声は既にミュートされてるので届かない。笑

特に僕なんかは商品やコンテンツを作って世の中に送り出す立場なので、そこがズレてたら圧倒的にサブい側になるので気をつけねば。
これまではブラックとホワイトの間に大きなグレーがあって、そこに色んな人が生息してたイメージだけど、グレーとホワイトの間にも明らかに大きな壁が出来ている気がします。
ましてや、ブラックなんか存在してないも同じ。目には入ってないので。
グレーにすら嫌悪感を感じる社会に向けて「ホワイト化」の意識持ちましょうね。
全員が本質的に清廉潔白になりましょう!という事ではなく、社会の中でその意識を持ち、そうあろうと努力する状態みたいな。

とはいえ、ここまでの事をうまく消化できずに「そんな社会面白くない!」と思っている人、僕も最初そう思っていました。
岡田斗司夫さんのYouTubeでもそんな意見は多数寄せられていて、
「皆がそんな聖人なわけないのだからどこかに歪みが生まれるはず」
この考えは超分かるのですが、現に世の中清潔化していってますよね。
教師が生徒を当たり前に殴っていた時代に戻っていくとは思えないし、
中洲屋台の店が吐瀉物まみれの川の水でラーメン丼洗ってた時代に戻るとは思えない。
『ごっつええ感じ』で食べ物壁にぶちまけてた松本人志が今のテレビでそれやるとも思えない。

2019年後半から劇的に我々の生活と価値観を変えたコロナウイルスの存在も手伝って間違いなく社会は変わっていっていると感じます。

自分の行動とか「避けたいな」と思う事も徐々にホワイト寄りになっていく事を踏まえ、
僕なりの解釈を補足すると、淘汰されるブラックやグレーの部分にある暴力性などの様々な要素はファッションや正当な競技として再構築され残ると思っています。
過激な悪口などはラップバトル
暴力や不良の性質は格闘技やエンタメ
ブラック・グレーが当たり前にあった世代の価値観はデザインやファッションとしてその時々のトレンドと合わさってファッションに形を変え、お洒落として見にまとうものに。

そんな感じで人間の本質から消えない部分はエンタメとして世の中に残り続けるんじゃないかと思います。
昨今の昭和後期から平成初期の雰囲気が流行っているのはそんな影響も少なからずあると思ってます。
なので、ホワイト化していく社会に対して
「そんな社会面白くないわ」「そんな時代来るはずない、人間の本質だから」と無視しているとすぐに「ミュート」されちゃう時代がすぐそこに来てるんだと思いますよ。

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