校庭_-1000

作品解説「ハンミョウ釣り」

画像1

 田舎の小学校の校庭や神社の軒下など平らな地面に直径5mmくらいの小さい穴がいくつも空いていることがあります。ニワハンミョウという昆虫の幼虫の巣です。ハンミョウの成虫は体が金属光沢でオレンジやブルーのまだら模様が宝石のように輝いてとても綺麗です。幼虫は芋虫のような地味な体で先の穴で暮らしています。
 子供の頃、その穴に草の茎を突っ込んでハンミョウ釣りをして遊んでいました。長い棒状の茎を穴に突っ込んで置いておくと、しばらくすると幼虫がその茎を噛んで外に放りだそうと押し上げてきます。それをそーっと上にあげると幼虫が一緒に上がってきます。別にその幼虫を食べたりするわけではありませんが、魚釣りのように虫が釣れるのが面白かったです。
 背景の小学校は奥吉野にある #旧才谷小学校 をモデルにしました。ここは集落の小高い山の上にある小さな小学校で現在は廃校になっていて今は集会所として使われています。夏にはここのグラウンドで盆踊りが催されます。
 校舎の壁には大きな文字板が掲げてあって、「ま、ず、け、ん、こ、う」と書かれています。

使用画材:紙、ガッシュ
サイズ :257 × 364



#イラスト #イラストレーション #ノスタルジー #ノスタルヂア #酒井ひろみつ #ハンミョウ釣り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?