耳を休める時間
▶はじめに
初投稿だった前回記事ですが、音楽をされている方だけでなく、普段自分とは接点のない、全く別分野の皆さんからもアクションいただけたのが更に嬉しかったです!(あとデモ曲のリンクをひとつ間違えていたので、修正しておきました。)
そこで、「何か音楽家以外の方にも役立つネタはないかな?」と部屋を見回したら、ひとつ良いものが目についたのでご紹介します。
しかも「巣ごもりで家族間トラブルが多くなっている」という今には持ってこいかも知れません。
▶これです!
何だか分かりませんよね。開けてみるとコレが入っています。
はい。耳栓です。
...なんですが、僕が知る中で最強レベルの耳栓です。
Amazonなどで「MOLDEX Pura-Fit 6800」で検索してみて下さい。
▶普通の耳栓と何が違うの?
・とにかく遮音性が凄い(ただ工事のドリルなど振動系は防ぎきれない)
・つぶしてから形が戻るまでの時間が長めなので、耳に入れやすい
・1ペア60円くらい。100均の耳栓よりずっと単価が安く、作りも丈夫
安すぎて数セット単位でしか買えないのですが、僕はカバンに入れていて、音楽仲間にあげています。
ちなみにミニサイズ(少しカーブしてる形状)も一緒に買ってみたのですが、僕がつけるとちょっとサイズが小さいのか、遮音性が落ちますね。
女性で耳が小さい方には良いかも。
▶使用上の注意(だいじ!)
強力なので、絶対に安全な場所・時間限定で使用して下さい。
人に声をかけられたくらいでは気付きません。
使う時は...
・ご家族や電話など、外部から遮断されても問題ない時間
・安全な場所で(屋外では危険)
安全に使って頂ければ、
・誰にも邪魔されない静かなリラックスタイムが欲しい
・自分の世界へ入りこんで集中したい
時などにぴったりです。
装着時は、片手で耳たぶを上方向に引っ張ると更に入れやすくなります。
以上お役立ち情報の耳栓から先に紹介しましたが、ミュージシャンと耳についても少しお話しようと思いますので、もしご興味ありましたらお読み下さいませ。
▶ライブミュージシャンと耳
ポピュラーミュージック系のライブでは、皆さんご存じの通りマイクで音を大きく増幅します。ライブミュージシャンはそんな爆音の中での演奏が日常なので、耳を痛めてしまったお知り合いもいます。
大音量なのは客席側だけでは?と思いきや、各ミュージシャンは自分が演奏しやすくするため各自の近くに置かれた、モニタースピーカー(ライブ映像で歌手の足元に置かれているのを確認できると思います。)から結構な音量を浴びています。
尚このスピーカーを「返し」や「転がし」と呼ぶと、バンドをやってたっぽく振る舞うことができます(笑)。
ちなみに僕は、爆音系ライブでは演奏時に音楽用耳栓を良く使っていました。その頃は耳が髪でギリギリ隠れるくらいだったので。
(↑ 大分使い倒して汚くなっていてすみません ↑)
シンバルやギターなどのキツイ高音をカットしつつ、音質を大きく変えずに全体の音量を少し下げてくれます。
これは耳栓にしては少しお値段がしますが、爆音が苦手な方がライブを観に行く時にもおすすめです。耳鳴りが気になる友人がどうしても行きたいライブがあった時、これを紹介したら気に入ってくれました。
▶作曲家と耳
たとえ爆音ではない現場でも、公演のリハーサル、スタジオや自宅でのミックスなど、長時間耳を研ぎ澄ませ数多くの音のバランスを聴く作業は、かなり神経をすり減らします。
そのためか、必ずしも爆音でない現場に携わる方でも「耳を休める時間」を大切にしている人は割と多い気がします。
仕事が終わったら耳栓をしながら帰宅する、作曲家やレコーディング・ミキシングエンジニアの方もいます。(個人的には、危険じゃないかな?とも思うのですが...。)
親友のクラシック奏者も、やはり無音の時間を大事にしているそうです。
▶最後に
こうして見ると、音楽に携わる人は、
耳を休めると共に、音に集中していた時間から精神的にも開放され、
落ち着く時間を作る。
という目的で、静かな時間を作っている方が多いのではないかなと思います。
世間一般には「リラックスするために音楽をかける」ことは多いかと思いますが、音楽家の場合は時に「音から離れることがリラックス」になる訳です。
最後にちょっと、関連した余談を思い出したのでひとつ。
ミュージシャンは車の中でも音楽をかける方が殆どですが、お知り合いの指揮者さんはちょっと変わっていて。
音楽をかけるにしても、
「運転中に絶対クラシックはかけない。そっちに気が行って危ないから。」だそうです!(笑)
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