見出し画像

2023年個人的カーオブザイヤー。

あけましておめでとうございます。
おととしの8月に免許を取って、自分のクルマを持ち、いろいろな場所に行ってきた投稿主だが、去年(2023年)はわざわざカーシェアのためだけにクレカをつくり、始めてみたことで、いままでの自分の人生のなかで最もいろいろなクルマと出会ってきた1年になった。
ということで、2023年に乗った個人的に皆さんにおススメできるクルマを5台紹介していこうと思う。2023年初めて乗った車なので、僕が大好きなMazda3はナシで(笑) あれは超いい車です。

第5位

第5位は4代目後期型タントカスタム。

まず見た目がカッコイイ。見た目って結構重要で、いっくら乗り味が良くても見た目がタイプじゃない車ってイマイチ萌えっとこないものである。レクサスのスピンドルグリルのような前面デザインは高級感がある。後ろはオプションであるテールランプを一文字に繋げるようなメッキパーツがあればなおよしと言ったところではあるがら再び激戦区になりつつあるカスタム系のスーパーハイトワゴンの中でも、オラオラ系の中に上品さを兼ね備えた、ひときわ優秀と言えるデザインではないだろうか?走りにおいても不満はなく、多少乗り心地の硬さはあるがシャシーのしっかり感はあるし、高速走行も安定している。ターボならば100以降の加速、巡航も不足なくできる。ブレーキホールドも便利な機能がついており、ホールドがかかっている状態でもう一度ブレーキをトンっっとふむとホールドが解除され、クリープが始まる。信号待ち中に後ろの車を入れるために若干詰めたり、渋滞中など、クリープのみで進みたいようなシチュエーションはたくさんある。その時にスマートに発進するためにはアクセルを踏むよりブレーキをトンっと踏む方が楽である。そのほかナビの案内やエアコンの設定がメーターにでたり豊富なシートアレンジなど、タントの魅力は多数ある。

ダイハツ車をランクインさせるのは昨今の騒動を考えると若干抵抗を覚える部分もあるが、個人的にはそれを超えるレベルの商品力は持っていると感じた。

第4位

第4位はC−HR。

この車、ほんとは乗る予定ではなく、「イイ」という噂だけは聞いていたのでいつか乗ろうとは思っていた。出先のホテルの近くのタイムズカーにて△車両を発見したので、超ド深夜に乗りに行ったのは今でもいい思い出。外装はかなりアグレッシブというか独創的というか、今の価値観から考えてもかなり奇抜で、街中に大量に走っているとはいえ、その中でもかなり目立っている。内装もかなり曲線を多用し、ぱっと見の魅力度はかなりあるように見える。細かいところで今も記憶にあるのが、でっかい電Pのスイッチとひんやりしたシフトノブの金属、使いづらいステアリングスイッチである。トヨタとしては珍しくデザイン優先で、ここはトレードオフというような形になっているようだ。エアコンの造形も独特だが、ここは他のトヨタ車同様に使いやすい。

走りに関してはかなりの完成度であった。アシはしっかりとストロークして揺れをおさめるし、アシを介して伝わってきた振動はボディでしっかり吸収される。加速力がもう少しあるとこのアシとシャシーにはベストマッチかなという感じはあるが充分で、4気筒エンジンであることのメリット(振動のなさ等)がしっかり出ている。正直ライバルとなるCX30より走りの完成度は高かった。とは言っても、個人的にCX30の見た目が大好きなので、所有したいと思えるのは30なのだが、それだけに30のアシの動きは残念と言わざるを得ない。

第3位

第3位は新型のシエンタ。

画像提供:@Aludra1010 さん

先代から走りの良かったシエンタだが、現行型になってその走りに磨きがかかったような感じである。全体的に質が高くなったなという感じで、全てのもののレベルが一斉に上げられている。加速に関してもフル加速は変わらないながらも、日常開店行きというか日常的なアクセル開度に対する加速感が非常に良くなった。というのも、先代のシエンタはガソリンにしろハイブリッドにしろ加速時に結構使う2000回転から3500回転くらいまでの加速が悪く、エンジンが唸る割に加速しないなというような印象を持ってしまっていたが、現行型になって改善され、3気筒になったことにより街中のダラダラ走行でもトルク感があるし、高速域も結構伸びる。全体的な質というのは乗り心地にも表れている。というのも先代にはなかったフラットライド感的なものが出ているのだ。路面のうねりや突き上げを受けるが、車体の形を変えることなく箱がスーっと走っていく感じ。これは先代にはなく、現行のノアのような上質さを感じるようなものになっている。もちろんノアを超えることはさすがに無かったが、この乗り味をBセグメントで出しているのはかなりスゴイと感じた。

全体的な質の高さは内装の細かいところからも感じた。たとえばステアリングの回し心地。トヨタ車によくあるインフォメーションのフィルター感が払拭され、インフォメーションが鮮明に伝わってくる。街乗りの右左折でも、ブレーキを踏む、ハンドルを切る、カーブ出口からアクセルを踏む。みたいな一連の動作がスムーズにできる。街乗りカーこそこういう走りの要素は大事であると感じる。ウインカーの音もカッチッカッチというような音で、新型のプリウスやノアのそれよりも質感高く感じる。ブレーキタッチに関しても従来のトヨタ車から進歩し、同乗者も快適。

新型フリードもどうなるか楽しみだが、きっとシエンタを打ち倒すようなクルマになっていることだろう。知らんけど。せめて電Pとホールドは欲しいかな。

第2位

第2位は先日レビューした新型のNBOX。

先代とシャシーやパワトレが一緒で賛否両論ある新型NBOX。先代から走りはかなり進化している。

先代と同じく柔らか系ではあるが、ボディ剛性がかなり高められている印象で、ボディまで振動が響いて結局不快だったり、ハンドリング性能が落ちたようなことはない。さすが現代車と言える出来で、ソリオやルーミーよりその辺りの性能の両立はできている。その他駆動系が非常に滑らかで、排気量的にどうしてもエンジンの自力がないためかギクシャクしやすい場面でもかなりスムーズに車を走らせてくれる。特にコールドスタート一発目にPレンジからDレンジに切り替えると、ガコガコといった振動が床から伝わってきたり、15km/hくらいからの再加速でカクついたりするような車も軽だとある中で、重い車ながらもそのような挙動はほぼなく、これだけでもNBOXのライバルに対するアドバンテージはあると感じる。実はこのギクシャク、結構気になるんすよ。
あとは、ステアリングが非常に質が高くなった。街中で右左折しているだけでもステアリング剛性は高いと感じ、余計な情報は伝わってこない。緩み感も少なく、よりスポーティーなヤリスよりステアリングは回していて気持ちいいと感じるほどである。もちろん攻めればヤリスからすればNBOXなんか目ではないが、ある種の下剋上を感じる。軽自動車離れしたステアリングの質感であると言える。

エンジンに関しても、確かに加速力はあるが、全体的に静粛性が上がり、そこに滑らかさが加わってしまったことで、エンジンのうなり音は結構気になる。最初ディーラーから出て加速する際、軽のNAに乗りなれている自分でも「うっ、加速しないな」と感じてしまったほどである。もちろん絶対的な加速力は必要十分だし、トルクの谷があるわけではないが、エンジン音は環境音に対して結構大きいということである。

内装も、質感が落ちたなどと言われがちではあるが、そのようなことはないと感じる。確かにパッと見の豪華さは減ったとは感じるが、その分直線基調でシンプルで、現代的というかある意味未来的になったなという感じ。シンプルになった分、各部の操作系や触れる部分の質感はかなり上がったと感じる。MAZDA3のようなコクッコクッといったような質感のステアリングスイッチや、今までルークス系に劣っていたウインカーレバーのタッチもかなり上質で、この辺りの質感ではルークスを確実に超えている。正直ホンダが出していい質感ではないと感じるほどに、このNBOXは進化していると感じた。

ただ、そういう細かいところはなかなか伝わりづらいもので、ぱっと見の質感だけで判断してしまう人は多い。「気になる人はディーラーにてチェックしてね」と言われても、やはりネットでの評判によっては色眼鏡で見てしまうような人も多いだろう。実はライバルに打ち勝つような完成度ではあるが、その真価は乗ってみないとわからない、なんなら所有者目線に立って見ないとわからない。個人的にはこのNBOXにはぜひとも売れてほしいと感じるが、実際はどうなのだろうか。気になるところ。

第1位

第1位はノート、ノートオーラ。

オーラの内装。

ノートは出しましたが、オーラもそのうち出します。
今年の1位を飾るのはノート、オーラとなった。
この車を1位にした理由、というかこのランキング全てに言えることだが、「シェアカーとしていい車」ではなく「所有車としていい車」だったからである。例えばヤリスやソリオは、シェアカーとしてちょっと乗る分にはかなりいい車で、自分もかなりお世話になっているのだが、所有したいか、と言われたらまた違う。この辺りの違いはなんなのか、自分にはまだわからないので、この部分の探究こそ2024年の目標である。

走りとしてはノートもオーラも非常に質感高く、ステアリングの緩み感はほぼない。手に触れる部分の質感は若干微妙なところもあり、オートハイビームやドライブモードの切り替えスイッチはもう少し質感高ければとは感じるが、走りを考えればそんなの大した問題ではない。静粛性に関しても環境音、メカニカルノイズともに少なく、この辺はヤリスやアクア、ヤリスクロスはもちろん、フィットよりこの辺りはこだわられていると感じた。乗り心地に関しても突き上げはあるがスッとおさまる感じで、いつまでも響くような感じがない。硬いともとれるが、不快感は一切なく、ある程度路面の状況もわかりやすいので個人的にはこれを硬いとは言いたくない。

内装に関しては、オーラの方がもちろん色々とアップデートが加わっているが、ノートでも充分な質感で、Xグレードならドアハンドルはサテンメッキ?だし、各所に触り心地のいいソフトパッドが使われており、全体的に高級感さえ感じる。強いていえばグローブボックスやアームレストの中の収納が狭く、おフランスを感じるが、センタートンネルが抜けており、その部分が収納になっているので特に気になることはない。ただ、取説がギリギリ入るサイズだからティッシュとかは厳しいかも。

つまり何が言いたいかというと、日常で移動する手段となるクルマにおいて、ストレスのたまるものはなるだけ避けたい。もちろん故障しやすいといったリスクを考えることは僕の乗り方上難しいので考慮外とはなってしまうし、自分たちより厳しい環境でシバかれているのに、万単位の距離を走ってくれるならむしろ感謝すべきである。

ただ、日常使用においてストレスのあるものを選んでしまうと、こういう感謝や愛情というのもなかなか生まれにくいだろう。
2023年はたっくさんのクルマと出会い、カーシェアや試乗などでクルマごとにさまざまな顔を見せてくれたが、所有車として優秀だと感じたのってホント片手でおさまっちゃうくらいの数しかない。

雪に埋もれてナンバー隠しの必要がないノアハイブリッド。

まとめ

この記事を最後まで読んでくださった皆様、改めて、あけましておめでとうございます。
2023年はいろいろなクルマに出会ってきたが、24年はどのようなクルマに出会えるだろうか…の前に23年に出会った車でもまだnoteで書けてないクルマがたくさんあるのでまずはそっちから消化していくつもり。
24年も相変わらずいろんなクルマに乗っていこうと思っているので、皆さんよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?