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これぞミニバンとしての正しい姿!トヨタ シエンタに乗ってみて!

今回は、トヨタのシエンタに乗る機会があったので、レビューしていきます。このクルマ、正直なめてました。かなーりの予想超えのクルマでしたので、ミニバンにしては乗ってから書くまでがめちゃくちゃ早いです。


内装は遊びゴコロ満載!

皆さんは、シエンタについて、どんなイメージを持っていますか?自分のイメージは、「トヨタ車の中ではふわっとしているクルマ」というイメージで、そういうのは主に外装のデザインを見てなんとなく頭の中でイメージされるようになってます。
個人的にクルマのレビューって、自分のイメージとどれだけ乖離していて、この部分はいいよね、この部分は良くないよねっていうのを明確に言語化するのがいちばん大事でいちばん難しい部分だと思っているのですが、この話はまた後日詳しく書くとして…

皆さんは、シエンタの外装デザインをサムネで見たり、この2代目シエンタだってかなりの数走ってますから、少なからず街中でみることのあるクルマだと思うのですが、この外装を見てどんなイメージをしますか?
個人的には思ったよりも重層的な内装だなという感じで、ちらっと見えるオレンジの差し色もアクセントになっていますし、ステッチの色もオレンジで、外装がシンプルな割には中はかなり凝った造形をしているなという感じがします。

一個一個見ていくと、ゲート式のシフトは慣れかなといった感じで、ストレート式になれてると最初は決まったギアに入るのに少々難儀します。慣れればスマートに入るのでここは練習あるのみです。
エアコンはマニュアル式で操作がしやすいですし、風向切り替えスイッチには中間があります!つまり上半身に風を多めに当てるか足に多めに当てるかを調子することができます!特に暖房がそうなのですが、直接身体に風が当たるとぼーっとしてくることがあるのでこれはたいへんたいへんありがたいです!
エアコンの風量スイッチの左の丸は、コンビニフックになっており、普段はそんなに目立たないですし、耐荷重3キロなのでそこそこ重いものも書けることができます。
上のグローブボックスは開けるとビックリするほどのオレンジ色で、ここは好きともキライともなかなか言えません。普通に長財布と小物が入るくらいの容量はあります。ただ、開ける部分が持ちやすいようになっており、その奥は盛り上がったような形状になっていますので、ティッシュ箱はもしかしたら入らないかもしれません。
ウインカーレバーのタッチは普通で、ヤリスよりカチッと入るような感覚があり、現行のスズキ車のような質感です。特にここはいいとも悪いとも感じませんでしたが、ヤリスのようなタッチを想像して乗ると意外に悪くはないです。
ステアリングにはメーターを操作する用のスイッチがついていて、それ自体は使いやすいのですが、せめてイルミがついてないと夜は全く見えません。ほとんど勘で操作することになります。

3列目のアクションが面白く、2列目の下に収納さるようになっています。力もそこまで要らないですし、普段は普通に荷室として使って、必要な時だけ3列目をつかうみたいな使い方ができて便利ですね。シエンタを買うような人の使い方にもマッチしているのではないでしょうか?

余談ですが、メーターがかっこいいです。オフの時はブラックアウトするので、かなり高級感があります。昼間に乗るとHello、夜に乗るとgood eveningと出るという凝った仕様になっており、あまり言われていませんがそれなりにカネがかかっています。

走りがいちばんの予想超え!

エンジン性能はもう少し欲しい

まず加速ですが、もう少しほしいかなという印象です。
乗り出して最初に感じるのは、エンジンのトルク感が薄いということです。特に実用域があまりというか全く力がないなという印象で、2500回転弱から3000回転強くらいまでが絶望的です。
フル加速に関しても、後述しますが、シャシー性能が本当に本当にスゴいので、もう少し力があってもいいかなという感じですが、一般人が一般的な使い方をするのに難儀することはまあまずないでしょう。120までも普通に加速できます。

振動に関しても1.5Lクラスとしては少ない方で、3気筒ハイブリッドのヤリスシリーズより少ないですし、同じ4気筒のガソリンモデルのフィットや、一つ下のクラスになるソリオやルーミーより少ないのでここだけでも一つ上のクラスのミニバンを買う意味はあります。ここはさすが教習車エンジン。

エンジンに対してシャシーが勝っているのはノーマルトヨタ車らしいですが、それにしてももったいないです。

ブレーキタッチはそれなり

次に僕がかなりこだわるブレーキタッチについて。ここに関しては、特別いいとも悪いとも感じませんでした。ルーミーのような剛性感あるブレーキなわけでもなく、かといってソリオや軽自動車のような剛性感ゼロのフワフワなブレーキというわけでもなく、それの中間といった感じです。止まるときも多少意識すればカックンはギリ回避できるといった感じで、完全になくすのは少し難しそう。ただ、以前教習車で一度だけ乗ったアクシオのオートマよりは良いようです。実用ミニバンとして内装やシートアレンジ、シャシーの安定感におカネをかけているにしてはいい方だとは思いますが、僕個人的な好みとしてはルーミーのようなブレーキが欲しいところです。

シャシー性能は予想を大幅に超える!

次はこのクルマで一番驚いたところ。シャシーの性能です。記事の一番初めでシエンタについてどんなイメージを抱いているかということを聞きましたが、個人的なイメージとは裏腹に、シャシーの剛性がかなり高いです。重心が高く、スライドドアまで搭載しているのに、アシはしなやかに動きますし、シャシー性能が高い車にありがちな床が厚い感じもしっかりあります。
先日記事にしたトヨタ車の走りに対する思想はこのころからあったのでしょうか?
ちょっと攻めた走りを山道で試しましたが、かなり走りがいがあります。高剛性なシャシーにモノを言わせて四輪の接地感や荷重を感じながら安心感をもって走る感じは、ヤリスにも通ずるものがあります。もちろんヤリスほどではありませんしあちらはもっともっと軽いので…
以前C-HRで感じたような複合操作への強さももちろん兼ね備えてます。車線変更中に前の信号が赤になってブレーキを踏むようなシチュエーションでも全く怖くありません。これこそクルマに興味がない人が乗るクルマの正しい設計だと思います。
スポーツカーやスーパーカー、セダンなど走りを重視するクルマはそういう性能面は強くて当たり前ですが、クルマに興味のない一般ピーポーが乗るクルマこそ走りを安定させて安全に作るべきですよね。

高速域の乗り心地ももちろんばっちり

高速域の乗り心地もシャシー性能の良さのおかげでかなりいいです。橋のつなぎ目のようなところでもアシはしっかり動きますし、そもそも四輪がしっかり地面に接地している感じがあって、速度を出したところで全く怖くありません。

ただ、これは全領域で気になったのですがハンドルには遊び感があり、シャシー性能に対して負けてしまっています。無反応区間が明確なので、ここに気持ちよさを感じることはありませんでした。現代であればもっと遊び感は少なくステアリングの取り付け剛性だってもっとあげられるはずなので、新型に期待ですね。

まとめ

この型のシエンタ、加速不良などの問題もあってか批判もそこそこあり、それによって期待値はそんなに高くなかったですが、乗ってみると想像以上にいい車で、これこそがミニバンとしての正しい設計だと感じました。確かにゲート式シフトや少しブレーキタッチに難がありますが、高いシャシー性能と力はないが安定した伸びのあるエンジンで安心感をもって走れる車だと感じました。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!!スキやフォローよろしくお願いします!




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