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商用車としてダイハツが提供する楽しさとは?ダイハツ ハイゼットに乗ってみて!

今回は、当アカウント初の商用車シリーズであるハイゼットカーゴに急遽乗ってきました!
実は新型シエンタに乗るためにとあるところまで行ってきたのですが、その近所のトヨタシェアにてこのクルマを見つけ、空き時間があったので乗ってきました。まさか乗れるとは思ってなかったのでかなり即席になってますが初の商用車はどんなもんでしょうか?

内装はかなり事務的

内装は質感なんて求めるものではないでしょうが、かなり事務的です。トヨタシェアのクルマなので、ワンチャン小さいナビでもついてるのかなと思いましたが、まさかの小さいラジオのみ…そもそもこの感じだとナビは上の部分に貼り付けるようなタイプになりそうですね。
エアコンはマニュアルで、どこかで見たことがあると思ったらルーミーの下位グレードというか、ダイハツでよくみるやーつです。
エアコンはつけるとコンプレッサーの音が盛大にします。ウルサイと感じる人もいそうですが、個人的にはむしろ楽しいです。
ハンドルは最新のダイハツの軽のものとデザインは一緒です。
ちなみにウインカーレバーは電子タイプです。共通部品にした方がコストが下げれるのかもしれませんが、商用車までこれとは…いい加減卒業してほしいです(アンチ電子ウインカー)。
小物入れが大変多く、この車幅なのに財布を置く場所に困りません。

また、天井に小物入れがついてて、ここになにを入れるのでしょうか…?
バインダーとかでしょうか?この時期にはほしい膝掛けは入りそうにないですね。なにを入れる用なのでしょうか…?ぜひコメントで教えていただきたいです。

室内では声が中に響きます。これが新鮮でなかなか面白いです。それだけに鉄板は薄いはずなのですが、ドア音は謎に重厚で、バスンという音がします。

走りは乗用車ライクか?

まずは走り出しの印象

走り出しの印象ですが、目線が異様に高いです。目線が高いのはいいのですが、車高は高いはずなのに異様に着座位置が高く、頭がつきそうです。運転しやすくするために着座位置を最大限上げたのでしょうが、正直微妙です。
確かに着座位置が高い方が見晴らしはいいですが、速度感を感じやすいですし、何より上側が見づらく、信号待ちで先頭になると前が見えないこともありました。
そろそろ日本車も着座位置を異様に高くするような運転姿勢からは卒業するべきなのかなと思います。
エンジンをかけた瞬間からセルが回る音が室内に激しく響き渡り、このクルマが乗用ではなく、商用のクルマであることがわかります。

思った以上に遮音が薄いですし(商用車に慣れていたら普通のことかも)、振動も伝わってきます。というのもこのクルマ、エンジンが助手席下にあるんですよね。
エンジンの熱が伝わってくるようなことはなかったですが、どうりでエンジンの音が直ではいってくるわけです。

エンジン性能は街乗りでは良い

とりあえず商用車として一番最初に気になるのは加速性能でしょう。
重くて空気抵抗のある車体を660のちっちゃいエンジンで引っ張っていく、なおかつ荷物も積むとなると、それなりの重量をひっぱって行く必要があります。
商用車に乗られたことのある方からすれば当たり前ですし、自分も理屈ではわかっていたことですが、かなりローギアードです。つまり、加速する際や巡航する際のエンジン回転数が非常に高く、エンジンの頑張っている感は普通車よりかなりあります。
ダイハツの普通車にはパワーモードが存在しますが、体感的にはそれ以上にエンジンが頑張っている印象。おそらくエンジンがシート下にあって遮音が難しいということもあり、同じKFエンジンのはずですがダイハツの他の軽自動車よりかなりうるさいです。
今回は特に荷物を乗せているわけではなかったので、加速に困ることはありませんでしたし、MTならば普段は2速発進でしょう。
ただ、ダイハツ車のエンジンの特徴として、低回転から中回転域での加速が非常の優秀で、高回転は伸びないという感じで、ターボにするとこの高回転の伸びという欠点がある程度改善されるというような印象を持っているのですが、このハイゼットに限っては出だしから回転数を上げていき、非常に元気に加速していきます。

感覚的にはルーミーのNAにも近いようなものですが、あちらよりより回転数をあげていきます。要は、積載時のことも考えたローギアード仕様となっています。

そのため、街中では非常に加速がしやすいです。が、街中程度のエンジン使用率でもエンジンの振動をそれなりに感じますし、アクセルをちょっと踏んだだけでもエンジンがかなり唸るので、4割程度の踏み込み量でもエンジン性能的には苦しそうな感じです。
いうまでもなくエンジンはかなりけたたましい音をたてます。

エアコンの影響は思ったより受けることはなかったのですが、エンジン音のけたたましさからそれどころではないと言う方が正しいでしょうか。笑
またこれもひとつ軽バンの楽しさでしょう。

ただ、CVTはかなりスムーズです。軽バンは普通4ATを搭載しているものが多く、加速にはある程度段がつきますが、CVTを搭載しているため加速は従来のものと比べてもかなりスムーズです。また、ダイハツのCVTなのでギクシャクも少なめです。横にマニュアル車の軽トラが並んでも出足でちぎられることはなさそう。

運転はかなりしやすい!

もちろん軽バンで、背が高く、内装でもお伝えしたとおり頭がつっかえるくらい(無駄に)着座位置も高いので、運転はかなりしやすいです。
ハンドル周りも割としっかりしているようで、先代のソリオくらいのものは確保されてます。ソリオも早く記事を書かなければ…
また、見切り性能がすごくすごく良いです。初見でも前はギリギリまで寄れますし、エンジンがなくボンネットがスランとしており尚且つ短いので背が高い車ではありますが本当に本当に前の端がどこにあるかわかりやすいです。

ブレーキや乗り心地は意外にも良い!

このようなタイプの車はコストが限られているかつできる限りの耐久性を持たせる必要があるため、どうしても走りの細かいところはお座なりになりがちですが、意外なほどにブレーキタッチはいいです。
停車時のコントロール性もよく、街中で地味にストレスになりがちなカックンブレーキも回避できそうな感じ。
乗り心地も意外にもよく、橋の繋ぎ目でもボディに思ったより振動が響かず、一昔前のスーパーハイト軽自動車と変わらないくらいの乗り心地で、思ったより快適です。ついに商用車もこのレベルまで来たかという感じです。
確かに遮音はないですが、その分軽いため街乗り加速も小気味よく、急制動もなかなかに効きます。
ただ、一つ気になったのはアイドリングストップです。アイドリングストップ機構を商用車につけること自体は賛成で、街中でストップアンドゴーが多いなか停止中に3気筒エンジンの振動をずっと感じるのはなかなかに辛いものがあると思います。軽自動車(というか小排気量車)のアイドリングの振動って思った以上に不快でストレスなので、自分は燃費というよりそちら側が大きなアイドリングストップ機構のメリットになるかと考えています。
ただ、ハイゼットのアイドリングストップって、わざわざよかったはずのブレーキタッチをスポイルしてしまうような仕様になってるんですよね。

というのも、カックンブレーキを回避しようと思って最後にブレーキを抜いてゆっくり止まろうとすると、停車寸前でまだ停止してないのにエンジンがストップしてしまい、強制的にクルマが止められてしまいます。
これがなかなかに不快で、他のダイハツ車にはなかったような現象ですのでこの個体だけなのかもしれません。
また、乗り心地がそれなりに良いということで、ハンドリングは少し微妙かも知れません。
というのも、少しハイスピードで右左折しようとすると、荷重移動というかクルマの動きが伝わってきません。ハンドルからのインフォメーションも少ないのである程度のスピードでハンドルを一定以上切ると結構恐怖感は強めです。
エンジンをしばけるタイプの楽しさはCVTでも残っていますが、ハンドリングや荷重移動から楽しさを得るのはかなり難しいです。そういうところも「the 実用車」と言ったところです。
なので速度をだすと怖いですし、ぶっ飛ばしていく軽バンをちょこちょこ見ますが、色んな意味で尊敬です。が、ある程度安心して走っていけるような設計で、ここにもトヨタグループとしてトヨタ車の思想を垣間見ることができますね。

まとめ

ハイゼットって、ワイパーが上から生えてるんですね。地味ですがかっこいいです。the 実用車という表現を先ほど使いましたが、軽バンって謎の楽しさがあるんですよね。ちょくちょく軽バンに乗っている人やネットからも聞いていましたが、軽バンには謎の楽しさがあります。
もちろん車体剛性が高いわけでもなければ、エンジンパワーや音が秀でているわけでもないし、ハンドリングのハの字なんてあったもんじゃないですが、総じて言って楽しいというか、「クルマから感じる新ジャンルの楽しさ」というものを感じました。
自分でもその要因について考えてみましたが、使い切れるパワー感とかなり侵入してくるエンジン音、そしてそんなに良くないハンドリングから、クルマが今頑張って走っていることがすごく伝わってくるんです。それに合わせて乗り手も頑張ってクルマを操縦して行くような、そういうある意味で「操る楽しさ」があるんですよね。
なんだかうまく表現できませんが、乗らないとわからないような楽しさが、確かにこのクルマにはあると思います。

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