「隠れ」走りのミニバンが正常進化！トヨタ 新型シエンタに乗ってみて！
今回は、トヨタの新型シエンタに乗ってきました。
新型といえどもかれこれ一年くらい経ったのでしょうか。旧型シエンタをとにかく気に入り、「これこそがミニバンの正しい設計である」と言い切ってしまうほどの出来でした。
確かにトヨタとしてのクルマづくりが現れているクルマであると感じましたが、新型はどうなっているでしょうか。
ちなみに、今回は皆さんから大量にシエンタの画像を頂いたので、ありがたく使わせてもらおうと思います。
（サムネ画像提供 ＠124_grs さん）
内装は少し事務的に
内装は確かに新型の方がゴチャゴチャ感は減りましたが、先代にあったような遊びゴコロは減りました。
ステアリングは確かにスマートになり、ステアリングボタンにはホワイトイルミがつき、夜でも操作しやすかったです。
ナビ周りは旧型は社外ナビ、新型の方はディスプレイオーディオなので比較ができませんが、自分は新型のスマートさが好きです。
シフトは先代のゲート式からストレート式に変更され、エアコンがマニュアル式からボタン式に変更され、下位グレードでもオートエアコンが付くようになりました。部品共通化でしょうが、これは偉い。先代からUSBポートはついていましたが、エアコンの操作系がスマートになったおかげで小物入れが追加され、USBポートが使いやすい位置に移動されました。夜でも手探りで探さないで良いのはのはいいね。ただこの小物入れ、別にスマホが入るわけでもなく、なにを入れておく用…？別に起毛仕上げされているわけでもないので鍵を入れるとかちゃかちゃうるさいですし…
おにぎり専用…？
シフトレバーの操作感が非常によく、カチカチカチっと入ります。現行のノアやヤリスのストレート式シフトは若干ふわっと入る感じがあり、Bに行きすぎてしまうという問題があったり、そこまで質感が高くないなというような感じでした。が、シエンタではしっかりとカチカチと入る感じがあって非常に質感が高いです。
また、ドア音が非常に良くなっています。先代では少しドアを閉めた時にブルっとしてしまいあまり質感が高くないなと感じましたが、新型ではミニバンとは思えないくらいパフッと閉まります。
ただ、ドアの肘掛けのところに収納がないのはいただけないです。鍵をどこに入れれば良いのやら。他のトヨタ車というかたいていのクルマはありますし、グリップタイプのやつでも良いのでつけて欲しいです。
一応ドアの上のところにものが入りそうなところはありますが、ここは掴むとバキりそうで怖いです。
あとは装備面で、足踏みパーキングなのがめちゃくちゃ残念です。ここから書いていく走りの質感を考えるとぜひとも電動を採用してほしいです。
ここからはフォロワーさんから頂いた情報です。
1つめとして、前席シートバックにはUSBのAタイプではなくCタイプのものがついてます。これも時代ですかね。個人的にはAタイプの方がまだまだ主流なのかなという感じがするので、現状はAとC両方をつけてくれるのが最適解なのかなとは思いますが、このクラスのクルマでしっかり後席まで充電できるようにしてあるのはこういうクルマからするとありがたいところですね。
全体的には直線的になり、先代のような曲線は減り、現代的な内装になったなとは思いましたが、先代のような遊びゴコロは減ってしまい、外装と見比べると少し寂しいともいえますね…
2つ目に、メータ上に収納があるそうです。気づかんかった。
この収納があるのは何かと便利そうですが、手で押さえないとひらいてる状態をキープできないようで、たまにiPadを立て掛けたい時になかなか不便かも。財布とかを入れて置く分には全く問題ではないですが…
3つ目はサブトランクについてですが、鉄板剥き出しです。まあ十代目のアコードも鉄板剥き出しでしたし現代車ではよくあるコストカットかもしれませんが、まああまりみないところなのでそこまで気にするものでもないでしょう。その代わり後ろにUSBがついて快適にみんな過ごせるならこういうところでちょっとでも安く済ませようとしてくれるメーカーの努力はすばらしいでしょう。
ただ、先代ではついていたボックスが消え、三角停止板が収納できなくなってしまったようです。
走りは先代から大きく進化！
加速感はヤリスシリーズと同じ
加速感に関しては、他のトヨタの1.5L3気筒ハイブリッドで、特に遅いとも感じませんし、全開加速でも必要十分以上の性能を見せてくれます。
先代のガソリン車はどうしてもトルクに谷があるような感じで、実用加速域では二人乗車ですら遅いと感じてしまいましたし、先代のハイブリッドで一度だけ5人乗車を体感した時もエンジンばかりが唸って加速しない、なんならガソリン車より遅いと感じてしまったほどでしたが、新型では少なくともハイブリッドで加速に困ることはありませんでした。
3気筒エンジンではかなり排気量が大きい部類ですので、かなり低速トルクがあるのか特に日常域が走りやすいですし、高速域の伸びも必要十分以上のものがあります。
全体的にフラット
この代のシエンタに乗っておそらく一番最初に感じることでしょうが、全体的にかなりフラットです。
というのも、コレ、最新のトヨタのミニバンではあるあるなんですが、箱が移動しているような感覚があるんです。
具体的には、四角形の箱があって、それが何の衝撃も受けていないかのようにスー―ッと走っていくような感覚。揺れ方も箱が一体となってすべて揺れているような感覚があって、それがなかなかに心地いいんです。
先代のシエンタはシャシー性能は当時としてはかなり良かったですが、このような感覚はほぼなく、確かに乗り心地もアシが良く動いてしっかり吸収していてよかったですが、このようなフラット感はなかったんです。
つまりアシに関しては、先代のものと比べると若干硬くなり、安定感をたかめるような方向に舵が向いているような感じ。特に初期の入力は割と硬めです。
ステアリングフィールは格別！
ステアリングですが、先代よりも格段に良くなりましたし、僕がトヨタ車で気になっていたフィーリングが払拭されていました。
まず、無駄な振動が伝わってこなくなりました。先代のシエンタでは速度を出すとまずハンドルからブルブルとした振動が伝わってきて、もちろん日常領域で不安に感じるものではないですが、たまにあるミニバンで超絶ぶっとばす人からすると不満だろうなというようなモノでした。
新型ではステアリングの剛性が上がったのか、無駄な振動がなくなり、より必要な振動の情報が強調されて伝わってくるようになりました。
次に僕が苦手としていたトヨタ車のステアリングフィールについてです。
いままでnote記事ではあまりいってきませんでしたが、トヨタ車の特にコンパクト系って、ハンドルに若干の遊び感ではないですがスカスカな感じがあったんですよね。
特に初期の動きがそうなんですが、確かにクルマは動いているんだけど、今一つ路面のアンジュレーションだったり必要なものが伝わってこない、というある意味「無反応区間」ともいえるような部分があったんです。
このスカスカ感に関しては文章では伝わりにくい部分がありますので(だから今までも書いてこなかったのですが)、ヤリスやアクアなどに乗って体感してもらうとして…
前置きが超超長くなりましたが、一言いうと、新型のシエンタではそのフィーリングが完全にと言っていいほど消えてます！これは中の人的には超朗報。本当にハンドルがスマートに回せる。
今までトヨタ車やミニバンにあったようなステアリングフィールの悪いところがめちゃくちゃ改善され、街中でちょっとカーブしているような場面やガタガタしてる路面での右左折でも安心してハンドルを切れるようになっています。
ブレーキタッチにも進化が…！
ブレーキタッチに関しても従来のトヨタ1.5Lハイブリッド車からすると全くちがうものになっていました。どちらかというとノアのものに非常によく似ており、ヤリスやアクアなどのものとは違うようです。
特に最後の泊まる時のコントロール性が非常によく、同乗者も快適に過ごせるでしょう。
先代はガソリン車からしてブレーキタッチが微妙で、同乗者が快適に過ごせるギリギリと言った感じでしたが、現行型になってハイブリッドでもブレーキタッチを不満に思うことはまあまずなさそうです。
まとめ
内装は先代にあったアイデアものという感じが薄れたのが残念で、何かマイナーチェンジやグレードでテコ入れがあると嬉しいです。収納に関しては先代の方が多くて使いやすく、ここは残念かも。
先代でも走りは十分な実力で、そこで気になった部分が潰されて良い部分は進化された正常進化型で、「正しい設計」のミニバンがここまで成長したらそりゃあ売れますよね。
その中でも全体的にスマートで近代的な感じになりなり、雑味が本当に減りました。
自分はこのシエンタ好きです。見た目も走りも。
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