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慣れている風に見せるのはやめて、等身大になろうと思った件

ケータイのアプリはとても便利。アプリでたまったポイントをバーコードに表示させると、お店の人がバーコードを読み取り、ポイントを簡単に消費できる。ものによってはメールで、ポイントがそろそろ失効しますよ、とお知らせしてくれる。

アプリがあることで、これまで徐々に増えてきていた、ショップの会員カードを持ち歩く必要がなくなった。スーパーやセレクトショップなどの会員カードだけで、小さい財布一つ分くらいになってしまうので、そのショップに行く時や行くかもしれない時に、カードだけを持っていこう、とすると、絶対忘れる。忘れると、「カードを持っているときにしよう、ポイント貯まるし」と買い物を先延ばしにする。たまったポイントは有効期限を過ぎていく。こういうことが減った。

でも、まだアプリからの支払いには戸惑うことがある。残高の更新ができていなかったり、知らないままに毎回ログアウトする設定になっていて、再度ログインするときの暗証番号がとっさに思い出せなくなったりするからだ。

それでも、コンビニやコーヒーショップで、支払いのときケータイをかざすだけで済ませている若い人たちを見ると、私も簡単にサッと済ませたい、と思う。

先日、スタバでコーヒーとワッフルを買い合計583円だった。私のケータイのスタバアプリにはカードが2枚登録してある。1枚は500円でもう1枚は83円の残高。きれいに残高が0になる。

支払いの時、アプリから、はじめに500円分の方のQRコードをケータイに表示させ、スタッフが端末で読み取った。そしてすぐ次の83円分のQRコードを表示させ、スタッフの端末を待った。スタッフは優し気な雰囲気の20代女性。

こういう時、待っている後ろの人から「このおばさん、慣れてない」と思われたくない、という焦りと、若干のドキドキ感を感じるが今回は上手くいったと思った。

ところが、スタッフから「もう一度お願いします」とのこと。

(スムーズに2つめのQRコードを出したのにやはり何か問題があるんだわ)と思いながら、83円分のQRコードを一度別画面にして、(焦らない焦らない)と念じつつ再度表示させた。

なのに「もう一度お願いします」。 

(1枚では残高が不足しているから2枚出してます、っていうことを説明しないといけないわ)と「カード1枚では残高不足で・・・」と言ったら、やはり「もう一度お願いします」。

(私の声が小さくて聞き取れなかったんだ)と、思わず透明のカーテンを少しずらして「1枚では残高が500円しかなくて・・・」。
「いえ先ほどのカードをもう一度・・・」
つまりは、500円分のQRコードをもう一度読み取らせてくれ、ということだった。

スタッフもはじめから「先ほどのカードをもう一度お願いします」と言ってくれたら、話は早かったのだ。1枚目の500円分のQRコードを出しながら、理解が足りなくて少し感じた恥ずかしさをスタッフのせいにする。

そもそも、慣れていないものは操作に時間がかかるのである。そこに、出来る風に見せようと変な見栄をはるから、余計なやりとりが発生して、後ろの列が1人から2人待ちになっていく。

(だって慣れてないんだもん。しょうがないでしょ)と思いながら、西友のセルフレジを思い出した。操作にとまどっている人は殆どがおばあさん、おじいさんで、お店の人に「初めてで」とか「いつまでも慣れなくて」と言っている。

説明して、相手に自分の状況をわかってもらうことも、コミュニケーションだ、と考えることにした。

自分もシニアの域に入った。自分の経験を拠り所にして、他のことはたいしてできもしないのにプライドだけ高くて、迷惑がられる人になるのはごめんだ。つまらない見栄をはるのはやめよう。

こんな体験をしながら、自分もシニアの海に入って泳いでいくんだろうな~と思った。

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