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男子ソフトボール 新島学園から学んだこと

ソフトボールは、女子のスポーツだと思っていませんか。

群馬県は、ソフトボール王国。
あの上野投手が所属するビックカメラはもちろん、同じく日本代表選手を輩出している太陽誘電も群馬県にある。

日本女子JAPANの宇津木監督に敬意を表した宇津木スタジアムも造られた。

ここまでは、ご存じの方も多いが、
実は男子ソフトボールも強い。
以前は、群馬教員チームが全日本教員選手権で圧倒的な強さを見せつけていた時代があった。

現在は、高崎市役所が全日本総合男子ソフトボール大会で優勝を争うほどの強豪である。
数年前、元日本ハムファイターズの大嶋匠さんが引退後、公務員試験を突破し入社したことでも話題になった。

その大嶋さんは、地元の新島学園高校の男子ソフトボール部だった。
新島学園は、同志社大学創設者である新島襄がアメリカから帰国後、父母の住む群馬県安中市で教会の設立を支援。新島氏から洗礼を受けた湯浅氏が設立した学校である。(当校HPより)

この新島学園、男子ソフトボール部がとにかく強い。
その強さは、1966年の創部以来である。
県代表はもちろんだが、毎年U-18日本代表にも数人が選ばれており、元監督の三宅豊氏は、国際ソフトボール連盟殿堂入り、現日本ソフトボール協会会長である。

ソフトボールをやる男子は、大概、野球経験者だ。
野球が得意であれば、ソフトボールは簡単だと思っている人が多い。

ソフトボールは野球に比べると、
ボールが大きい
ピッチャーは下投げ
塁間が短い
盗塁は、ボールがピッチャーの手を離れてから
と大きな違いがある。

たかがこれだけの違いと侮ってはいけない。

ボールが大きいことで芯をとらえなければある程度ボールを飛ばすことができず、守る側も、ミットに入ったボールをしっかりと抑え込まなければ、ミットからボールが飛び出してしまう。

下から投げてくるピッチャーには、ダウンスイングを心がけ、野手の間を抜くような打球が効果的である。

塁間が短いため、守備も打者もとにかくスピードが必要である。


ソフトボールと野球は全くの別のスポーツであると認識したほうがよい。


久しぶりに、新島学園の試合を見て思ったことがある。

新島学園は中学部から男子ソフトボール部に所属している部員が多いため、ソフトボールというスポーツに真摯に向き合っている。

一人一人がソフトボールを理解しつくしている。

一人一人が自律している。動きも見ていて気持ちがいい。

相手をやじったり揶揄することは決してない。

その姿は、ソフトボールというスポーツに敬意を払いながらプレーをしているようだ。
道具の扱いはもちろん、その一挙手一投足すべてにおいて丁寧さが伝わってくる。

この学校が群馬県の代表であることを県民として誇らしく思う。

少子化で各校の部活が減少していく中、新島学園の男子ソフトボール部は絶えることなく男子ソフトボールの楽しさを伝えていってほしい。

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