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【4回目】写真の言語化‐「なんとなく良い」からの卒業‐

今回も良いと思った写真を徹底的に深堀って行こうと思う。



【結論】
背景という情報が限りなく少ない場面で

映画のワンシーンになるような人が車を運転することで

その主役に視聴者の視線や気持ちを釘付けにさせ

さらに窓越しにすることでより何をしているか気にさせ

主役がおかれている状況を読み手それぞれが推測することで

その写真の続きを各々が想像するから

良い写真だと感じさせることができる。

この写真のココが好き

①手に持っているたばこ

②おっさんが車を運転

③背景が少ない

④窓越しに被写体

これらが好きなポイントだ。
ここらからなぜ好きなポイントになったかを掘り下げる。

①について
Q.なぜ手に持っているタバコが好きなのか?
A.男らしさを感じる。

Q.なぜ男らしさが良いのか?
A.余裕を感じさせるから。

Q.なぜ余裕を感じさせると良いのか?
A.見ている側もゆったりとした気持ちで見られる。

Q.なぜゆったりとみられるのが良いのか?
A.どんなストーリーなんだろうと色々細かく見たくなるから。

②について
Q.なぜおっさんが車を運転しているのが良いのか?
A.横顔で整ったシルエットとストーリーを感じるから。

Qなぜストーリーを感じるのか?
A.映画やドラマのワンシーンみたいだと思うから。

Q.なぜ映画やドラマのワンシーンだと良いのか?
A.アートや芸術を見ている気分になるから。

③について
Q.なぜ背景が少ないと良いのか?
A.主役が目立つから。

Q.なぜ主役が目立つと良いのか?
A.集中して見いれるから。

Q.なぜ集中できると良いのか?
A.主役を集中して見れることで色々発見できるから。

Q.なぜ色々発見できると良いのか?
A.自分の中でその写真に対して答えを求めているから。

※③については気づいたことがあったので後述したいとおもう。

④について
Q.なぜ窓越しだと良いのか?
A.見えるか見えないかというチラリズム的な感覚になる。

Q.なぜチラリズムが良いのか?
A.見えそうで見えないものは人は気になってしょうがないから。

Q.なぜ気になってしょうがないと良いのか?
A.人の探求心や好奇心を動かすから。


なるほど、前回の記事で感じたように

写真なんだけどまるで動画を一時停止したみたいに続きを感じさせる、考えさせる勝手に想像させるような写真がストーリー性を感じて良い写真だと思ってしまうわけか。

4回目と続けてきたわけだが、なんとなく法則だったり傾向がわかってきた(気がする笑)

後述について
気づいたことがあったので書こうと思う。

背景が少ないから主役が引き立つと書いたが、撮った側が主役をよく観察して色々気づいてほしいと思いながらシャッターを切ったのではないか?

なぜそう思ったかというと、その主役が情報量が多い時に背景がゴチャゴチャと情報量が多かったら
主役に視聴者が意識が向かないのではないか。



この写真でいうなら、撮影者はきっと
おじさんの顔の表情や瞳孔、ハンドルを握る手のしわやタバコの煙の流れなど
その主役にフォーカスを当ててほしいから背景という情報はほとんどいらないのでないか。

焦点距離もおそらく長いものを使用したのではないかと思う。
主役の情報量が多いときにうまく切り取れる85mmで撮れば背景も切り取れ、ボカすことで最小限の情報量ですむ。

うまく言葉で表しきれないが、今日気づいたことである。

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