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声帯と声


はじめに

 小学生の音楽の時間に、発生練習を何度もした記憶があります。合唱のための発生練習でしたが、言葉の発音の仕方、話し方について指導されていない気がします。国語の時間に音読があり、恩師がいろいろ教えてくださったかすかな記憶がありますが、あまり覚えていません。
 一方、中学では英語の発音練習をいやになるほどさせられました。
子が最初に言葉を話のは父母のため、父母が時期をみて子に言葉と発音を教えるのがよいでしょうね[1,2,3]。もちろん、小学生の低学年でも発声の仕方を教えてほしいと思います。

声帯

 声は声帯※が吐く空気を振動することにより出てきます。

※声帯:のどの中にある重要な器官で、音声を生成する役割を果たしていま声帯は、甲状軟骨の中にあり、約1〜1.5センチメートルの長さです。男性の会話では、毎秒約100回、女性では毎秒約250回も声帯が振動しています。声帯の振動は、自己振動であり、声帯自体の力ではなく、呼気によって引き起こされます。

声帯 参考文献[9]

 また、口の開け方が重要な役割を果たしています。「あ」も「い」も「う」も「え」も「お」も口の開け方が違います。声帯と口の開け方を司っているのは脳です。次に示す5つのステップで声が出ます[4]。


母音発生時の口の開け方

1.脳から「声を出せ」と指令を送る
2.肺から空気を送る
3.肺からの空気で、声帯が振動して、音が鳴る
4.音が、喉・ロ・鼻で響く
5.口・鼻・唇・舌によって、「声」になる

 研究では、脳に浮かんだ「心の声」を読み取って「発生」する実験もあるそうです[5]。

 そういえば、アナウンサーになるために、発声練習をするということをよく聞きますね[6]。
 一方、年配者にとっても発声(音読)はよいようで、脳が刺激され認知症防止になるようです[7]。
 男はあまりしないのですが、日本女性が電話でよそいきの声を出す意味は「上品を装う」からだそうです[8]。声による思いやりや装いは、日本文化の特徴かもしれません。

おわりに

 声帯と声の発生についてまとめてみました。今後、脳と言葉と声の関係をさらに調べてみたいと思います。言葉、声はその人の生き方にも関係してくるので奥深いです。不思議なのは「声」と顔の「骨格」です。同じような顔の形をした方の声は似ています。母と娘姉妹。父と息子兄弟。これも調べてみたいです。

参考文献

[1]声が小さい子供も明るく大きな声になれる!アイウエオ発声練習法 | 子育て応援サイト MARCH(マーチ) (kosodate-march.jp)

[2]教育者・保育者が目指すべき発声法
https://adm.osaka-shinai.ac.jp/upload/library_bulletin/file/45/kakuchi.pdf

[3]『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生

[4]【そもそも】声はどのように出るの? 仕組みを知ってもっと美声に! (koetonari.com)

[5]脳内の発話信号から音声合成に成功、発話障がい者を支援--カリフォルニア大

[6]【発声練習-滑舌編】ゆっくりと大きな口のアイウエオ | カサトレアナウンススクール (casatre.com)

[7]https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/shougai_gakushu/manabican/manabi_internet/64.files/27900_L11_ondoku.pdf

[8]電話口でつい『よそ行き声』になる理由!自分の本当の声って?子どもに与える影響は?|VERY (veryweb.jp)

[9]【声帯】声帯の仕組み、声帯振動数と音程の関係性 | MASAYO.ヴォイトレ・マスター®プログラム(MVP)公式ブログ (voicevocal.com)

変更履歴

Rev.1 2024.4.16 初版

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