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なぜ、リンパが必要なの



はじめに

 リンパマッサージするとよいと聞きますが、本当でしょうか?
自分は耳の後ろにあるリンパ節をマッサージして、熱がでて寝込んだこと
があります。原因がわからず不思議でなりませんでした。
 ネット検索すると私と同じ体験をされている方がいました[2]
 東洋医学では、「好転反応」というらしいのですが、体調がよくなっていく「過程」において、一時的に体調が悪くなることを指している言葉といいます。これは、「身体に蓄積されてしまった疲労物質や老廃物がマッサージなど外からの刺激によって血液に流れ込み、排出される際に一時的に体調が悪くなること」ということなんですが。
 実際には、食細胞がウイルスを貪食すると、病原体特有の分子を感知して活性化されます。活性化されると、リンパ節へと移住します[2]と書いてあります。リンパ節はウイルス退治で重要な場所で刺激は与えてはいけないのです。

参考文献[2] ウイルスに対する免疫応答の仕組み(1)から

リンパ液とは

 血液があるのに、なぜリンパ液があるのでしょうか?

 リンパ球とは、白血球の成分の一種で、白血球は、好塩基球、好酸球、好中球の三つから成る顆粒球と、異物を内部に取り込んで分解する作用や殺菌する機能をもつ単球、そしてリンパ球の三つから出来ています。そのリンパ球は直径7~12μmの球形の細胞です。これは、赤血球と同じぐらいの大きさです。小型の丸い、暗く染色された核を持ち、核質以外の細胞質の部分はあまり多くありません。リンパ球は能動的に運動を行う細胞で、食作用を行うものもあります[5]。
 リンパには静脈が回収しきれなかった老廃物や脂肪、タンパク質の一種であるアルブミン、細菌やウィルスなどを回収してくれる役割があります。
 ウイルス自体、ウイルスの断片がリンパ液にのって運ばれ、B細胞(Bリンパ球)とT細胞(Tリンパ球)が共同で抗体を作っているのです。

もし、リンパ節をマッサージするとどうなるでしょうか。ここからは想像(仮定)です。
・リンパ節にせっかく集まってきた、ウイルス、ウイルスの断片がリンパ液に乗って全身にばらまかれる。
・リンパ節に刺激を与えることでB細胞とT細胞による抗体づくりを推進する。

 リンパ管は逆流を防ぐ弁があるため、リンパ管ではなく血管を通って全身にばらまかれるのが正解ですね。マッサージによる刺激はおしたり、もんだり、いわゆる、拡張と伸縮させるとリンパ液がリンパ節から血管に戻るのです。

 直感ですが、「はじめに」に書いた発熱は、
・ウイルスが全身にばらまかれて熱がでる。(悪くなる)
・抗体がたくさん作られてウイルスを退治するので熱も下がる。(よくなる)

 経験からリンパ節はマッサージしてはいけないと思います。
リンパの流れがよくなるからといって、リンパ節を押してはいけません。
[3]Wikipeda English版には、リンパ管に強い圧力がかかると逆流するとも書かれています。転移性がん細胞もリンパを介して輸送されるため注意が必要ですね。
 昔、あるマッサージ師が、「リンパがたまってこっているので、ここをもみほぐしましょう」と言って「ぐいぐい力一杯押された経験があります」
翌日、背中が痛くて(骨に異常をきたした?)、呼吸もしづらいほど気持ち悪くなりました。大病院に行って血液検査、レントゲン検査、エコーなどの精密検査してもらったら、肺、心臓、骨、血液、異常なしです。それで、痛み止め飲んで翌日には吐き気もなくなったのですが。

 体と医療に対する知識は大事です。リンパはさするぐらいがちょうどよいと思います。さらに言えば、軽い運動、散歩を毎日するのがよいと思います。運動によりリンパの流れは平静時の数倍になるといいます(運動が健康によい証拠です)

 リンパがうまく流れていることを健康診断でうまく調べる方法があればさらによいとも思っています。探したらありました。リンパ球の値は、「LYM」と書かれていることもあります。このリンパ球の正常値は「20~40%」となっています[5]。

参考文献

[1]https://ameblo.jp/aroma-party/entry-11949219988.html

[2]ウイルスに対する免疫応答の仕組み(1)

[3]Wikipedia English Lymph

[4]数字の意味を知りたい!「リンパ球の正常値」の考え方
数字の意味を知りたい!「リンパ球の正常値」の考え方 | 50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイト (lifestyle-navi.jp)

[5]数字の意味を知りたい!「リンパ球の正常値」の考え方

変更履歴

Rev.1.0  2024.03.28 初版

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