「引き算の美学」

引き算の美学は、美しい。

人はあれもこれもと考え、
つい常に余計なものを足そうとする。

より良い形を求めては足し算を繰り返し、
結局何が正解なのか分からなくなってしまう。

あれこれ目を取られているうちに、
一番大事なことを見失ってしまうのだ。

つまり、「目的」や「要点」といったものを
常に意識しておかなければならない。


人生の基本はトレードオフ

健康・お金・勉強・仕事・人間関係、
人生で悩むことはだいたい決まっている。

それは時代や国を問わず、ほぼ同じなのだ。
では、少しでも解決に向かう為にはどうすれば良いのか。

まずは自分は人生で何を重視しているのか、
自分なりの「価値観」の優先順位を決めてみる。

今の自分にとって何が大事なのかを見極め、
そこに「最適化した行動」をしていく必要があるのだ。

その為には、「割り切る勇気」も必要になる。
何かを手にするためには、何かを捨てる覚悟も必要なのだ。

それが出来れば「選択と集中」が可能となり、
より「理想」に近づけるのではないだろうか。

「人生の時間」が限られており、
「それぞれに掛けられる時間」にも限りがある。

人生とは「トレードオフ」なのであり、
限られた時間」を何に使うのかが大事なのである。



「手軽さと価値は反比例する」

人は欲しいものが「手軽」に手に入ると、
それだけ有難味や思い入れがなくなる。

そうすると、対象に感じるであろう
「価値」も比例して薄れていくのである。


現代の人間関係で例えるなら、
SNSが分かりやすいかもしれない。

SNSでは誰とでも「手軽」に繋がり、
「簡単」に友達が増やすことが出来る。

しかし、そこで1人1人に感じる関係性への「価値」は、
皮肉にも反比例して薄くなってしまう。

つまりSNSにおいて「手軽」に増やせる友達の数は、
関係性という「価値」トレードオフの関係性なのである。

たとえ両方メリットであっても、反比例することもあるのだ。



「余計な負担を減らす」

また今のコロナ禍の社会状況で過ごしていると、
簡単に人と会えないため、孤独感を感じる人も多いことだろう。

しかしよく考えてみてほしい。
「本当に会いたいと思う人」は、一体この世界に何人いるのだろうか。

上っ面のみの不要な人間関係に、貴方は振り回されてはいないだろうか。
人との繋がりに幸福感を感じるなら、それはそれで素晴らしいことだ。

しかしそうでなければ、いっそのこと
断ち切ってしまうのも一つの方法である。

そういった意味でも整理するのに、
今の状況は丁度いい良い機会になるだろう。

「本当に必要な繋がり」さえ保っていれば、
あとの余計な心身の負担を減らすことが可能になる。

現代人は余計な物を抱えすぎであり、
そこには「引き算の美学」が必要なのである。


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