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【誰でも出来る】似合う服の見つけ方

こんにちは。フリーランスのスタイリストをしています神崎といいます。なんだか急に寒くなりましたね。昨日の節電のお願いはヤシマ作戦を思い出したエヴァファンも多かったのでは。特務機関ネルフが公式に存在してたのがびっくりしたけど。

 
「私に似合う服ってなんでしょう?」とよく相談を受けます。どんなブランドが、どんな色やデザインがという話になりがちです。でもちょっと待ってほしい。

そもそも”似合う服”の基準って、そこなのかな?

ブランドとかデザインとか色とかというのは最終的なアウトプットであって、その前にクリアしておくべきポイントがあります。そこをスルーしたままアウトプットに当てはめて解決しようとするからまたすぐ迷子になるんです。

そのポイントというのは「今、これから、自分はどうなりたいのか」を考えること。

それが分かりさえすれば、似合う服は自動的に見つかります。

〜完〜

…というわけにはいかないので、少し詳しく踏み込んで解説したいと思います。

”何となくしっくりこない”の理由

カラーや体型から導き出された服や自分でも色々と試して着てみたけど、なんかしっくり来ない、というのはよくある話です。その理由はとても単純。「自分発信のイメージがない」から。

所詮誰かが決めたカテゴライズだし、はっきりしたイメージがないまま幾ら服を着てもしっくり来るはずがありません。”しっくり来る基準”がないのだから。

例えば「美味しいイタリアンのお店を教えて!」と聞かれたら答えやすいけど、「この辺に美味しいお店ない?」とざっくり聞かれても答えにくいですよね。何が食べたいのかも分からないし。あーそれ気分じゃないとか言われると食べログガチャしろやと言いたくなります。

良いお店を見付けるには、今何が食べたいかを自分で決めて伝えた方が確率は高まる。服もまったく同じなんですよ。今何を着たい気分か、何が必要か分かっているほど”基準”がしっかり出来るので、しっくり来るものに出会える確率は高まります。

しっくり来ないのは、自分の基準がしっかり出来ていないから。こんなものが必要、こんなものが着たい、という具体的なイメージを持てれば、ショップで自然とイメージに近いものだけが目に入ってくるようになります。しっくり来るものと出会うことは決して難しくありません。

もし自分のイメージ像に近い著名人がいれば、その人をロールモデルにするのもいいですね。その人のスタイルやファッションをトレースするのが早い場合もあります。

目的に合ったお店を見付ける

こんなものを買いたい、というのがリストアップ出来たら、今度は今の目的に合ったお店を探します。

ファストファッションで分けるなら、トレンドならGU、ベーシックならユニクロかバナナリパブリック、トレンドもベーシックも色々見たいならZARAやH&Mへ行くのがいいでしょう。しまむらは、、あえて触れないでおきます。

とりあえず行ったところのお店をローラー作戦で、というのはオススメしません。ショッピングに失敗する理由のほとんどが「体力的に疲れて」「判断能力が落ちる」ことにものだよるからです。

よほどファッションに興味がある人以外、2〜3軒回って数着試着したらもう疲れてしまいます。それでも十分頑張った方だと思う。

もう疲れた→最初のお店戻りたくない→目の前のこれでいいか、という妥協の産物が生まれていき、しっくり来ない〜のループになるわけです。そのタイムリープものは無駄なのでやめときましょう。

例えばジャケットが欲しいとしたら、「ジャケット」にメンズとかウィメンズを足して検索したら通販サイトが出てくるので、そこで価格のレンジを指定すればズラッと出てくるはず。そこから気になったブランドをチェックして、WEBで取り寄せるなり実店舗に行けばいいのです。

最近では返送料も無料だったり、まとめて頼んで返せば一箱分の返送料だけで済むサイトもあります。ロコンドやZOZOはわりかしユーザーフレンドリーですよね。そういうサイトを有効活用するのもオススメです。あまり外出しにくい、したくないという方も多いでしょうし。

あえてノープランで旅をするのが楽しいという人もいるでしょうが、買い物は時間との戦いでもあります。よほど余裕があるのでなければ確率の高いところから攻めていきましょう。事前に下調べをすることで、思ってもみなかった、知らなかったショップとの出会いもあるので、より良いものとの出会いにも役立ちます。

「自分の思うイメージ」が表現出来ているか確認する

実際試着してみたら、まずこれをチェックしてください。

結構試着してみたらイメージと違ったとかモデルやマネキンみたいに似合わないとかはよくあることです。僕なんかもしょっちゅう。昭和体型の悲哀よ。

事前に考えた「どんなイメージになりたいか」と実際を比較してギャップがないか、許容できる範囲かどうかを確認しましょう。ここでOKだと思えればもう終わりは近い。

ここで、せっかく探したんだから、とかお店の人も良いって言ってるし、という理由で妥協してはいけません。まずお店の人は褒めるに決まってます。厳格に自分の思うイメージと照らし合わせて、それが表現出来ているかどうかでジャッジしてください。

もしなんたら診断とかを基準にしていても、自分がいいと思ったならそっちを優先させましょう。体は正直です。文字にするとあやしい表現ですが、自分の体感を大事にしてほしいということ。

人の決めたことより、自分の感覚を信じてほしい。今行きたいところ、食べたいもの、会いたい人とかってまさに心からの欲求ですよね。それと一緒で、着たい服もまた自然な欲求のひとつ。僕も職業柄オススメを紹介したりアドバイスはしますが、最終的にはお客さまの思いや好みを優先します。それを超えて言ってくるのは勧める側のエゴなんじゃないかなと個人的には思う。

客観的に確認する方法としては、写真に撮るのがオススメ。
自撮りでいいので全身が映るように撮っておくと、イメージ通りに見えているかどうかを判断するのに役立ちますよ。

選んだアイテムを着た自分の姿が動画で浮かぶか

最後のステップはこれです。
そのアイテムを纏った自分が、イメージしたような場所で活動する動画が浮かぶかどうか。

買い物に失敗する理由のふたつめは「買ったけど着る場面がなかった」というケース。せっかくお金を払って買ったのに着ないなんて、お母さんそんな風に育てたつもりはありませんと言いたくなる。

なぜこういうことになるかと言えば、購入するときにイメージが出来ていないからです。単純に服が素敵、デザインが、色が素敵という理由で買ってしまうと、実生活では着ていくところがなかった、派手で着れなかったということになってしまいがち。

試着したとき、この服を着て活動する、現実的かつポジティブなイメージが浮かぶかどうか。まずはそれを想像してみてください。すんなりイメージが出来ればOK。出来なかったら一旦取り止めましょう。

今必要なもの、着たいものが「今の自分に似合うもの」なんですが、どんなに着たいと思っても現実に着られない、活用出来ないものを選ぶのは意味がありません。あくまで実用の範囲内で着たいものを選んでみてください。

ちなみになぜ動画かというと、生地の感じとか揺れとか、着心地もしっくり来るかイメージしてほしいから。実際着て仕事したら動きにくいとかスムーズじゃないとかならないように、静止画ではなく動きのある中でイメージしてほしいので。実際試着して歩いたりみたり動きを確認するのもオススメです。

さいごに

とりあえず、誰でも出来る内容についてはこの辺りかなぁと思います。

言いたいことの究極は、やみくもに色やデザイン・形から探そうとするのは初心者にはハードル高いよ!ということ。

そもそもどんな色が、デザインが、形が似合うのか確証が持ててないんだから。

服ベースの考え方ではなく、自分ベースに。
今、そして今後どうしていくのかの具体的なイメージが湧けば、着るべき服も自動的に見つかっていきます。ジャケットスタイルが必要になる人もいるでしょうし、フェミニンな服の方がいい場合もあるかなと思う。イメージを思い描きながら探した服、それがイコール似合う服になっていくんです。

そうは言っても自分では難しい、時間がない、一気にクオリティを上げる必要があるというケースもあるでしょう。そんな人のために僕らスタイリストが居るんだと思っています。

有名人でもない一般市民が、、的に思っている方も多いのですが、今はそんな時代じゃありません。一家に一台、ルンバ的な感じで気軽に使ってほしい。実際ご一家まとめて見ているケースもありますし。

満足いく服を着ることはメンタル的な健康や仕事の成果にも繋がる。毎日着るものだからこそ、納得して、自信の持てるものにしてみませんか。

「着たい」と「似合う」は必ずしもイコールではないけれど、そのギャップを埋めることは可能です。スタイリストはどんな相談でもお待ちしていますよ。

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個人の方や企業様より、ファッションスタイリングを含めた見せ方やブランディングのご相談を日々承っています。何かお手伝い出来ることがあるかも知れません。「タイタンの学校(校長・太田光代)」でのファッション講師などスピーカーとしての活動や専門家としてのコメントや執筆なども。まずはフォームからご相談、お問い合わせ頂ければ幸いです。

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オーダーメイドスタイリスト 神崎裕介




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