見ている地図がちがう
3つのフィルター
セミナーや異業種交流会に行くと初対面の人に会う機会が多くなります。
初対面では数秒で第一印象が決まると言われています。しかし、第一印象が悪くても会う機会が多ければ好きになる場合もありますが、よけい嫌いになることもあります。
「たまになら我慢できるけど長時間はムリ!」このように気が合わない人と話していると「これだけ話しても理解してくれないの!」などと、話せば話すほどギクシャクしてきます。
実はこれには理由があります。
相手の言語があなた自身のフィルターを通り、自分が理解できる言語に翻訳して解釈するからです。そのフィルターというのが下記の3つ
「省略(削除)」 「歪曲」 「一般化」
例えば、一般化の言葉は、あなたも日常よく使っています。
「みんなAさんの悪口を言っているよ」とか「みんな◯◯持っている」
これらの言葉は、実際は2~3人なのに、まるで関係している全員がAさんの悪口を言っているように聞こえます。
これが3つのフィルターの一般化です。このようにそれぞれ個々のフィルターで解釈されるので、本当に伝えたかった情報が歪曲されて伝わります。これに感情が入ると、さらに内容に尾ひれが付くので誤解の元になります。
一般化の対処法
この一般化された言葉に下記のような効果的な質問があります。
「あなたが言っているみんなは具体的に誰と誰なの?」
このように相手の気持ちを損ねないような言い方で質問をすると、会話が広がり、相手も自分の思い込みに気付くかも知れません。
これを「メタモデル」の質問と言います。元々、会話には欠けたところがいっぱいありますが、メタモデルの質問によって修復できます。
コミュニケーションにおいて、双方は互いのフィルターを通して会話をしています。一見、会話が成立しているように見えますが、実は、互いの発展的な解釈で会話が成り立っているだけです。
目的地は同じでも、あなたと相手は、違う地図を見ているので、時々、双方で現在地を確認しないと、互いにとんでもない場所に行き着くことになります。
気心が知れた間柄なら修復可能ですが、ビジネスになると取り返しが付きませんからね。
【小さな実践】
仲が良い友人や夫婦で、互いの会話の中の一般化された言葉を見つけて問いかけ合うトレーニングをしてみる
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