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【はじめてのフルトラVRchat向け】フルトラを長く続けるためにはじめにやっておきたい4つのこととお勧めデバイス紹介


そもそもフルトラって何?

フルトラは体全身を使って操作する技術の略称で、正式にはフルボディトラッキング(以下フルトラ 英語:FullBodyTrackingでFBT)といいます。VRchat上では、一般的に使われている名称です。
フルトラは【体全体をトラッキングする】という意味の【フルボディ】【トラッキング】の略称で、体全体にトラッカーと呼ばれる装置等をつけることで体全体を認識させます。

https://vrchat-fbt.com/fullbodytracking_list/

*この記事は、著作権の関係上、ヒロが独自に作成したものをかなり含むため、スクリーンショット等をSNSに展開や共有をしないでください。

フルトラになるには?


フルトラになるには、全身をトラッキングする必要があるため、HMDをつけた状態で、基本的には腰と両足に別途トラッカーと呼ばれる装置が3つ必要です。リアルアバターにWebカメラを向けて読み取るタイプのものは、トラッカーは不要です。ただし、ユーザー数としては少ない方に入ります。

つまり、カメラ方式以外は、基本的にVRChatに没入しながらHMD被った状態でプレイする場合には、HMDの用意とトラッカーをつけることが必要です。

自分の場合は、こんな感じでフルトラしており、フルトラを全く知らない人にとっては、「この人、HMD被っているだけでなく、こんな重装備しているのかよ!!」と思える装備だと思います。自分は大体これを1分程度で取り付けています。

個人的にHMDは、フルトラのトラッキング外れ等のトラブルが少ないValve Index等の有線タイプのHMDをお勧めしていますが、入手がかなり難しいことから、手間が少し増えますが、Quest系等でもいいと思います。HMDは重量があるので、軽い方が当然楽です。

なお、この記事は当サイトの記事を読んでいること前提に紹介します。詳細な仕組みや、値段、VRchat上でどのデバイスが人気か等、もっと知りたいこと、公式サイトの詳細、設定方法等はこちらと当サイトをご確認ください

はじめにやっておきたいこと まずは慣れよう

①TDPTを1回やってみて、フルトラについて知る
②動きの再現性やセッティング等を知って、デバイスを購入する。トラッキング点数は少なめの6点からが一番いい
③(Questの方向け)VirtualDesktopで仮想トラッカー機能を使って、トラッキング点数を増やしてトライ

をお勧めしています。

非常に多いのが、IMU方式をいきなり勧める方が多いのですが、フルトラは体の動きの再現性を体感してから、やっと理解することが非常に多いため、投資金額が少ないものをいったんトライすることをお勧めしています。IMU方式は最初からトラッキング点数が基本的に+5点になるものが多く、装着時間がかかりやすい等の要因で、継続するのがなかなか難しいです。
6点のフルトラをまずお勧めしております。

実は、フルトラデバイス購入者で失敗しがちなのが、動きの再現性が思っていたのと違った、取り付けるのがめんどくさいということで途中辞めてしまって、メルカリで売ってしまう、お金を無駄にしてしまうことが非常に多いです。

取り付けのめんどくささ、セッティングのめんどくささ、充電の手間については、皆さん全くと言っていいほど検討されていない方が多いです。また、実際運用してみて初めてめんどくささを知って、すぐにやめてしまうという人も多いのがフルトラの現状です。

買うアクションよりも早く、お金を無駄にしないために、カメラ方式のフルトラは、かなりトライしやすいので、自分が普段VRchatで見ているフルトラデバイスが、実は動きの再現性が高いもので、デバイスによって動きが全然違うんだなーということを理解していただきたく、紹介しています。

といっても、この動画を見れば一発かと思います。左から3番目のViveトラッカー 3.0と書いてあるものが一番リアルとの動きが同じで、他も同様の動きをした結果がこちらです。

 動画の結果を簡単に言うと、Viveトラッカー 3.0からずれている分、他のデバイスは一体感や没入感が失われてます。IMU方式は調整で若干の動きの再現性等の凹凸がありますが、一般の方が購入できる範囲でViveトラッカー 3.0よりも動きの再現性が高いというのは、当サイトで紹介しているものやVRchatユーザーがよく使うものの中ではありませんでした。


おすすめのデバイス

 以下は、お勧めのデバイスです。といっても①のプロセスを踏むのを前提にしています。というのも、フルトラを長く続けるためには、先ほど言ったように①でフルトラを知るプロセスを経てから、デバイスを購入されることをお勧めします。
というのも、TDPTで足りてしまう人も全然いるからです。また、フルトラは高い買い物なので、値段をまず考えがちで、慎重に選んでいるつもりでも、買ってから全然思っていたより大変!違うというのが本当に多いからです。

1位 Vive Tracker 3.0+Base Station2.0 10万8千円

 こちら一番最初のセットアップでは、ベースステーションの設置などが必要になりますが、毎回ログインするたびに他のIMU方式や別フルトラでは発生するキャリブレーションの少なさは、他に比較ができない位楽です。また、動きの再現性も高く、他のデバイスと比べてしまうと、こちらの動きの再現性が群を抜いています。

実は、フルトラをやめてしまう一番の理由は、毎回のセットアップのめんどくささなのですが、フルトラを初めて導入する人はほとんど気づかないので、コストに目がいきがちです。ベースステーションの設置をかなり忌避される方が多いですが、一回設置してしまえば、ほとんどトラブルはありません。

お金の問題や購入可能な在庫数があれば、こちらを基本おすすめしています。値段は、全て新品で揃えると10万8千円台です。ベースステーション1台でも動くには動きますが、ベースステーションの赤外線がトラッカーに当たらない範囲が広いため、座っていてもトラッカーが飛ぶことがあります。
高価&在庫の関係上入手できない&フルトラやめる人も結構いることから、中古品を入手してフルトラになる人も多いです。

市販フルトラデバイスの価格一覧表

なお、ベースステーションは赤外線レーザーが搭載された機器です。分解はしてはいけません。また、カメラではありません。仕組みなども当サイトで記載していますので、ご確認ください


2位 Vive Ultimate Tracker 9万1千円台

 初回のセットアップがかなりめんどくさく、上級者向きですが、トラブルを回避する手段さえ手に入れれば、動きの再現性も高く、入手性も高いです。他のIMU方式デバイスと比べてしまうと、こちらの動きの再現性が群を抜いています。ただ、特殊な環境でなければ、Vive Tracker 3.0+Base Station2.0のほうが正確な動きをすると思います。またデバイス自体が重いです

 実際毎日ログインするときに何度もキャリブレーションをすると比べるとこちらのほうが楽です。お金の問題がなければ、こちらを基本おすすめしています。値段は、全て新品で揃えると9万2千円台です。

上級者向き等と書いている理由は、以下の記事に書いていますので、必ずご確認ください。英語等導入にあたって結構高い壁や多いトラブルがあります。実際トライした結果も以下の記事に貼ってある別記事であります。


3位 TDPT 600円から

 カメラさえあれば、動きの再現性はともかく、フルトラはできます。WebカメラをつけるとすぐにPC上でフルトラできます。導入コストが非常に低いです。スマホを使って、PCにデータを送るバージョンもあります。逆に言うと、それだけでフルトラできてしまうので、まずどのデバイスを購入するかと悩んでいる人は、こちらでフルトラになってください。こちらをトライすることで

・普段VRchatで見るフルトラの人との動きの再現度の違い
・部屋の整理の重要性
・VRchatにデータを送る方法

などフルトラをやるうえで基本的なことを理解できます。一回試してみると、自分がフルトラを継続して使うためにどういったことが必要かがわかります。動きの再現性は結構低いため、満足できない方は別デバイスをお勧めします。逆に取り付ける必要がなく、再現できる動きはできるので、気軽にやりたい人には非常にお勧めです。詳細は、以下の記事をご確認ください。

4位 Unimotion、HaritoraXワイヤレス(ハリトラワイヤレス)3万円台から

 初回のセットアップは、Vive TrackerやVive Ultimate Trackerと比べると早く導入はできます。ただし、毎回ログインするたびに発生するキャリブレーションや、結構な頻度で発生する校正は面倒です。動きの再現性はVive TrackerやVive Ultimate Trackerと比べると基本高くありません。安くて、ベースステーションなしの環境でできるのが利点です。
以下のサイトで、比較動画や各デバイスの特徴をあげていますので、確認ください。

③(Questの方向け)VirtualDesktopで仮想トラッカー機能を使って、トラッキング点数を増やしてトライ

 最後にQuest等の方は、VirtualDesktopに付属している仮想トラッカー機能を使って上半身のトラッキング点数を増やしてみましょう。トライの仕方はこちらに書いています。

 VirtualDesktopを使うことで、トラッキング点数を増やすことでどういった動きの違いがでるかわかるようになります。お勧めは胸です。その後、両肘をお勧めしています。

つたえたかったこと(まとめ)

 以前のフルトラデバイスは、在庫が全くなく、購入しづらかったのですが、今は非常に種類が多く、ゆっくりと慎重に考えて選ぶことができ、購入しやすくなっています。逆になかなかフルトラを始めれない人が多くなっているように思えます。

 各デバイスの特徴ももちろんあるのですが、まずは始めることを優先することをお勧めします。①TDPTを1回やってみて、フルトラについて知るというプロセスを経てから、②動きの再現性やセッティング等を知って、デバイスを購入する ことで、あなたにとって最適なフルトラデバイス選びができると思います。

また、②の後、③(Questの方向け)VirtualDesktopで仮想トラッカー機能を使って、トラッキング点数を増やしてトライすることで、トラッキング点数の違いを実感しやすくなるかと思います。初めてのフルトラをされる方でやりがちなのが、トラッキング点数が多ければ多いほど、コスパが高いと思いがちな点です。各デバイス毎パフォーマンスは全く違うので、まずは自分がしたい動きや追従性が叶ったデバイスかどうか、トラッキング点数を少なめに実施することが、コストを抑えるためにはかなり重要です。

 全く詳細がわからない新商品にすぐに飛びつきがちですが、本当に高い買い物なので、その前にいったんトライできるものからトライしていくことも非常に重要かと思います。

 購入されてから当サイトを初めて知ったという方もいらっしゃいます。「フルトラ」と検索すれば出ます。このnote記事だけでは、情報を全て載せきれませんし、フルトラの種類は年々増えています。

 動きや使い方によっては、お勧めするものも違います。VRchatのフルトラの情報については当サイトで発信していますので、ぜひ参考にご覧ください。17種類ほどのフルトラの紹介と、ここでは紹介しきれていないmocopiやそのほかお勧めのフルトラについても紹介しています。(サイト内検索等で検索ください)

以上です。