見出し画像

【2020 J1 第1節】横浜F・マリノスvsガンバ大阪 ゆるれびゅ~

1.はじめに

 Jリーグがいよいよ開幕しました!ゼロックスやACLがあるため、シーズンの幕開け感が少しばかり薄いですが…王者を目指す長い旅が始まります。初戦は昨年と同じくガンバ大阪が相手。

 今回敗戦が悔しかったこと。相手が取ってきた対策が複雑なことから、選手や監督の言葉が述べられている記事を参照してから試合を見直しました。そうしてわかった相手の対策を中心にまとめてみました。では、いってみましょう。

 通常レビューは以下になります。

2.スタメン

画像1

■横浜F・マリノス

・畠中が負傷のため欠場、代わりは槙人
・パギ以外はACLと同じメンバー

■ガンバ大阪

・ルヴァン杯と布陣を変更、マリノス対策か!?
・昨年のマリノスキラー小野瀬が先発

3.激しいアプローチ~2人のイケメンと1人の強面~

画像2

・前からめっちゃ来るのは『小野瀬+矢島+井手口』の3人
・遠藤が舎弟3人の尻拭いをする
・倉田は健様にゾッコン
・後ろ4人は最後の砦として居残り
・ハマのGTRをめっちゃ警戒する藤春

 開始直後からめっちゃ迫ってくるガンバの選手たち。もう勢いがすごいのなんのって...

 ということで、マリノスへどんどん迫ってくる、イカれたメンバーを紹介するぜ!

小野瀬「うおおおぉ!そこか!突っ込むぞ!」
矢島「次はこっちきそうかな?先回りして消しちゃおう」
井手口「ぐおぉおお、悪いボールはいねがぁ!?」

 まずは昨年『マリノスキラー』として活躍した小野瀬!「やめて、マリサポのトラウマ5割はあなたなのよ!」悲痛な叫びが聞こえてくる...ちなみにすごくイケメンだ。

 次は、『未来の司令塔』として期待がかかる矢島!「ヤットの後を次ぐのはお前だぞー!」吹田から微かに聞こえたような...ちなみにめっちゃイケメンだ。

 最後に、ヤンk...じゃなかった...『強面のボールハンター』こと井手口!「ちょっと荒めのプレーがこわーい」対戦相手からの本音がだだ漏れだ!ちなみにめっちゃヤンk...(その後彼の姿を見たものはなかった...)

 以上、3名による激しい寄せで本試合をお送りいたします!

 迫ってくるとき、「ここへのコースを消しながら相手に迫って...」と考えることはせず、猪突猛進型の特攻アタック!頭を使わない分、スピードマジ半端ないって...

 しかしそれだとどうしても穴が空いてしまう。しかしご安心を。そんな舎弟たちを守るアニキ、ヤットが不出来を尻拭いしてくれます。マリノスの選手が次にパスしそうなところへススっと動いてさりげなくフォロー。気取らないところもアニキの鑑です。

倉田「健様~、待って~。俺も投げて~」
松原「ちょ、え?敵だよね?やだー、来ないでよー」

 おーっと、倉田は松原にゾッコンなようだ!背負い投げ~(CV:IKKO)と叫びながら松原へついていく!しかし彼がしているのはただの投げであり、断じて一本取れるようなものでないぞ!

ジェソク「なぁ、俺らも前行かなくていいのか?」
ヨングォン「いーのいーの、前の6人に任せておこう」
三浦「そうそう、俺らは最後の砦として後ろに残るんだぜ」

 特攻隊は前の6名のみ。後ろの4人はガンバ最後の砦として居残りしてました。

藤春「え!?あれGT-Rじゃね?最高速度300km/hじゃん。やべぇよ...めっちゃはえぇよ...逃げられないように注意しなきゃじゃん…」

 ハマのGT-Rを見つけてしまった藤春。なぜ日産車に詳しいかはおいといて、その怖さをよ~くわかっているようです。素早い相手は目を離すとあっという間にどこかへ行ってしまう。背後を取られないよう、常に自分の目線に仲川をロックオンするようにしています。

4.撤退時はガチガチのマリノス対策を

 あれだけ激しいアプローチは、さすがにマリノス自陣付近のみです。では、敵陣に乗り込んだときの対応はどうだったでしょうか。場所別に見ていきましょう。

■ガンバ右サイド~反乱は許しまへんで~

画像3

◇マリノスの攻撃

人をたくさん集めて百姓一揆に見せかけたクーデターを仕掛ける

◇ガンバの対策

・小野瀬とジェソクをそれぞれ持ち場につかせ、反乱分子を弾圧

 マリノスは左側を攻略する際、人をたくさん集めて反乱を起こします。人数にものを言わせた百姓一揆と見せかけ、実はスムーズに動いて相手を撹乱させるクーデターを仕掛ける。これによってサイドからゴールへ迫ろうとします。

 これに対してガンバが取った行動は、小野瀬を外側、ジェソクを1つ内側へ配置し、向かってくる相手を弾圧することです。彼らはまさに屈強な番兵。マリノスの攻撃を防ぎます。

小野瀬「ジェソク、わりぃ、ちょっと来るの遅れちゃった」
ジェソク「前で特攻するお仕事あるしね。仕方ないよ。来てくれてありがとう。さぁ、二人で反乱分子を駆逐てやろうぜ」

 理解のある賢人かつ聖人なジェソク様...マリノスの侵入ルートをよく研究した守り方は効果抜群でした。

■ガンバ左サイド~ハマの新幹線運行停止~

画像4

◇マリノスの攻撃

松原車掌指揮のもと、ハマの新幹線"テル"が発車する

◇ガンバの対策

藤春が"テル"の発車を邪魔する
倉田がホームにいる松原車掌にダル絡み

 今度は右側です。こちらはご存知、ハマの新幹線"テル"が発車待ちをしてるエリア。それをコントロールする車掌は松原です。

仲川「テル、いつでもいけまーす!」
松原「よし、いってこい、テル!」

 松原からのパスで仲川が裏を抜ける。マリサポお馴染みの、通称『行ってこいテル』が発動。この必殺技により、サイドをズタズタにします。

 しかしこれにもガンバは対応してきました。発車するテルを藤春が邪魔する。ここまではわかります。ACLでもやられましたしね。しかし、彼らは車掌である松原にまで手を出すのです。ホームにいる彼へダル絡みするのは倉田。

倉田「車掌さ~ん、ッヒック。ちょっと待ってよ。あそこに落とし物あるからさ。見てみて~、ッヒック」
松原「うわっ、何だこいつ!?発車の合図が遅れない...」

 こうして発車する術を2方向から塞がれたマリノス。「これが人間のやることかよおぉぉぉおお!!どこからともなくマリサポの悲痛な叫びが...ハマの新幹線、見事に封鎖されました...レインボーブリッジではないのですね...

■中央~反り立つ壁とオナイケナイ~

画像5

◇ガンバの対策

・真ん中4人で反り立つ壁(ウォール・パナ)を作って封鎖
・オナイウは三浦とヨングォンで監視。クロス時もしっかり対応 #オナイケナイ

 中央はとにかく封鎖。矢島、遠藤、井手口、倉田の4人で反り立つ壁を形成。これにはマルコスも山田勝己にならざるを得ません。

三浦「クロスがきたとき、俺がゴール近く立つから、ヨングォンは真ん中な」
ヨングォン「わかってるよー。マリノスってそこに合わせてクロス上げるじゃん」

 ゴール前に構える三浦とヨングォンもしっかりとマリノス対策をされている模様。下がってもついてくるし、クロスにも合わさせてもらえない。これじゃあ、全国数十人と言われてるオナイケおじさんが悲しんでしまう!けれどこの試合はオナイケマセンでした...

5.柔軟なガンバの司令塔(ガチャピン)

 さて、そんなガンバ大阪ですが、前半28分ごろから布陣を変更。何かあったのでしょうか?

遠藤「うーん...マルコス自由すぎて俺一人じゃ捕まえきれない...出向いたら真ん中空くしなぁ...増援してもらうか」
宮本監督「お、ヤットか。どうしたんだ?」
遠藤「ちょっと一人でマルコス見るのしんどいから、陽介援軍にもらっていいですか?」
宮本監督「最初のプラン貫いて欲しいけど...まぁ現場がそう言うのならそっちにしようか。やっていいよ」
遠藤「あざっす!おーい、陽介ー!やり方変えるぞー!」

画像6

 さすがガチャピンは何でもできる…ということで、井手口を後ろに下げて遠藤とダブルボランチに。代わりに矢島を1つ前に上げるように変更してきました。これによってマルコスは2人で監視。マリノスのチャンスメーカーを潰しにかかります。

画像7

 下がったときの守備ルールは布陣変更前と同じ。ただ、中央の壁が1人減ったため、反り立つ壁の横幅が狭まりました。そうすると横からスルスルっと侵入できるように。マリノスは先程よりは高めの位置でボールを持てるようになりました。

6.相手の隙と交代策

 さて、マリノスも指をくわえて見ているだけではありません。相手の出方を見て対策をいくつか練りました。

■急がばマルコス

画像10

 後半になってマルコスがぐるっと回って外側へ顔を出すように。これによってサイドからボールを運べるようになりました。

遠藤「なにっ!?外を回っていくか...」
井手口「これでは手が出しにくいぞ...」
小野瀬「ん?これ横にずれればよくないッスか?」
遠藤・井手口「そうか!そうしよう!」

 しかし途中から対応を変更。中盤全員で横移動することで解決を図ります。徐々にこのルートも潰されることに...

思わぬ盲点とマウント取れてるところ

 サッカーには交代という切り札があります。ボスが切ったカードの効果と理由を見ていきましょう。

■交代前

画像8

■交代後

画像9

■マリノス左サイド

・ジェソクvs渓太はスピードで渓太の勝ち
・小野瀬めっちゃ走ってたからもうヘトヘト
 ⇒高野を投入して筋肉による解決を図る

 相手に対策されていてもチャンスを作り続けていた男が1人いました。そうです、渓太です。彼はジェソクとの駆けっこにほぼ必ず勝利をおさめていました。また、攻撃と守備に小野瀬はたくさん張りします。時間が経つにつれてヘトヘトに。

ボス「左サイドは渓太がスピードで勝ててるし、小野瀬も疲れてきてる…そうか!今こそ筋肉だ!!いくぞ、遼!」

 筋肉は全てを解決してくれる。ボスもそのことに気付いたようです。スピード豊かな高野を入れたことにより、左サイドから多くのチャンスを作ることができるようになりました。

■マリノス右サイド

・藤春と倉田でハマの快速鉄道を封鎖
・井手口もマルコスへ注意が向いて中央寄り
誰もいない無の空間が右側に発生
 ⇒そこにエリキというやばいやつを投入
 ⇒エリキを見なきゃいけなくなり快速鉄道が徐々に動き出す

 右サイドはハマの快速鉄道が封鎖。井手口も中央にいるマルコスへ意識が傾いている。するとどうでしょう。右側に誰もいない空間がポッカリと顔を出したではありませんか。

ボス「あそこいつも空いてるな…そこに危ないやつを入れればチャンスになるかもしれない…一番危険なのは…かわいい笑顔に心奪われそうなエリキだ!」

 ちょっと危険の意味をはき違えてるような気がしますが、スピード豊かで得点能力の高いエリキを投入。先ほど高野を投入しているので、左からきたボールを右で合わせられるように。彼の投入によって封鎖されていた快速鉄道も徐々に規制が緩くなっていきます。仲川や松原も攻撃に参加できるようになりました。

7.スタッツ

■トラッキングデータ

■チームスタッツ

8.おわりに

 マリノスがこの試合で苦戦したのは、しっかりと対策されたからです。対策できるということは、相手の予想を上回ることができなかったという裏返し。左右でのボール前進方法がいつの間にか固定されていたようですね。個人的には、昨季開幕戦の方が手札が多かったように思います。

 この時点でしっかりと対策できた相手に当たったことは幸運かもしれません。中断期間を利用し、もっと攻撃の選択肢を増やせればこの敗戦は無駄にならないでしょう。次にどのような戦い方を見せてくれるのか、期待しながらリーグ戦の再開を待ちましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?