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【2020 J1 第2節】浦和レッズvs横浜F・マリノス ゆるれびゅ~

1.はじめに

 さぁ、Jリーグが帰ってきました!マリノスのある週末ですよ!
 この中断期間中、一切の情報が入ってきませんでした。マリノスは情報管理を徹底してましたよね。それだけに、スタメンが全く読めない!その状況で迎えたメンバー発表。見たとき思わず爆笑してしまいましたよ(笑)
 さぁ、そんな新しいマリノスの門出。『ポステコファミリーvs大槻組の全面抗争~料理対決編~』いってみよー!

2.スタメン

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■浦和レッズ

・4-4-2の布陣
・怪物レオナルド不在!代わりに杉本健勇が入る
・町田戦で躍動していたトーマス・デンがベールを脱ぐ…

■横浜F・マリノス

・4-2-1-3の布陣
・チアゴは安全のためベンチスタート。代わりに實藤がマリノスデビュー
・マツケン怪我なのね…代役は小池。こちらもマリノスデビュー
・天純お帰り、サンキューな!

3.ビストロ大槻の厳しい前菜

 ビストロ浦和改め、ピストル浦和。シェフ大槻のご挨拶、「撃ち抜くぞー!!」、冗談に聞こえないのは私だけでしょうか...
 さて、そんな浦和が出してきた前菜は『前からガンガンいこうぜ!』これがマリノス選手たちに襲いかかります。

浦和特攻部隊

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・こちらが戻したときに特攻開始
・目の前にいる人へとにかくアタック
・後ろの人数が同じ?でもそんなの関係ねぇ!!

 浦和はこちらが後ろに戻すと特攻開始。目の前にいる相手へとにかくアタックします!

實藤「前が詰まってるなぁ...一旦梶くんに戻してやり直そう」
杉本「相手が戻したぞー!鉄砲玉の力、見せてくれるわ!」
興梠「いけ!それでこそ大槻組の組員だ!」
汰木「絶対逃がさない!そんなことしたら...」

 いやぁ、逃がしたら何があるんでしょうね。怖い怖い...そんな鬼気迫る様子で襲ってくる浦和の選手たち。

橋岡「やばっ!?前にいる天野フリーじゃん。けど俺が出ると後ろに余裕がなくなる...でもそんなの関係ねぇ!

 ピークを知る男橋岡は少し迷いましたが、この特攻はリスク上等。前へ出る意識を高めます。(一応補足すると、橋岡はこれからがピークな選手ですよ)

 うまくいくとこの場面のようにボールを奪うことができました。取ってからはすぐに攻撃。カウンターを相手におみまいします。

■ハイプレスをかわすマリノス

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・特効部隊が前のめりすぎて後ろとの間隔が空く
・小さな隙間を見逃さない天野
・特攻をかわされると中盤は全力で戻る

 ただ、毎回特攻がうまくいくわけではありません。前に出るということは、後ろとの距離が開くということにも繋がります。

天野「突っ込んでくやつと待ってるやつがいるのか。俺が下がるより、ここで待ち受けた方が相手は嫌がるだろ」

 ボール欲しさに下がらず、じっと待つ天野。いやぁ、AJ変わったねぇ。昔ならススっと下がってボール要求してたよ...これが海外帰りってやつか。一皮むけやがって( ノД`)…

 そんな感動をよそにボールを受ける天野。ここに通ると浦和は焦ります。だってその先はほぼ人数が同じなんですもん。中盤の選手、とりわけ青木と柴戸はものすごい勢いで事務所(自陣)へ帰っていきます。彼らの走行距離は12km越え。大槻組を縁の下から支えていたことがわかります。

 とまぁこんな具合に抗争がバチバチと火をあげて繰り返されましたとさ。

4.ソーシャルディスタンス砲で密を許さない浦和

密を避ける大槻組

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・青木が扇原を引っ張って密状態を緩める
・ソーシャルディスタンスを保つため、逆サイドにパスを出す

 あらくれどもが集う大槻組。しかし社会のルールはきっちり守るようです。彼らはなるべく密を避け、ソーシャルディスタンスを守りながらマリノスゴールに迫ってきました

青木「そこ、密です!こっちに来なさい。集まっちゃダメですよ」
長澤「さすが青木。これで俺は密じゃない!」
汰木「ソーシャルディスタンスを守ってる俺にボールを!」

 しっかり密を取り締まる青木。それによって長澤に安全な空間を提供。これでめちゃくちゃ遠くにいる汰木を視線におさめることができます。

 これでもかってくらいソーシャルディスタンスを取ってる汰木。彼へ長いパスをズドン。マリノスはボールがある方へ密になって守るため、そこは手薄。後手を踏むことになりました。

■サイドチェンジの計測

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右から左へのソーシャルディスタンス砲が多い
・左サイドの受け手は汰木が多い。出し手は長澤が最多
・右サイドの受け手は橋岡が多い
・両翼が交代してからはソーシャルディスタンス砲が激減

 じゃあこのソーシャルディスタンス砲ってどれくらい狙われたのよ?ということで、集計してみました。

 右から左が多かったようですね。右から来たものを左へ受け流す、某芸人と同じ流れを感じます...それは置いといて。受け手としては汰木。出し手としては長澤が最多でした。この2人を中心にソーシャルディスタンス砲を繰り出していたことがわかります。

 しかし、選手交替で両名が下がると頻度が激減。距離を取った攻撃をしてマリノスを揺さぶるのは最初の狙いで、交代させてからは違ったようですね。

■交代前の組長
組長「俺らは密を許さねぇ。汰木!しっかりソーシャルディスタンスを守るんだぞ。長澤!そこにボールを出すのはお前の役目だ」
■交代後の組長
組長「マル!関根!お前らにソーシャルディスタンスなんて必要ねぇ。なぜならもう密じゃねえからな。ゴールに向かって一直線に攻め立ててやれ!」

 たぶんこんな頭の中だったんじゃないかなぁと。交代後は互いにスタミナが残っておらず、密な状態ではありませんでした。今まではあの手この手で相手を広げていましたが、もう必要ないのです。疲れている相手に足の早い選手をぶつける。シンプルに嫌でしたね...

5.概念に囚われないポステコファミリー

■入れる食材は何でもいい

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【POINT】
 出来上がったスペース。ここに入る選手(食材)は誰でもいい

 ポステコファミリーの料理に常識なんてありません。出来上がったスペースはどんな食材でも埋めてみせます。寿司のネタにアロエだって使えるんですよ!

扇原「おっ、エリキ外に流れるか。それなら空いた中央は俺がいこうかな」
喜田「タカくんが相手引っ張ってくれたからそこ俺入れるな」
小池「中盤みんな出ていっちゃったから、俺らは危ない中央を埋めてお留守番かな」
ブンちゃん「そうだね。今から俺らはボランチだ!」

 ポジションという概念を取っ払ったポステコファミリー。誰がどこに入ろうが全くの自由。これで浦和の選手たちを混乱させます。

 前からその気配を感じさせていましたが、この試合ではより一層自由度が上がった感じでした。我らは美味しいものを食べに来たんじゃない。面白いものが食べたいんだ!勝利を求めるだけでなく、面白いサッカーで勝つ。それが我らのアタッキングフットボールです。

■ヒートマップから見てみる

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【POINT】
 中盤全員が左右万遍なく動いている

 ベルギーに行く前は、左サイド大好きだった天純。彼を始め、中盤の3選手は左右満遍なく色がついています。味方の動きに合わせ、バランスを取っていたことが伺えます。

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【POINT】
 逆サイドにも顔を出している

 サイドバックも面白いことになっています。なんと、逆サイドにもそこそこ色が付いてるではありませんか。新加入の小池もマリノスのサイドバックを理解しているようです。彼も立派なポステコファミリーの一員でしょう。

6.点が入らないのは仕上げが悪いから?

 「攻めども攻めども点が入らぬ...ぐぬぬ...」歯がゆい思いをした我ら。決めきって勝ちたかったぜ...「じゃあ何が悪かったの?」と思うと、「仕上げのクロスでは?」と感じました。

 ということで、マリノスのクロスを全部集計してみました!料理は仕上げが大事!さぁ、見てみましょう。

■前後半別でのクロス集計

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・前半はゴールに向かうものがほとんど
・後半は浅い位置から手前に入るようなってる

 前後半に共通して言えることは、相手がボールを見失わず、前を向けることです。

デン「おー、クロス上がった。自分の前だから出ていけば対応できるわ」
岩波「いやぁ、これが逆サイドとかで目線変えさせられたら大変だもんなぁ」
山中「ほとんどゴールめがけてだから、この辺りを固めときゃ弾けるでしょ」

 浦和の選手たちからすると、これがまぁ守りやすいんですよ。思わず目で追ってしまう。そんなアイドル性の高いクロスを我らは求めています!そこのあなた!山中のハーフパンツがまくられてると太ももに目がいったでしょ!そういうものなんです、マリノスが欲しているのは。きっと健さんがいなかったからそういう成分が足りなかったんだ。そうに違いな...おっと誰か来たようだ...

 えー、思いっきり脱線しましたが、『クロスにもっと工夫を』これが言いたかったんです。同じやり口だと慣れて飽きちゃいますからね。様々なアプローチ方法があれば相手も飽きずにずっとついてきてくれるはず。マリノス選手たちよ、恋愛マスターになるべし!!

7.スタッツ

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■sofascore

■SPAIA

■トラッキングデータ

8.おわりに

 んー、悔しい引き分けでした。押し込んでいた岳に、「あそこが決まってれば...」そう思わずにはいられない試合でした。

 今回やりたいことは大槻組の方が表せていましたね。美味しい料理の数々、見事におみまいされました。

 我らポステコファミリーは、面白い料理は提供できたのではないでしょうか。それが奇跡のうまさを引き出すところまではいきませんでしたが、いい線いってると思います。続く湘南戦で味付けを変え、また違ったアプローチを楽しみたいものです。

 最後に、今季のゆるれびゅ~は書くことで手一杯になりそうです。日程が詰まってるんじゃ~。そのため、図に吹き出しを付ける時間が取れそうにありません。申し訳ないです...通常版と文字だけの変化ですか、それでもお楽しみいただけたら幸いです。

 では、また湘南戦でお会いしましょう!

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