【第7回】ケースワーク 問題定義~課題発見

【ケース:スーツスペシャル】
スーツスペシャルは、特別な一着をお届けするオーダースーツをお客様に
提供。銀座、青山、新宿など、東京都心に10店舗を構える。顧客は、男性をターゲットにしており、スーツのみを販売。最近は広告効果が落ちており、その立て直しが必要。イージーオーダースーツの会社。イージーオーダーはベースとなる型紙を各社であらかじめ用意し、採寸した顧客の体型に応じて一番近い型紙をベースに、新たに型紙を作るため、タテ・ヨコ両方に調整を行う。そのため、パターンオーダーに比べて、細かな要望を受けることが可能。価格帯は、5~15万円。各店舗ともに、予約制を採用。接客時間は一人につき1時間程度。予約なしで来店された場合でも、入店することは可能。
対応できるスタッフがいれば、すぐに接客を行う。まずは、どのタイプのモデルを選ぶか決めてもらう。モデルは大きく3つに分かれる。
①スタイリッシュモデル・・・直線的でスラっとしたシルエット
②ヨーロピアンモデル・・・曲線基調で柔らかいシルエット
③オリジナルモデル・・・全体的にゆったりとしたボックス型のシルエット
モデルを選んでもらった後に、生地を選んでもらう。
①②のモデルはすべての価格帯の生地に対応しているが、
③のオリジナルモデルは、高級生地のみしか対応していない。
オリジナルモデルは、創業期に有名デザイナーに依頼して作り上げたスーツスペシャル自慢のモデル。生地は、全部で200種類あり、その価格によって、スーツの金額が決まる。①スタイリッシュモデル ②ヨーロピアンモデルだと、5万~20万円までの価格になる。
③オリジナルモデルの場合、対象がブランド生地だけになるため、価格は10万~20万円となる。
縫製はすべて国内の協力工場に依頼。型紙ができあがった後、最終工程はマシーンメイドで仕上を行う。他社では海外工場に依頼する会社もあるが、スーツスペシャルでは品質を維持するため、すべて国内協力工場に依頼。スーツ完成後は、お客様に来店いただき、納品。通常、スーツの仕立ては100工程といわれているが、スーツスペシャルの場合、200工程に及ぶ。
●自慢の生地
スーツスペシャルの自慢は、なんと言っても上質な生地である。200種類も超えた生地から選ぶことが可能。
●店舗
多くの店舗は、1階に位置している。各店舗 3~5名の体制で、営業時間は平日は11時~20時、土日祝は11時~21時、木曜定休としている。
接客マニュアルは充実しており、入社したら本部で約1か月間研修を行った後で、各店舗に送り出している。

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