企業参謀 II部 戦略的経営計画の実際-4

①第4章 戦略的計画の核心
戦略立案上の問題点やアプローチの仕方の底流思想が4つある。
(1) 戦略的に意味のある計画は、守り抜けるものでなくてはならない
いくつか存在する戦略的打ち手の中で、ひとたび目的を達成したときに、最も競合反発が少なく、かつ脆弱性を抱え込まないものを選ぶ。市場の魅力度と自社の強さという、製品事業のポートフォリオに基づいて企業戦略を実行してきたGEと、コングロマリットの王者として市場性に大きなウェイトを置き、成長企業を次々と買収してきたものの個々の事業を見ると二流、三流の人材と技術しか蓄えていなかったリットンとでは、その後の売上高、利益を見ても結果に大きな差がついてしまった。
GEの様に、中央と地方政府の役割分担を明瞭にし、地方にも外敵と戦える兵糧と参謀を植え込んでおくことが不可欠である。そして、それだけの資源投入に値しない地方政府に対しては、間引きしたり、酷税によって絶滅させたりするだけの方向性が中央政府には要求される。

ここから先は

1,346字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?