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移住する前に気をつける3つのポイント

初めまして。お久しぶりの方はご無沙汰しています。
東京から愛媛県西条市に移住して5年目の高田ひろと言います。
会う機会があれば、「ひろ」と呼んでください。

移住する前に気をつけると良いことは何なのかをやっと言語化できそうだなと思いnoteを書き始めることにした。僕が移住したのは2018年4月。その当時の僕には移住している友達もいなかったし、移住の情報が少なく途中で調べるのをやめたのを覚えている。結果として色々とあった4年間を過ごしたんですが、僕にとっては移住はとても良いこと。でも人によってはイマイチと感じる人もいる。良いと感じる人とイマイチと感じる人の違いはなんだろうか?移住前にほぼほぼ決まっているのかもな。

移住っていったい何なのか?移住してからこの問いをぐるぐるしながら考えて1つの結論にたどり着いた。「単なる引越し」のことなんじゃないかなと。だからもっと気軽に移住する人が増えたらいいのにと個人的には思うけど、なかなかそうはうまくいかない。

移住って聞くと「覚悟を持って行動する」という風潮がある。その原因の1つには、移住と定住をごちゃ混ぜに考えている人が多いからかなと。移住したらずっと住まなければならないと思い込んでいる人が多い。そして一度移住したら元に戻れない覚悟を持つべきと。その結果として、一歩目を踏み出せない人が多くなっている気がする。「実際はそんなことはないよ」と声高らかに言いたいけど、そうでもないのが現実で。移住して1年間、いや3年くらいは「どーせ、すぐに離れるんでしょ?」と多くの方に言われてきた。3年も住めば十分じゃないかなと思うんだけど、3年じゃまだまだ未熟者扱い(笑)これが現実です。他のエリアだと10年住んでも未熟扱いもあるとかないとか。

では、なぜこんな現象が起きているのかを考えてみると、地方は「所有」という価値観が強いことが原因の1つにあるかもなと。都心部は「シェア」という価値観が当たり前になり、シェアハウスやカーシェアなど普通になってきているが、地方ではまだまだ難しいのが現実。西条市の唯一のシェアハウスは今月解散になる。移住を受け入れる側の人は定住を好むが、都心部の人は転々としながら心地よい場所を探したい人が多い気がするのに。ここでちょっとミスマッチが起きている。

あくまでも僕の主観が強くなっており、地域によっては違うよーということも多々あるかと思うが、平均的な共感ポイントはあると思うのでぜひ読み続けてみてください。ぜひ違うよーって部分がありましたらコメントいただけると嬉しいし、オンラインでお話ししましょ。

そもそも、お前は誰なんだと気になった方はこちらをご覧ください。

さて、本題に入っていきたいなと。長々とすみません。。。
移住する前に気をつける3つのポイントをお伝えしていきます。


この3つを抑えると、そんなに移住する際に大ゴケしないかなと。

①移住先を決めるときに知っておかないと失敗しやすい

田舎暮らしといったら自給自足でしょ。古民家を自分でDIYをして、畑では野菜を作って自然と共に暮らしたいと思っている人も多いのではないかなと。僕も同じで1年目は畑がしたいと思っており畑をやってみた。友達が元農家ということもあり夏野菜と冬野菜を育てた。が、、、2年目は諦めました。。僕には難しかった(笑)理想と現実のギャップの差がすごかった。何でもそうですが、やらないとわからんことばかり。ちなみに、自給自足の生活はどのエリアでも探せばできる。ただ、この「探せば」が案外難しいんだけど。

移住してから移住について学んでいると、移住先となる自治体は人口によって3つくらいに分かれるかなと。10万人の市町村、3〜5万人の市町村、1万人以下の市町村。ここを間違えると「イマイチ」になりやすいので、ちょっと深掘りを。

10万人市町村のことをAと呼ぶことにする。Aは移住としては初心者向け。移住って怖いけどやってみたいと思う人がまずはチャレンジすると良いエリアかなと。

3-5万人市町村のことをBと呼ぶ。Bは中級者向け。ちょっと自分の腕を試したいという人はおすすめ。行動力が人並み以上はあり、引越し経験が多少ある人は相性が良いかも。

1万人以下の町村のことをCと呼ぶ。Cは上級者向け。かなり経験値が高い人がチャレンジするのに適している。Cを選ぶ人はこだわりが強い人が多いのでぜひ一度チャレンジしてみるといいです。人間はやらないとわからん生き物ですから。5年経った今でも(5年経っちゃったから)、僕はCに住める自信はない(笑)

何が違うのかを2つの観点から簡単に説明してみる。

<1つ目は、生活レベルの差>
家の近くにはコンビニがあり、スーパーがあり、レストランがある。車がなくても問題なく過ごせるという東京在住の人が移住をしてみると、、、、

Aについては、そこまで大きなストレスはない。ちなみに車がないとめちゃくちゃ不便です。僕が住んでいる西条市は11万人前後の人口なのでAになります。ちなみに、僕が昔住んでいたマンションは7階建(西条では高層マンション)。右隣にはファミリーマート。左隣にはコメダ珈琲。その横にはGEOとセブンイレブン。そしてそこから200mくらい行くとドラッグストアーとスーパーマーケットが。車で10分のところに24時間スーパーがあり、ドンキホーテもある。住むということに関しては全く問題はなく、僕が住んでいた東京の足立区よりも便利。でもね、Cになると町に1つコンビニがあるかどうか。コンビニやスーパーまで車で30分以上かかる。娯楽施設もほとんどなく飲み屋も数軒だけ。この生活レベルのギャップの差がストレスに変わる。Cというエリアはお金だけあってもあまり優位には立てないのも辛いかも。

<2つ目は、コミュニケーション能力>
これはめちゃくちゃ大事な視点。東京に住んでいるときは、コミュニケーション能力がなくても生きていけた。人との関わりが薄くても特に問題もない。でも地方だと不便なことも多く、地域の人とコミュニケーションを取らなくてはいけないシーンも少なからずある。Aというエリアの僕ですらちゃんと地域の方とコミュニケーションを取る必要がある。Cというエリアは特にコミュニケーションを取る必要があるし、難易度が高い。Cという町は人の繋がりが濃ゆく新参者には手厳しいエリアが多い。まずは、ちゃんと相手と向き合って信頼を積み立てていく必要がある。ここでコミュニケーションを雑にすると、多分ずーっと信頼してもらえず孤立していくことになる。ここにプラスして地域独特のルールもある(これに気づくか気づけないかは・・・)。孤立してもいいじゃねーかと思うかもしれないが、共有インフラ(例えばゴミの回収をさせてもらえなかったり、大事な決め事の会議に呼ばれずに決まっていったり)で苦労することがあるみたい。つまり、Cに移住するとなるかなりのコミュニケーション能力が必要になるし、行動力も必要となる。相関図をいかに早く作ることができ信頼できる地域の人を見つけるか。僕の感覚ですが、地域の人に信頼してもらうには、有言実行する行動力と、始めたら続けるという継続力です。そう、つまり時間がかかるので初期にどれだけミスしないかが大事になるんじゃないかなと。

東京の人間関係やコミュニケーションに疲れてちょっと癒されたいと思いCに移住したとしたら、、、東京よりもストレスフルな生活になる。

この2点を参考に移住先を決める際に気をつけてもらえるといいかなと。ちなみに、僕のコミュニケーション能力だと初心者向けエリアで良かったなと。「この東京もんが・・・」とよく言われ、初心者エリアでもたくさん失敗してきたので(笑)Aエリアは1回の失敗は何とかリカバリーできるけど、Cエリアは1回の失敗が命取りになることもあるとかないとか。

②移住先にあったら良いもの

移住者のコミュニティや移住者を受け入れてくれるコミュニティがあると、移住の後のストレスはかなり軽減する。同じ価値観でコミュニケーションが取れるのって、やっぱりいいもんなんです。

都心部の人は自然とコミュニティに属している。同じ会社のコミュニティや同じ趣味のコミュニティ、、、同じ価値観で話ができる場所というのを持っている人が多いはず。人が多いから自然と生まれてくる。都心部と地方では価値観が異なるので同じ価値観で話をすることが難しくなる。僕も西条市で仲良くさせてもらっている人は西条から都心部に出た人が多い。

西条市は移住したい街全国1位です。

それを仕掛けたスーパー行政マンがいるのですが、仕掛けた時期と僕が移住してきた時期がほとんど同じなので何をやっていたかを間近で見てきている。そこで何をやっていたかというと、移住した人と移住したい人のマッチング。「私たちの市の強みは移住してきた人がいるので同じ価値観で話せますよー」ということ。僕が移住してきたら西条市にすでに移住してきた人を紹介してもらったし、僕自身もこれから移住したいと思っている人に西条市の良いところ悪いところをお話しさせてもらう機会も多い。僕と話して実際に移住を決めた人も多数いるのですごく嬉しい。

ちなみに、愛媛県ではこういう面白いコミュニティがあります。

愛媛県に住んでいる人や愛媛県に興味を持っている人が集まるコミュニティ。僕もここのコミュニティに入り愛媛県の友達がめっちゃ増えた。同じ価値観で話ができる人が増えると居心地が良くなるから。

③最初は小さな関わりから始めよう

経験値が高い人は、そんなの気にしなくていいと思いますが、、、普通の人が移住するときは、小さな関わりから始めることをおすすめ。つまり、最初は旅行で遊びにいくとか、人に会いにいくというところから始めて、地域の人と繋がり、心地良かったら移住するという流れが理想かなと。移住した時点で知り合いがいるのは心強いから。移住して落ち着いてからやりたいことをゆっくりと時間をかけて始めると良い。「時間をかけてゆっくりと」がめっちゃ大事。大事だから2回言ってみた。

ちなみに「自分がこの街を変えるんだー」と意気込んで移住してくる人を見かけますが、残念ながらよくから回ってたりする。都心部からの怪しいコンサルをよく見かけるんですが、そういう人たちが上手に街づくりをしているところを見たことは1回もない(笑)「えー、なんで?」ということが起きていて、不思議だなと思って毎回見ている。

ではコンサルがなんでうまくいかないのかなーと考えていたら、最近やっとわかってきた。気づくのにめっちゃ時間がかかりましたが街づくりって政治なんです。Aさんにとって良いことがBさんにとっては都合が悪い。それをまとめてエイヤーとして収める必要があるわけで。つまり政治活動が必要でめちゃくちゃ戦略的にかつ慎重に進める必要がある。ロビー活動と言われる水面下での調整や人間関係づくりなどをする必要。だから数回通ったくらいの怪しいコンサルにできるわけがないんです(笑)何回も通って自分の目で見て、関係性を作ってとやっている人はうまくいっているので、やっぱり現場を大事にしないと。あと大手企業の偉かった人にもできないなーと。泥臭いことができない人が多いですから(笑)街が変わるって、街の人が変わるってことでもある。だから時間をかけて丁寧にコミュニケーションをとり人間関係を構築するしかないのに、必殺技でなんとかしようとするから。飲み会の数と信頼関係の深さは比例しますから。すごく泥臭いけど、どれだけ地域の人と飲んだくれているのかは重要な要因。

僕はこういう水面下での動きができないからフリーランスという生き方をしているわけなので、これに気づいた瞬間に「街つくり」をやめた。やめたというよりできないことを自覚した。今では半径5m以内の人をどうやって幸せにするかを考えることにシフトしている。小さい規模で僕にできることを一生懸命やっている。だから気があう人だけと付き合うようになり気が楽になった。


以上の3点を踏まえて移住を進めると失敗しずらいだろうな。この記事に反響があれば、移住のリアルをどんどん発信していこうかな。10回分は余裕で書く内容がある。

長文ありがとうございました。

You Tubeチャンネルを開設しました。全国の移住者にインタビューして移住のリアルを発信していきます。もうすでに何人か話を聞かせてもらってますが、めっちゃ面白いです。2022年12月23日に1本目の動画を配信します。よかったら登録お願いします。

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