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「着ぐるみ」という趣味

お疲れ様です。
ゴールデンウィーク明けの仕事で、早くも5月病になりそうなレッサです。

先日、都内でケモノ系同人誌即売会の「けもケット」が開催されましたが、そういった大型イベントから、この趣味に出会った人もいると思います。
今日は簡単な自己紹介を含めて、私がこの趣味とどう向き合ってきたかを綴っていきます。

「着ぐるみ」を始めたきっかけ

それは、Twitterを始めた高校2年生のこと。
夏コミでケモノ系同人誌を買ったのが、この趣味への入口でした。

その年の11月、川崎で開催されたKemocon3に参加しましたが、これが私にとって初めての着ぐるみイベントでした。
ひとりひとりが、思い思いの種族に獣化して愉しむ趣味があるんだなと、何もかもが新鮮に映った記憶があります。

それから大学受験を経て、大学1年生のこと。
幼い頃から続けていたピアノを活かし、着ぐるみに獣化して演奏したい、という思いが湧きました。

当時はまだ大きな工房もなく、ほとんどの人が着ぐるみを自作していた時代でした。
私もそこらへんにいる貧乏学生でしたが、学生の特権として捻出できるたくさんの時間を、自作に注ぎました。

そして、その年の12月に錦糸町で開催されたKemocon5で、
私はオレンジのドラゴン「ウォルティ」に獣化し、ステージでピアノを演奏しました。
今から11年前、2012年の冬のことでした。

ファーの鮮やかさが、デビューの証。

こんな趣味を始めて10年以上が経ちますが、
私はさまざまなイベントやオフ会に行って、たくさんの着ぐるみたちと出会いました。
社会人となった今でも、この趣味を楽しんでいます。

この趣味を、もし人に説明するならどうするか。
なりたい姿に変身するという意味で、コスプレ?
始めたきっかけに絞って、ピアノ?
いや、それだけでは語れないことがあります。

私なら、こう答えます。
この趣味は、「自分探しの一人旅」である、と。

日常と異なる、種族のサラダボウル

世界で最も移民の多い国、アメリカ。
国内でざまざまな文化が入れ混ざることから、「人種のサラダボウル」と呼ばれることがあります。

この趣味を俯瞰するなら、それに近い状況にあると思います。
それを最も実感できるのは、国内最大の着ぐるみコンベンション、「JMoF」に違いない。

犬、狼、狐、猫、虎、ドラゴン、etc…
可愛い子から、カッコいい子まで。
色とりどりのたくさんの着ぐるみたちが、オンリーワンの存在として、この集合写真に映っています。

そして、このことは着ぐるみに限らず、着ぐるみに獣化するオーナーも同じ。
生まれや育ち、学歴や職業。
それらが全然違う人々が、この趣味で活動しています。

もちろん、同じ人は一人としていません。
お互いの個性を尊重し、多様性を認め合う文化が、この趣味では醸成されているのです。

獣化するのもよし、もふもふを味わうのもよし。
写真や動画を撮影するのも、イラストやマンガのような作品を創るのもよし。
総じて言えるのは、それらのすべてがこの趣味における「交流」です。
それは、学校や職場といった枠組みを外して、日常では得られない、新しい発見や驚きを与えてくれます。

旅の始まりは、いつだって冒険の始まりだ。

そういった自由で多様性があるところに飛び込むのは、まるで自分探しの一人旅みたいなものだと思っています。
それは私にとってとても刺激的であり、この趣味をここまで長く続けられてきた、最大の理由なのです。

・・・

実体験を元に、この話題で書きたいことはまだありますが、とても長くなってしまいそうなので一旦ここまでにします。
続きについては、次の機会に改めてご紹介させていただきます。

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