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サタデーナイトシアター

11月12日土曜日、3年ぶりと言ってもいい、有観客の自主企画が終わりました。

ご来場いただいた皆様本当にありがとうございました。
何度思い返しても、ちょっとだけ泣きそうになる1日です。
大晦日、今年もいろいろあったなぁと考えているうちに、話したくなったので、日記で振り返りたいと思います。

7月29日に行ったあのねと渋谷LUSHとの共同企画"BBCM vol.1"から約3ヶ月、前回は大変な部分をあのねとLUSHが分け合ってくれたから、特に楽しい部分ばかりだったのだけど、今回はやっぱり、自分たちの名前だけで企画やります!というものなので、人が集まってくれるかな。この内容でいいんだろうか。(タイムテーブルなど)と正直とても不安でした。
これが自主企画…!懐かしい怖さ…。って何度も思った。

プレッシャーを感じつつも、7月の共同企画を経て、少し強くなった私たちで絶対にあの日より良いライブをしたかったし、何よりも新曲『スター』を初披露するために、色々と細かいところを仕上げなければならず、企画の直前まで神頼みはできない毎日自分との闘いでした。

ギリギリまで歌詞を考えていた新曲。
直前に「新曲のタイトル『スター』ってどう?」って訊いたら、2人ともいいじゃん!って言ってくれて嬉しかったなぁ。まだ言い慣れない『スター』。いいね。
あの日が0歳、これからすくすくと大きく育つ気概のある曲です。

キンヨウノヨルは演奏も曲もクールでかっこいいのに、ご挨拶した瞬間とってもフランクで楽しい人たちだった。一気に好きになってしまった。
MCで話したけれど、キンヨウノヨルはBa.の花ちゃんがメンバー募集で出逢ったバンド。
花ちゃんはその後ハローエンドロールに入ってくれたけど、キンヨウノヨルがツーピースとして進まなければ今の私たちは無いし、いろんな偶然で今があることに感謝して、この奇跡を守りたいなと思った。

キンヨウノヨルが始まって、お客さんが世界観に没入している姿を見ているとき、なんだか6年前にやった、硝子越しの暴走・HOMME・POLTAとのスリーピース自主企画 "ゆめごこちシアター"を思い出していました。
2016年7月23日、Dr.萌々子の加入、初お披露目、そしてハローがようやくガールズスリーピースバンドになれた日。2nd mini album『サマーガール』のリリースパーティでした。(今書き出してても盛り盛りだ)

あの日も一組目の硝子越しを見て、わたしは初めてめちゃくちゃ良い企画が組めたんだと実感して、感動して、『ハローエンドロール誘ってくれてありがとう!』と大きな声で手を掲げたチャンマキに、嬉しくて涙が出たんだった。それは初めての感覚だったし、あの高揚感はずっと覚えてる。

キンヨウノヨルが始まった時は、45分長かったかな。とか、この順番で出てもらって良かったのかな。とかそれまでずっと不安だったのが、地面に沈んでいく感じがして。『最高の一日が始まった』と思った。不安が当然に、自信に変わっていくのを感じて、嬉しかった。

イベントの雰囲気を大きく左右するトップバッター、堂々たるパフォーマンスってなかなか出来ることじゃない。キンヨウノヨル本当にカッコよかった。アルペジオってかっこいいよね…と、2人のリズムに私も思う存分漂い、酔いしれました。

3年越しにようやくまた一緒にやれた宇宙団は、5人になってずっとずっとパワーアップしていて、バンドとして素晴らしかった。一目見て、良いバンドだなと思うようなライブだった。

10月にやったしほちゃんソロのバースデーイベントで、しほちゃんはアンコールを1人で演奏したのですが、私はそれを見ながらこういう人になりたかったのになぁ、と思ったりしていた。
1人でも美しく、バンドになったらますます輝く。そんな風になりたかった。宇宙団は今まさに輝いていて、しほちゃん、ツチちゃん、関口ちゃん良いメンバー見つけたなぁと、エラそうに感嘆してしまった。
こんちゃんも、たかのしまちゃんも、最高だね。観ていて自然に笑顔になっちゃうステージだった。

宇宙団のMCで、しほちゃんが2019年10月30日に下北沢SHELTERでやった私たちのツアーファイナルのことを話してくれて、その時出演してくれた宇宙団とUlulUに、私以外のメンバー辞めちゃうんだよねって話していたこと。それから新メンバーが入って、ももちゃんが戻ってきて、そういう今までのことを良かったなぁって話してくれて、また胸がいっぱいになってしまった。

最後を締めくくる私たちのMCでは、なんだか上手く話せませんでした。

あれから3年経って、新メンバーを探すのもなかなか上手くいかず、コロナでライブがやれなかったり。
でも今ようやく、あの頃からもっとパワーアップした宇宙団を胸張って呼べたこと、新しい繋がりでキンヨウノヨルを呼べたこと、バンドとして、ようやく帰ってきました!と言えた気がしています。

3年前に残念な気持ちを抱えながらも、私が続けることをずっと応援してくれた方たち、今回初めてライブハウスに足を運んでくれた方も、2022年11月12日サタデーナイトシアター、特別な日を一緒に過ごしてくれてありがとう。一生忘れません。

物販でニコニコスタッフとして働いてくれているみずきに、リハーサルで初めて新曲を聴いてもらった。たまらなく照れくさい気持ちになった。
ライブ中撮ってくれた動画は、愛あるカメラワークでとても嬉しかったな。
私は相変わらず色んな人の手助けでバンドを進めることができている。
この推進力を止めたくないし、2023年はもっともっとハローを知ってもらえたらいいなと思う。

去年は整える1年だった気がするけど、今年は1年の中で進んだなと実感できることが多くて嬉しかった。企画を2回もできたこと、あのねと最後に仲良くなれたのも嬉しい。今年出会ったワンワンさんに企画に呼んでもらったり、eggmanの脱・お留守番宣言に出られたり。歩みが繋がっているのが本当に嬉しい。
とても充実した一年でした。応援してくれる、こんなブログまで読みにきてくれる、皆さんのおかげです。
私は夏にコロナになってしまった反省をして、健康に気をつけて頑張ります。

皆さん良いお年を。

ひめこ

2022.12.31/猫が可愛くて耳を噛みたくなる実家にて


スター

横で笑うきみの涙に
かける言葉は知らなかったんだ
やわらかな夜がきますように
グッナイマイフレンド スタンドバイユー

何もわからない頃に戻りたいな
きみの顔が翳るのも気付かないフリを

真夜中の映画のような
ときめきを まだ夢見て
あれは青春だって
錆びついた声で言う

冷たい指を 握り返して キスをする

立ち尽くす夜に
帰れない故郷が
ネオンの輪に浮かぶ

手放した未来が
エンドロールの先で
形を変えて 僕を待つよ
今はそれが怖い

遠くまで 歩けるような 気がした

張り詰めた夜に
憧れたこの場所が
拍手の音に滲む

鳴り響くうたが
エンドロールの先で
光を放ち 僕を生かす
今を忘れないで

見たことのない場所へ
きみのいない今でも


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