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インタビュー記事は共同作業

2年半ぶりの投稿になります。記事ではお伝えしきれなかった部分があったので、補足させていただきます。

映画『先生の白い嘘』の三木康一郎監督インタビューが大きな物議を呼んでいます。

監督が、主演俳優・奈緒さんの「インティマシー・コーディネーターを入れて欲しい」との要望を断って、「入れない方法論を考えた」などと発言した部分がSNSで炎上しました。

インタビューは宣伝サイドからの打診に応じたものです。インタビュー自体は約30分、和やかな雰囲気で行われ、記事化にあたっては宣伝サイドに確認してもらっています。問題となった箇所自体も、実は若干、修整されています。つまり、記事は共同作業として出来上がった著作物です。

その後、製作委員会が異例の声明を出す事態となりましたが、私には一切の連絡なく行われました。

また、公式サイトではメディア情報として、私の記事が掲載されることなく、「なかったこと」にされました。この件は大変残念な事態だと思っています。

このため、やむにやまれず、コラムという形で以下の原稿を書かせていただきました。

見知らぬ方がXで書いてくださいましたが、私の考えはまさにその通りです。

インタビュー記事は、基本、インタビューイが主役です。その方が何を考えているのかを正確に、しかも論理に破綻なく伝えるのが役目だと思っています。

2つの記事は概ね評価いただいたと思っていますが、一方、危惧もあります。

今回の一件で、快く思っていない関係者もいるでしょうし、映画関係の仕事は減ってしまうかもしれません。総合ニュースサイト「ENCOUNT」として書かせていただきましたが、私自身は社員ではなく、寄る辺ないフリーランスです。

もうひとつ、怖いインタビュアーではないか、と思われることも心配です。私自身、IC不在の問題意識はありましたが、監督をトラップにかけて、貶めようなどとは思っていません。

インタビュー記事は、インタビューをする側とインタビューを受ける側の共同作業だと思っています。テーマは何か? 本音を聞き出すためには何が必要か?を下調べしながら、当日の空気も作っていきます。中には生い立ち、家族、性の問題など繊細なテーマもあるので、心を配ります。

終わった時に、取材対象から「楽しかった!」「話しを聞いてもらって、自分がこんなことを考えていたんだと気づくことができた」などと言われると、「今日の取材はうまくいったな」とうれしくなったりします。

インタビュー記事は本当に難しいです。これからも、エンタメを中心に、読み応えのある記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

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