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なぜお腹が減りすぎると空腹を感じなくなるのか?

ノブです。心理学が好きです。
ダイエットも科学的に成功したりして、最大67kgあった体重から55kgになって1年以上同じ体型に維持できています。

断食というものはすでにご存知かと思います。


食べ物を食べないでいる状態を1日〜3日くらい続けるやつです。


その方法で体重維持をずっと出来ています。



とはいえ、私はキツい努力をするのは自分にはできないことを知っています。

なのでキツいことを自分にできるレベルの簡単な仕組みを作るのが趣味です。

それでできるように作ったのがプチ断食とも呼ばれる、1日1食という方法です。


慣れるとお腹が空く感覚がくるのは夕飯の1食だけです。


キツい感覚はありません。
1日3食は常識ですよね?

それとちょうど同じ感覚で常識になるんです。



エジソンが朝食を食べるのが普通だと常識を作ったのと同じように、

私も自分が食事を夕飯しか食べないのが普通で常識なんです。

常識って不思議ですね。




さて、あなたは気分によっては食べたくない日があるかと思います。

私もあなたと同じように気分で食事をしない時があります。

つまり、1日ずっと何も食べないで終わる日があるということです。



次の日の朝にどうなるかというと、
意外と空腹の感覚はないんです。

夕飯の時にいつも食事をするので、
そのまま何も食べずに過ごします。

とはいえ、昼くらいにはお腹が空いてきます。
しかし、私は夕飯にしか食事しません。


ここはじっと耐えます。

すると昼過ぎには空腹が無くなります。

...

...ん?


...これっておかしくないですか?


このとき食事をとるのは48時間ぶりになります。

いつもは24時間の間隔で食べるので、その後の24時間はずっとお腹が空いたという感覚になるのが合理的に思えます。


しかし、実際にはその後の24時間のうち、2時間くらいしかお腹が空いている感覚が無いんです。

ここが気になってしまったんです。


ということで、科学ベースの哲学で納得できる理由を探してみます。


快感回路という本によれば、空腹や太る仕組みはこう書かれています。

脳科学の本です。

私が読んできた中でも理解するのが最高難易度の本でした。そのかわり情報の質が高いです。



超カンタンに超要約します。

科学者が視床下部(脳の中心の下くらいにあるところ)に空腹度をみるセンサーを見つました。


これはダイエットに関しては、2つの機能がありました。

1、体温調整する。
2、空腹を見て、食べる量を調整する


このセンサーはどうやって空腹を知るのかというと、レプチンというホルモンです。

レプチンは脂肪細胞から出てくるホルモンで、血液を通って脳に届きます。

このレプチンの多い、少ないなどで空腹かどうかを調べています。


レプチンを受け取るセンサーが壊れてると、ずっと食べます。
(アメリカの90kgの子供もここが壊れていた。ラットの実験でも再現したら同じでした。)

体温調整もレプチンによって上げたり下げたりしています。


体温が高いとエネルギーを使うので痩せますよね。

低いとその逆です。


他にも、胃や腸の神経によっても、視床下部に信号が送られて食べる量を調整しています。


この2つ(レプチンと神経)によって視床下部に食べた量を教えているんです。


そして視床下部ではその2つで空腹感を感知して、あまり食べなかったり、食べ過ぎたりを調整します。
さらに体温調整もします。

なので、この視床下部が痩せる、太るために重要な役割をしているんです。




ふむふむ。なるほど。
そんな仕組みだったんですね。

空腹の感覚は神様ではなく視床下部がやっていたことだったみたいです。



それで私は気がつきました。

1日1食に長い間慣れさせると、朝と昼は空腹が感じなくなるのは、視床下部のセンサーが朝と昼は動作しなくなると解釈できます。


これは私の推測ですが、脳の神経細胞はいつものパターンが好きです。

脳の構造上、信号がきた細胞は太くなり、信号が通りやすくなります。

信号が来ない細胞は痩せていき死にます。

私の視床下部の神経細胞がいつものパターンの1日1食で動作するようになったのだと思います。


更に気がつきました。

私の断食しているときに、ずっと空腹の感覚がないのは、視床下部がたまにしか動作していないことを意味していますよね。


なぜでしょう?


空腹は生き物にとっては最大の緊急事態です。

空腹時は視床下部がずっと「腹が減った!!!」と叫び続けるのが合理的だと思いませんか?

そうしないのは何かしら意味がありそうです。

この先は進化心理学で考えてみます。


進化心理学とは、

その環境で生き残りやすい考えを持っていた個体が生き、
その環境で生き残りにくい考えを持っていた個体が死ぬ。

という考え方です。

この場合は、
お腹が減っているときに

ずっと腹が減ったと考える方が死んで
たまに腹が減ったと考える方が生きた

ということになります。

私が探した上では、この答えはどこにもありませんでした。
心理学は基本的に科学で出せる答えは無く、統計学です。

統計学の前に、哲学で考えます。



すみません。
ここからはかなり主観的です。
そうかもね〜。くらいでお願いします。


空腹と感じない時の思考

このあとの予定はなんだ?
なんでこうなるんだろう?
こうすれば、面白いなぁ。


私が空腹と感じているときの思考

腹が減ってイライラする。
卵料理って何があるんだ?
冷蔵庫に食べものあった?

空腹ではない時の思考は基本的に色々な話題が頭に浮かびます。

しかし空腹のときは基本的に食べ物に関する話題が頭に浮かびます。

つまり、こう解釈できます。


空腹のときは、短期的に食糧を得られる方法を探します。

空腹以外のときは、長期的に食糧を得られる方法を探します。


これを人間の昔の人に当てはめて考えて、生き残れるか思考実験します。



農耕時代前(10000年前)の狩猟最終民族の人間の行動で見ていくとこうなります。

腹が減った。

近くに食べ物がない。

ジャングルで探そう。

見つけた。食べる。

ゆっくりしよう。

このときに短期でずっと食べ物を探す思考で考えていた場合、危険なジャングルでは命取りになると考えます。

道を進むにも足元の木も腐っているかもしれません。

ジャングルでは足元に毒蛇がいるかもしれません。

草陰でライオンがこっちを見ているかもしれません。



そのときに視床下部が「緊急事態!空腹だ!食べ物は!?」叫び続けるのは合理的でしょうか?

このときは視床下部は黙っている方が食べ物を探すためには合理的ですよね。

このように考えるなら、納得はできます。


空腹を感じなくなるのは、食べ物を探すために有利だからです。


そして、断食を行った人なら分かるかと思いますが、思考が研ぎ澄まされ、仕事の能力が上がり、集中力があがります。


空腹である状態は現代社会ではメリットが多いと私は思います。


昔は食べて体に貯蓄しなければ簡単に死にましたが、

今は体に貯蓄しなくても簡単に食糧が手に入りますよね。


その環境で思考が研ぎ澄まされる選択をするのが人間のもつ理性だと私は考えます。

腹が減ったら気が済むまで食う。

これが普通の知能の動物なら普通ですが、人間の知能なら理性的ではありませんよね。

自分以外には勧めませんが、食べないことは現代ではメリットがあったりもするんですね。

科学的ではないですが、合理的な話でした。

まとめるとこうです。

Q空腹なのに空腹を感じなくなるの?
A空腹だと食糧調達しにくいからだよ

こんな話を長々と書きました。

ちなみに視床下部を錯覚させることで
体温を上げ、食べ物を食べなく感じることができますよね。


ゆっくり食べるが本では推奨されていました。

理由はレプチンが脳に届くのは時間がかかるからです。

血液にレプチンを入れるのも有効のようです。そりゃそうですよね。


視床下部の一部を損傷させるのも方法としてあります。
今ではありえませんが、将来ではこれが推奨されると私は思います。
安全にできれば合理的です。


私は視床下部のパターンを洗脳して1日1食にしました。

他にも脳を錯覚させる方法を探してみます。

胃や腸の迷走神経を食べ物が来たと錯覚させれば良いはずです。

例えば、甘いものを先に食べるなどでしょうか?

心理学っておもしろいですよね。おわり。

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おねがいしますm(_ _)m


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