信頼の再構築のとき

 今朝の日経新聞に歴史学者ハラリ氏による「コロナ後の世界へ警告」というタイトルで寄稿があった。

 人類はいま、世界的な危機に直面している。おそらく私たちの世代で最大の危機だ。私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかがこれから数年間の世界を形作ることになる。その判断が、医療体制だけでなく、政治や経済、文化をも変えていくことになるということだ。 
(という文章で始まっている。ぜひ全文を読んでください)

(以下は読んだ感想など)
 危機下で進む監視社会化については監視対象が皮膚の上だったのが今後は皮膚下(体温、心拍数、血圧等)までに及ぶかも知れない。これにはプラス面もマイナス面もある。だから時と場合によって監視の体制を柔軟に変えられればよいがなかなか難しいのも現状だ。また、市民が社会全体のために自分で可能な限り正しい行動をするという意識を持ってもらうためにも政府はできる限りデータや情報を提供し、新しい技術も使いながら信頼を築くことが重要になる。それは国を超えても同様で、積極的に各国が情報を公開すること。他と共有し謙虚に助言を求めていく。そして、その提供データや見解を信頼すべきだということ。自国を優先して各国との協力を拒む道を歩むことは今、危機をさらに重大なものにしてしまうかもしれないということ。
 
 今後数週間の過ごし方が大変重要だということは私にもわかる。状況が刻々と変わる中、100%正しい判断、行動ができるかについては自信がない。ただし、すべての危機はチャンスでもあるという前提で数週間を過ごしたいし、他者は協力者であるという前提で自分の行動が起こす全体への影響も考えるべきだ。そして優先すべきものを見失わずにいたいと思った。

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