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絵を描く

この絵は、
2023年1月に完成した
「なおゆきくん」の
ジャケットに使った絵です。


これは
とある朝、
見た夢の覚え描きです。

僕は18歳にも満たない若者でした。

この絵の人物は
特定の誰かかは
わかりません。

ただ、どんな人かというと、
学生服を着て、
眼鏡をかけて、
七三分けにしている
生徒会長風の
真面目な学生さん。

でも、どちらかというと
60年代の学生運動の時代に
「ナンセンス!」
とか言いながら
アジっていた
過激で神経質なかんじの人。

そんなお兄さんに、
河川敷に生えている
木の上から
説教されている。

そんな夢だったんです。

*************

夢から覚めた僕は
なんかその不思議な経験を
適当なデッサンで
描き留めました。

それをこの度、
いわゆる「なおゆきくん」として
レコーディング作品をまとめよう
と思い立ったとき、
ジャケットの絵として
完成させよう。

と、
もっと丁寧に
描き直したのでした。

*************

僕、
昨日のnoteで書いたように
音楽は、せずにはいられないんだけど、
絵を描くのは
苦手意識が強く、
「せずにはいられない」行為では
ないんです。

でも、
僕の「音楽」のように
「絵を描くこと」が
生業になっている人がいること、
容易に想像できます。

返して、僕自身、
その「絵を描く」味わいを
実感した
清書の時間でした。

*************

河原を描く。

ススキやセイタカアワダチソウの
草たちを
ちょんちょん描いていく。

僕の知っている景色が蘇る。

僕自身が描いている
景色の中へ入っていく。

あれは安倍川だったか、
長良川だったか、
多摩川だったか、
花見川だったか・・・

草むらの中に
身を潜めたな。

あそこらへんで
たき火をしたな。

*************

机で絵を描きながら
いろんな処へ行けることを知る。

音楽が聴きたくなる。

あ〜
絵を描く人は
こんな風に「音楽」を求めるんだぁ!

僕は、
誰かの描いた絵を眺めながら、
笛を吹いたり、
楽器を奏で、
絵の中へ入っていけることを
知っています。

音楽を聴き、
絵描きは
音楽の中へ
入っていくことが出来るんだなぁ・・・

しかし、
すると、
僕は今度は
「絵画」を極めたくなってしまう。

う〜ん・・・
人生が足りない。

*************

やっぱり絵画は苦手です。

きっとこうやって
僕らはみんなで手分けして
それぞれチカラを伸ばして
生かしあっていくんだね。

でも、
絵を描く味わいの一端を
垣間見ることができました。

また必要に応じたインスピレーションで
絵を描く機会も
あるかと想います。

*************

基本的に僕は

音を奏でることも、
絵を描くことも、
写真を撮ることも、
計算することも、
都市計画を練ることも、
政治することも、
祭りの企画を練ることも、
レースすることも、
スポーツすることも、
戦うことも、
何かの機械を作ることも、
喋ることも、

同じ要素、
人生を味わうこと。

それぞれ持って生まれた特性、
個性、巡り合わせ。

で、選び取る表現手段が
人それぞれ違うものだ。と
解釈しています。

*************

逆に言えば、
人生を味わったり、
理(ことわり)を味わうこと以外に
生きる行為を用いることは
全くもって無駄な時間。

理解できない行為に
人生の時間を費やしている人が
たくさんいます。

「星の王子さま」で
星の所有の計算で忙しくしている人や、
飲んだくれている人。

そんな大人たちが
思い出されます。

世界の「富」と呼ばれるものを
所有している人も、
いつも酔っ払っている人も、

世界で響き合っている
「音楽」を感じられなければ、
それが「音楽」を感じられるような行為
でなければ、

その「富」も「経験」も、
それを求める生き方なんかも、
無価値のように
僕はこの人生を響かせてみて、
そう感じてしまいます。

*************

芸術性のない時間を減らそう。

みんながアーティスティックに生きれば・・・。

お金の計算だって、
・・・けっこうアートに振る舞える人も
いるもんね。

美しくいきたいもんです。

不得意なものは
得意な人に任せてね。

*************

僕らは響き合っている。

そこだけ。

そこに僕ら、
それぞれ一人ひとりが
意識を向けたとき、
壮大な交響曲が
聴こえてくるものだと、
僕は、「僕」で触れて
知っているのです。

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2023.01.28に完成した レコーディング音源6曲です。 「なおゆきくん」は平魚泳の本名です。 これをなぜアルバムタイトルとしたのか…

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