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居場所

もともとそこに
居場所があったわけじゃないけど、
自分で意を決して、
高校卒業後の進路を
千葉駅、津田沼駅の路上演奏に選んだので、
路上には愛着があった。

何もない日々を繰り返しながらも
そこからの出逢いが多く、
人生が切り拓かれていった。

親たちが聞く
「どんな経歴で
どんな属性のお友達なのか」
の信用基準からは
最初から大きく外れていた。

どうでもいいことだし、
それは、大人になった今から見ると、
グローバル社会が築いた価値基準でしかない。
そこの優劣で人生を評価して生きるなら
日本人なんて結局最後には
白人の家畜でしかなれなくなってしまう。
ハーバード大学行って、世界に認められて、
その「認める世界」ってのは誰のことなんだ?
ってことだ。

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でもやっぱり、
ろくなことはなかった。

最近「トー横キッズ」という
名前を付けられた存在が在るみたいですが

名前はなくとも
2000年前後の自分の環境を
思い出せば、
想像がつく。

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路上で、歌いながら
いろんな人を見送った。

面白い人たちとも出会えた。

キノコはまだ合法だったけど、
あれは辛かった。
覚醒剤はやっていない。
生命力の強い「麻」を
なんでこんなに取り締まるのか?
「麻薬」に対する
カウンターな視点も知った。

出逢ったいろんな人たちも、
ずっとあの頃と変わらず
混沌としたまま生きていたら、
きっと今は生きていないだろう。

四半世紀過ぎて、
時代も自分も移ろった。

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先日、千葉に着いた当日、
静かで暗い千葉公園で
3時間ほどウクレレ弾いて、
最後にツイキャスライブ(ライブ配信)やって、
最大12人くらいの視聴者がいて、

終えて、千葉駅前で
ウクレレを弾いて歌った。

・・・何も求めるものが無かった。

・・・ようやく
体感で納得した。

道ゆく人、たむろす人、
彼らに僕は必要ない。

僕に彼らも必要ない。

かつては、
そんなことを自覚しつつも、
道ゆく誰かに届けばいい。
(「誰か」という、
出逢いたい、出逢えるだろうイメージの
人は、きっと有ったんだよね。)
届いたら喜ばしい
幸せになれるであろう
幸せな詩を意図的に歌っていた。

まぁ、昨日もそうなんだけど。

僕が求める彼、彼女は
もう街にはいない。

居場所のない彼らが
(けっけょく「居場所のない僕」に似た
誰かを探すようなロマンがあったんだよね)
街に居場所を求める必要は
今の世の中では、ない。

僕ももう「支援者」みたいな立場に
入れ替わって、
顧客を開拓するような意欲も
今はもうない。

…かつては有ったんだよな。
いろんな欲求を経た。
「認めて欲しい」を経て、
「想いを届けたい」だの、
「人生を応援したい」だの。

何もできない。

僕には何もできない。

だって、誰も聴きやしないし、
もし街頭の隅で
誰かの心を救うことが、仮に
出来たとしても、
「その心、ご自由にお持ち帰りください」だ。

僕が出来ることは、
僕を健やかに保つこと。

闇は自分自身で
晴らさなければならない。

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「詩」も届かない路上で
よく長年やってきたもんだ。

好きにすればいい。

*******

やっぱり、
「詩」を聴いてくれる人が
いた方が嬉しいし、
届くのなら、
響き合って、
関係しあうことが出来る。

今、インターネットによって、
街に出る必要がなくなってきている。

縁は「web」によってつながる。

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「リアルがいいよね」
という残響が聞こえてくる。

「大きな画面がいいよね」
などという残響が聞こえてくる。

荒野に立つ。

全ては内に在る。

外的刺激が
どんなカタチであれ、
それをどう受容するかは
自身次第だ。

「唯識」である。

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ただ、
やっぱり、
日々、大きな声で歌う。

トレーニングとか、
健康のためには
必要だな。って想う。

今、社会では
突然踊り出したり、
突然歌い出す人がいる光景は
とても異物、障害として扱われる。

「突然」ではない、
様々な因果を感じれば、
きっと「突然」ではない。

それを抑圧して
コントロールすることが
「大人になる」ということなら、
こんな不健全な世の中、
変えてやれ!
と想う。

病むよ(笑)
闇むよ。

*******

因果応報。
末那識、阿頼耶識。

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路上では
こんな言葉、
誰も聴いてくれないもんなぁ・・・

noteでは
何百かのアクセスは
確認できるもんなぁ〜

ここまで読んでくれて
ありがとうございます。

みなさんも、僕も、
この液晶画面から離れ、
見上げ、映った世界も
大切に感じてあげてください。

そこで、
ここで、
歌い、
踊りましょう♪

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。