ウクレレクラシック2019ジャケ表

04 G線上のアリア〈Air on the G String〉J.S.Bach

平魚泳
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※試聴版。オリジナル版(05:24)は購入後に視聴可能。

J.S.バッハのG線上のアリアをウクレレで。Fの調で弾いてみました。

この曲も、知ってしまえば超有名なメロディでした。
今、偉そうに「ウクレレでクラシックとか弾きます」とか言ってますが、
僕は音楽やりながらも、自分の表現ばっかり考えてて、ものすごい視野が狭いんです。
この性分は今もですね。
(そもそも「クラシック」とは先人の遺した楽譜を忠実に演奏することがクラシック音楽らしいです。ピアニストさんに言われちゃいました(笑)。classicは日本語にすると「階級音楽」ってことなんだなぁ。無知を晒して恥ずかしいです)

けっこうロマンチックやノスタルジックな場面で、映画とかテレビとかで、映像がスローモーションになったりして使われてますね。
お笑いとかで、この音を逆手にとって使ったりもするくらい、人間の琴線に触れるんですかね?

僕のこのメロディの思い出は「桜吹雪」です。
何もロマンチックな出来事があったわけではなく、
「G線上のアリアって有名な曲だよなぁ。いったいどんな曲なんだろう?」って
桜の散る公園のベンチで、図書館で借りた簡単アレンジの楽譜を見て、、、
僕はちょうどこの頃「楽譜くらい読めるようになりたいなぁ」と思い、勉強を始めたばかりの30代でした。

たどたどしく楽譜を読んで弾く。2小節は弾けた!4小節弾けるのに1日がかり。
楽譜のとおりに弾いてみて、初めてわかる「おーなんだ?このメロディは!桜吹雪と春の日差しでピッタリ、ロマンチックでノスタルジックではないか!」。

いや〜
僕、楽譜見て「ふむふむ。お〜!いい曲だね♪」なんて言える人に憧れているんです。
未だにそんな芸当出来ませんが・・・。

でもそんな楽譜で味わう音楽の豊かさを知ることが出来たきっかけの曲です。


その後、気づいたんですけど、
「バッハは天才だ」とみんなが言っていても
僕がその素晴らしさに気づかなければ、ただの有名な人なんですよ。
でも初めて「バッハは天才だ!」と気づいたとしたら
何をかくそう、バッハが天才だと感じた僕の心が天才なのだ!という事実です。

本人が天才であろうと、バッハを分かる人が天才であろうと、どうでもいいんです。
だって感じ方は人それぞれだから。

自分がそこに触れたことが大切なんです。
バッハさんも、わかるみなさんも、その次元に触れたんですね。
羨み、妬み、悔しさもありますが、
何より「感じた自分」を祝福してあげようではありませんか!

そして、より多くの人と、そこで踊りたいわけですよ。
それにはただ自分が上手に演奏できるだけでは足りません。
逆に言えば、あなたの、貴方の、貴女の心が、
あそこに触れることが出来れば、メロディであろうが、スポーツであろうが、
お料理であろうが、障害者であろうが、手段は何でもいいってこと。
だから、そうやって「自分」やってるみなさんを、祝福する気持ちで想うことなんだなぁ。
それだけなんだなぁ。
それしかできないんだなぁ・・・。

桜の花びらがひらひらと地面に落ちるような天才になりたい。


※"192kbpsのMP3”でこちらからダウンロードして聴いていただくことが出来ます。
2019年2月に、2013年に完成させた音源をリマスタリングして発表しております。

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