見出し画像

「劣性なる者」に「天才」は宿る

頭が良くなりたいと想う。

よくそんなことを言っている。

理解力の早い人が羨ましい。
あれもこれも出来るように見える。
知識が豊富。
たくさん本を読んでいる。

スペックが違うなぁ・・・
って人がいる。

たくさんの知識と知恵を以て
愚民の指導にあたる人がいる。

「いや〜すいません」
と思いつつ、
そんな人の苦悩を考える。

*******

自分はたくさんのことを知っている。
あれも出来るし、これも出来る。
なんでお前らはこれを理解出来ないんだ?
簡単なことだろ?
なんでここまで俺がやらなきゃいけないんだ?
そんくらい
自分で出来るだろ?

*******

そんなふうに
もしかして想っているのなら、
僕にも思い当たる節がある。

となると、
僕は「優秀」な人間なのかもしれない・・・

子どもを相手に。
老人を相手に。

*******

出来ないこと、あるよね?
出来ないことばっかだよね?

*******

 結局、「優秀さ」を発揮できるのは、
その人の「優秀さ」を求める
「劣性なるもの」の支持によって成り立つ。

そして、「劣性なる者」が
何らかの「天才」を求めた時、
その「劣性なる者」に
「天才」が宿る。

*******

何らかの講演や座学で、
教え、授ける立場の人が
「何か質問とかありませんか?」
と質問する。

僕の中に質問、疑問が浮かぶ。
手を挙げて、答えを求める。

その答えに
納得するか、しないかは、
僕が受け入れるか、受け入れないかに
かかっている。

********

いつだったか、
知り合ったお坊さんのツイートに
「問いが生まれた瞬間に
答えはもう出ているものだ」
みたいな言葉に、
とても納得した覚えがある。

「答え」「応え」。
どちらも同じ意味なのだろうか?

もちろん、
誰かに質問を投げかけて、
そこから返ってくる「応え」を
参照にすることは
有意義だと思う。

でも、
つい、勢いで手を挙げてしまって、
もう答えが出ているのに
質問をして、
茶番にしてしまった経験は数多く・・・。

******

聞きたいことがある。
その声を辿ってみる。
何でそんな質問が浮かんだのか?
それは
こんな答えを求めて生まれた質問だった。

その求めた答えを確かめる。

新たな視点が加わり、
それが間違いだったと気付く。
間違いを認めた僕は、
新たな答えに
納得をする。

・・・というだけだ。

********

全てを持つことは出来ない。

多くを持っている人、
足りて生きている人は、
足りずに生きている人の
立場にはなれない。

持たざる者、
足りていない人は、
満ち足りた
羨むような人の立場には
なれない。

******

そしてそれは、
相対的で、気分次第で、
どちらの立場に
なることも出来る。

******

需要が生まれた時、
供給できる立場の方が優秀なのだろうか?

需要が生まれた時ってのは、
夢や理想が生まれた時だ。

何かを求めた時、
それを与える人が現れたら、
それは嬉しく、
感謝すべき事柄だろう。

一方、供給する側の視点は・・

*******

いろんなものを持っている。
いろんなことを知っている。

それだけ。

供給者に、「需要者」の要素が
無ければの話ね。
供給者が、
本当に何も求めていないのならば、
需要者のエネルギーだけで
世界は動いているのではないだろうか?

*******

教え、授け、与える人は、
教わり、授かり、与えてもらいたい人を
求めている。

求められる人は
求める人を求めてる。

求める人は
与える人を求めている。

馬鹿な奴らが
優秀者を求めなくなった時、
優秀者は「優秀者」でいられなくなり、
立場を落とすことになる。

何を「優秀」とするかは、
社会としては
時代によって移り変わるし、
個人としては、
その時のアイデンティティの
「求め」によって
移り変わる。

「劣化した社会」と
誰かが呼ぶのは、
いつもの馬鹿な人が選ぶ
「優秀者」の基準が
変わってきたってことだろう。

********

各々、みんなが、それぞれ、
「自分」に湧き起こる
正直な「想い」を
大切に生きてくれたらいいな。

相手の醜さを罵ったり、
自分の醜さを嘆いたり。

そんなジャッジをしているのは誰か。

逃げる必要はない。
欺く必要はない。

誰にも言わなくていい。

誰に伝えなくてもいい。

伝わらないから。

*******

羨ましい人がいる。
許せない人がいる。
馬鹿な奴がいる。
クズで溢れてる。

と、僕が
僕で生きる世界を
そう映してる。

わかった。

では、
これからどう生きようか?

この世界の主人(あるじ)の「僕」よ。

どんな意志を持って生きようか?

出逢った「君」と響き合い、
どんな世界を創っていこうか。

ね♪


うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。