SESの精算幅ってどう捉えるべきなんだろう
どうも。ベビーチーズを二種類買ったもののどちらもあまり美味しく感じられず消費に困っている、ひらりんです。
SESの報酬の支払われ方として精算幅というものがありますが、これってどうとらえたら良いのかなってたまに思います。
ちょっと説明するとSESは技術者を欲しがっている企業に、エンジニアを労働力として提供するという委託契約の一つです。
精算幅はこのSES契約での報酬精算の際に使われるもので、上限時間と下限時間を設定してその間であれば同じ報酬を支払うというようなものです。
具体例を挙げると140時間〜180時間という契約であれば、140時間働いても180時間働いても会社間で支払われる報酬は変わらないということです。
それであれば、常に下限を狙った方が受注する側としては良いように思うのですがどうなんでしょうね。
私が参画している現場は開発ではなく単純作業系なのですが、それ故か1日にやるべき量が決まっています。便宜上ここではノルマと呼ぶことにしますが、そのノルマはだいぶ緩く8時間かからずに絶対終わります。
そのため、下限の契約時間さえ守って早めに切り上げてもいいのではないかと思えます。
現実はノルマを終えた後もダラダラ働いて、8時間経った後にノルマを遥かに超えた件数の処理報告をするわけです。多く処理したところで給料が増えるわけではないし、スケジュールの前倒しは必ずしもいいことではないように思います。
他のプロジェクトとの兼ね合いで手待ちの状況が発生してしまったり、それを避けるためにしなくていいような雑用が振られる可能性だってあるのですから。
かなり前倒しになってしまうのであれば、その精算幅の中で休日を作ったり午前休や午後休を作っても良いと思うのですが、ダメなんでしょうか。
ここで判断をするのは参画先と、自社の両方になるので余計にややこしくなってきます。参画先に関しても間に別の会社が入っていると余計に話が難しくなります。
参画先としてはスケジュールが前倒しになりすぎるのは困るだろうから良いかもしれませんが、自社としては8時間働かないと給料を差し引くとしているところもあるかもしれません。
また間に入っている会社も、平日8時間きっかり入った方が参画先に良いイメージを持ってもらえるのでないかと思ったり、有事の際に対応できるようにいてほしいと思うことがあるかもしれません。
今いる現場はフルリモートということもあり、体調不良でも他者に迷惑をかけることなく働けるからあまり余裕を持たせておく必要もなさそうですし、下限時間+10時間くらい稼働すれば問題がないような気がしてきます。
プロジェクト管理や健康管理の観点から不要な働きすぎは回避した方が良いと思うのですが、いかがでしょうか。
本当であればすべき作業が終わった段階で終わりでよくて、もしくは新たに作業が与えられてその分報酬がもらえるというのが一番ありがたいのですが、そんな簡単に予算がおりるわけではありませんものね。
そういった予算の関係からも精算幅ってありがたいものなのだと思います。もし通常の勤務のように残業代をいちいち払っていては管理が大変だし、予算も読みづらいですからね。
私の会社ではみなし残業の制度はないのですが、みなし残業って精算幅と相性が良さそうだなとも思います。SES企業としても精算幅内だと入ってくるお金が増えないのに、社員への残業代は払わないといけないって資金繰りが面倒でしょうから。
こうやって考えていると会社のお金の動きや、経営にも興味が出てきます。現状の会社経営に何も関われない現状ってなんだかとても歯痒く感じてしまいます。
もしかしたら声をあげれば関われるのかもしれませんが、うちの会社の場合昇進なんて制度もないし、お金も出なさそうであることを考えると資格試験の勉強をしたり、ダラダラしてる方が有意義な過ごし方にさえ思えてきます。
今後会社内でどう過ごすか、転職するとしたらどんな会社が良いのか、考えないと失敗を繰り返しそうだなと思いながらも楽な方に流れてしまいそうな、ひらりんでした。
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