日帰り京都に行った話
突然だけれど、ですます調はやめようと思う。
12月あたりに祖母が他界してしまい、その納骨式が京都であった。
京都といえばスイーツが美味しくて、大きな日本式の建造物があって、日本古来のカルチャーに心踊らせる華やかで美しい場所なはず。なのだけれども、度々お墓参りに訪れた甲斐あってか、この土地に来ると、どうにも人の死の気配を常に感じてしまう。
自分の住む長野から京都はアクセスが悪い。新幹線を使っても、車でいっても等しく5時間半ほどかかる。新幹線は高いし、車で行くと運転も駐車場もしんどいので、夜行バスを選択した。
夜の21:00ごろに長野を出て、朝の5:00ごろ京都に着いた。ビルの電光掲示板に「-2°」と表示されていた。見てしまったことを後悔した。
7:00ごろ親戚と合流して、一緒に朝食をとり、ほどなくして納骨式が開始された。
お坊さんの読経には一人一人個性があって面白い。この度お世話になったお坊さんは、歌の要素が強いように感じられた。
祈りやら儀式やらにはどうしてか歌が付きまとう。祈りとは歌で、響きで、周波数で、波動なのだろうか。
祖母は元気な人だった。よく飲みよく喋り、私の音楽活動を応援してくれていた。
認知症が進んでからあっという間に記憶と体重を失い、最後には感情も希薄な状態になった。ぼんやりと虚空を見つめていて、私のこともほとんど分かっていなかったとように思う。
いずれ私も、骨になって長い年月をかけて土に戻る。では魂とやらは果たして何処へいくのか。祖母は、先立った祖父と天でまた会えたのだろうか。
納骨式と会食が概ね16時ごろ終わった。会食で出てきた魚は美味しかったが、自分はコミュ障である。親戚同士の会話についていくので割と精一杯だった。残りのライフはもう1である。すぐにでも家に帰ってしまいたい。
帰りのバスまで時間があったのでHPを回復させるべく、すぐ近くのマッサージ屋と日帰り温泉を予約した。マッサージ屋は、全身揉みほぐし1時間3600円のところ、クーポン利用で600円になった。若干心配になるほど安い。そしてとても気持ちが良かった。
お風呂も入ってさっぱりし、適当な喫茶店でコーヒーとティラミスを胃にぶちこみ、22時ごろ発の夜行バスで京都を去った。
6時に長野に着くと、大雪で30cmほど積もっていた。3月にこんなに降るのは珍しい。
7時からもう仕事がある。殺す気かと思う。間違いなく普段の6割増しで物を落としたが、やむを得ず休みなしで働いているので多めに見てやってほしい。
最後に今週の動画について話す。
今回はクラッシックの曲を空間系エフェクターを通して演奏した。ドビュッシーは残響音が神なので、きっとリバーブやらいたずらしても何とかなるだろう、という出来心からやった。何を食べたらこんな美しい音楽が書けるのか知りたい。
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