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2022年度サンリオキャラクター大賞結果発表~世界クロミ化計画~

月が見えるのは、太陽が隠れているときだけ。太陽の前に出たら、見えなくなっちゃう。 そんな月をアタイはキレイだと思う。

クロミ


相変わらず久しいこってす。

さて、久々ながら今回記事を書こうと思ったのは他でもなし。先日パシフィコ横浜にて大々的に開催された、全サンリオファンにとっての世界最大のお祭り、『2022年度サンリオキャラクター大賞』の結果発表式があったからだ。

今年も例年通り80キャラクターがエントリーし、投票期間中は様々な投票方法でファンは推しキャラへの愛を示してきた。

ちなみに今年は『SANRIOFES』という大きな括りの中でのメインイベントとして結果発表式は行われた。サンリオフェスは昼間の1部と夕方の2部構成になっており、入場者は抽選により決められるのだが、1部の結果発表式での抽選の倍率はどうやらえげつないことになっていたようだ(僕及び僕の周りの人たちもことごとく外れていた)。

1部の結果発表式は30分ほどのタイトな時間で行われ、2部ではサンリオキャラクターによる漫才や歌ステージ、また会場内にはグッズ売り場や各キャラクター専用のブースが設けられ、全体的にサンリオファンのためのイベントという印象だった。

まあこれに関しては明らかに去年からの学習があったものと思う。今だから触れるが、去年はおそらく新規ファン獲得を視野に入れていたため、別ジャンルの出し物を織り交ぜながら時間をかけて順位を発表していくシステムだった。これが残念ながらサンリオファンにはかなり不評で、配信のコメント欄は津軽海峡並みに荒れていた。(これも今だから言えるが、あれはあれで勉強になったと楽しめてしまったのは、職業柄かもしれない。あと和牛は別に悪くない。ありゃ吉本さんの仕事の振り方が雑なのだ。)


さてそんなサンリオフェスだが、今回はせっかくなのでここ数年でできたサンリオ友達と一緒に楽しめたらイイナと思い、何人かを誘って共に応募させていただいた。結果、発表式を含む1部は恐るべき倍率の高さにより全員ハズレ。2部は何とか皆入場できることになり、1部を会場付近のレンタルルームに集まって配信で見ることにし、そのまま2部で入場というスケジュールになった。(なにこの楽しい感じ)


高くジャンプするためには、ぐ〜〜って沈まなくっちゃいけないんだ。大きな夢をかなえる時もおんなじだよね!

シナモン



さてそんなこんなで結果発表である。サンリオファンは既に結果をご存じかと思うので先に言ってしまうが、今年はまさに「革命の年」であった。

「その瞬間」に関しては後に触れるとして、激動の2022年サンリオキャラクター大賞、今年も全体の中から個人的に気になったところと、トップ10キャラクターを順に触れていきたいと思う。


【参照】サンリオキャラクター大賞公式ページ
https://ranking.sanrio.co.jp/


まずは20位~11位までの順位がこちら。

20位…コロコロクリリン
19位…KIRIMIちゃん.
18位…マイスウィートピアノ
17位…yoshikitty
16位…あひるのペックル
15位…ぐでたま
14位…SHOW BY ROCK!!
13位…ウィッシュミーメル
12位…バッドばつ丸
11位…けろけろけろっぴ


20位~18位は見事に去年と一緒。yoshikittyの大幅ダウンには驚いたが、yoshikittyが上位に入るたびに漏れるサンリオファンの不満とそれに対するXファンの不満は、どちらの気持ちも非常にわかるとはいえ決して平和なもんじゃないので、YOSHIKIさんには是非ともキャラクター大賞とは関係なくXのニューアルバム発表をお願いしたいところ。

16位のあひるのペックルは、去年17位よりアップ。ここ数年のはぴだんぶい効果もあり充分好調だが、それでも個人的にはもっと評価されてほしいという想いもある。ちなみにペックルは香港でのランキングにおいて、ここ数年絶対王者としてトップに君臨していたのだが、今年はみんなのたあ坊にトップを譲り2位。デザイナーさんでも「わからない」と答える香港でのペックル人気が覆されるとは、世界情勢が気になる昨今、香港でも何が起こっているのか気になってしょうがない。

14位のSHOW BY ROCK!!は、今年10周年ということもありトップ10には入るかと思っていたが、やや意外な結果に。サンリオにおいては独自の路線を突き進んでいる面白いコンテンツではあるので、今後も頑張ってほしい。

13位、ウィッシュミーメル。ある意味今年のサンリオフェスで最も爪痕を残したかもしれないメルさん。あの『すっPON♡PON JAPAN』をつかみとしてイベントのオープニングに持ってきたのは大正解中の大正解。力業で観客及び視聴者をサンリオの世界に引き込んだ。もしかしたらイベント全体としてのMVP候補と言えるかもしれない。

12位のバッドばつ丸と11位のけろけろけろっぴはどちらも去年よりランクアップ。男子諸君、子供の頃の君らのお友達は今でもこんなに頑張っているぞ。久しぶりに再会しちゃえよ。


笑顔には、笑顔が返ってくるんだね。

ポムポムプリン



そして20位以下で気になったところを挙げると、まず57位のまいまいまいごえん。去年デビューしたばかりの新キャラクターだが、初エントリーで57位は健闘している方だと思う。本格的にホラー要素強めの攻めたキャラクターで、漫画を読んだお子様がピューロランドに行くのを怖がってしまうのではないかという懸念もあるが、当然それもわかっているうえであえて発信しているまいごえんの今後が楽しみではある。

40位のアグレッシブ烈子と39位の歯ぐるまんすたいるは、どちらも非常にキャッチーな個性を持ってはいるが、まだもう一歩浸透しきれていない感じだ。サンリオの入り口として引っ掛かりやすい人が多い印象なので、そこから実際に深く入り込んでもらえるかどうかが鍵な気はする。とはいえまだ何とかくいし歯っている方だとは思う。

32位のミュークルドリーミーや30位のジュエルペットは基本的にアニメ効果での人気だとは思うが、よく思うのはアニメが名作だった分、サブキャラの個性も非常に際立っており、僕の場合ダイアナゆにといったキャラにも単体で投票したいという気持ちが芽生えてしまうので、アニメ版における人気投票なんかも別であると楽しいような気はするにゅい。

27位のハローミミィは去年27位と変わらず。毎度言っていることだが、『ハローキティのすてきな姉妹』を見たら全員落ちるので是非見てほしい。ミミィちゃんらしいお淑やかな順位だが、もっとその秘めたる潜在能力を知ってほしいともやはり思う。

あとは去年32位から26位まで上がったかぶきにゃんたろうや、なんだかんだで根強い23位のウサハナも、まだまだ忘れ去られていないようで嬉しいところ。


推しは変えずともね 増やしていい 推しの数だけハッピーも増えるよ!

ハローキティ



というわけでいよいよトップ10キャラである。革命はここで起こった。サンリオファンにとって驚嘆すべき大きな事件は2つ。
まさに全サンリオファンの腰がすっぽ抜けたと言われる歴史が塗り替えられたあの瞬間をもう一度振り返ろう。


10位…タキシードサム
安定のサムさん。去年9位から1ランクダウンだが、人気に関しては全く落ち目という印象は受けない。ハンギョドンとの漫才も芸人にはない独特のリズム感が新鮮で良かった。はぴだんぶい最年長にして御三家と並ぶ70年代キャラなので、今後もベテランの深い味わいを見せつけてほしい。


9位…こぎみゅん
去年10位から1ランクアップ。去年念願のトップ10入りを果たしたが、むしろ本当に難しいのは大きな目標を達成した次の年である今年だった。そんな中でこの順位は本当によく頑張ったと思う。ステージでの気合の入った衣装もよく似合っていた。上位組の中でも最若手キャラだが、これからのサンリオを背負うエースキャラにまで成長できるか…?


8位…ハンギョドン
トップ10キャラ発表におけるサンリオファン驚嘆の事件のひとつがこの復活の「H」事件である。
実際予感はあった。ここ最近、突然ともいえるくらいの勢いで人気を伸ばしてきたハンギョドンが、去年13位を記録し、今年はさらに上位に食い込んでくるだろうというのは多くのサンリオファンが予想していたことだった。
しかしそれにしても8位は凄い。勿論はぴだんぶい効果もあるだろうが、ハンギョドンの個性的な魅力が現代の人に刺さったのは、とても素晴らしいことだと思う。発表の瞬間の水を得た魚のようなアクロバティックなはしゃぎっぷりがまた印象的だった。
これまでヒーローやスパイなど様々なものに変身してきたハンギョドンは今現在第何形態なのか。その戦闘力、まだまだ底知れず。


7位…リトルツインスターズ
去年7位をキープ。サンリオ御三家の一角であり、その潜在能力は誰よりも凄いものを持っているのに、なんというお淑やかな順位だろうか。
やはりこれは2人の穏やかな性質が全てを物語っていると思う。熱さや強さを一切表に出さず、ある意味でサンリオの伝家の宝刀の一つとも言える「狂気」に染まることもなく、ひたすらに純粋な天使であり続けるリトルツインスターズは、もしかしたらこの世で最も汚れのない存在かもしれない。
それゆえにファンの人も穏やかな人が多い印象だし、今後も圧倒的な結果を残すことのない無冠の帝王であり続けるのかもしれないが、個人的にはそんな存在こそが本質的には最強な気がするので、やはりリトルツインスターズは偉大なのである。


6位…ハローキティ
去年6位をキープ。サンリオファンにとってはもはやキティちゃんが毎年他キャラと同じようにエントリーしてくれているだけでありがたい存在なのである。ゆえにある意味で殿堂入り的な気持ちが芽生え、今更投票しないという人も少なくないかもしれない。
サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史において、「世界が本当に平和になったとき、キティちゃんはその役割を終える」と書いていたが、今や概念化しつつあるキティちゃんというキャラクターは、まだまだ世界に必要な存在なのである。
もしかしたら永遠にキティちゃんが役割を終えることはないのかもしれない。しかし悟りきって諦めるのは簡単だが、愛とは向き合うからこそ意味がある。だからこそ皆キティちゃんと向き合おう。あの顔をじっと見てると……なんか笑けてくる。


5位…マイメロディ
鳥肌が立った。この時点でこの名前が呼ばれたとき、すでに一つの歴史的快挙が達成されたのだ。
まあそれはこの後書くとして、マイメロディ嬢、去年4位からのダウンである。
しかしそれでもこの子の恐るべき記録は揺るがない、なんと1997年から26年連続でトップ5入りである。勢いを増してきているあのライバルに対し常に背中を見せてきたプライドもあるだろう。単純にトップ5から「落ちない」という事実が凄すぎる。まさにカワイイの権化。カワイイのハードパンチャー。視界に入るものすべてを虜にするその圧倒的なピンクのパワーは全く枯れることを知らぬ模様。


4位…ポチャッコ
今年のキャラクター大賞における最大の事件はここで起こった。パシフィコ横浜がどよめいた。あのパシフィコ横浜が。
一昨年、去年とトップ3に君臨していた犬キャラの牙城がついに崩れたのだ。絶対的強者として君臨していた犬キャラの牙城が。がじょうが。
そしてこの瞬間もう一つの歴史的快挙の達成までもが確定したのである。桜木町のレンタルルームで共に見ていたYouTuberのよこおりょうすけさんと一瞬ハグしそうになったが、コロナ禍であることを思い出しなんとか握手に留めた。理性の鬼と言われたこの僕が久しぶりに衝動で動いた瞬間だった。
ポチャッコは同じはぴだんぶいでもハンギョドンに先んじて、ここ数年再評価が高まってきているエースキャラの1人である。けろっぴのブレイクの影響もあってか、89年にボーイッシュで躍動感のあるデザインでデビュー。91年からは5年連続でキャラクター大賞1位を取るという偉業も成し遂げた。昨今の復活においても健康的で親近感のある魅力は昔のまま。同期であるペックルとの友達コンビも微笑ましい。
来年以降巻き返すか、あるいはハンギョドンに見せ場を譲るか、注目である。


そして…


近くに眩しいくらいキラキラした人気者がいたって、​ アタイがキラキラできないなんてことはない。​ アタイはアタイだけの輝き方で世界を照らせると思ってるよ。​ それが、世界クロミ化計画なんだ!

クロミ


3位…クロミ
1999年から2000年へと移り変わるミレニアムのときでさえ、これほど目の前ではっきりと歴史が変わったことを実感はしなかった。
そして約4年前、サンリオの魅力に気づき、クロミというキャラクターを発見し、その光と闇が同居した奥深い魅力に憑りつかれてから、数年後に歴史を変えた張本人としての御姿を拝むことになるなんて全く思ってもみなかった。
しかしこの瞬間、確かに歴史は変わったのである。クロミ様にとっての歴代最高位を記録したこと。そして長年のライバルであり、常に背中を見せつけられてきた最大最強の壁、マイメロディ嬢を初めて超えたこと。
「誰もがなりたい自分を目指す」ために去年から始まった『世界クロミ化計画』、これは相当長いスパンで計画されたものだと思っていたが、どうやら予想以上のスピードで進んでいるようだ。世界が黒い光に包まれていく…。
もはや彼女は陰の存在ではない。マイメロディ嬢との美しき対比はそのままに、『クロミ』は一人の独立したキャラクターとして走り出した。後に続くは忠実なる家来、バク。クロミーズ5。そして我らKUROMIES。
ステージでの『Greedy Greedy』における一挙手一投足から滲み出るカリスマ性。最後の礼に至るまであまりにも我らがクロミ様。
ここまで上り詰めたとて当然ゴールはここじゃない。今後は色々と試練も待ち受けていることだろう。しかし心にピンクドクロある限りきっと折れることはない。
引き続きこのヒゲメガネ、あんたについていかせてもらいやす。

ひとまずはシンプルに言わせてください。

おめでとうございます💀


2位…ポムポムプリン
3年連続2位をキープ。さすが21世紀のサンリオツートップの貫禄と言いたいところだが、彼の真髄はサンリオキャラクター大賞という一大イベントに出場していることにすら自覚がないような天衣無縫っぷり。
ゆえにプリン君自身が頑張るというよりも、ファンが頑張ってプリン君を引っ張ってあげているような(マフィン君のような立ち位置)、不思議な関係性で成り立っているように思う。
つまりキャラクター大賞があるからいつもより頑張るという意識がなく、本人はあくまで自然体の状態で8年連続トップ3入りという凄まじい強さを誇る。
だから今後彼が本腰を入れて全力でキャラクター大賞に臨むことがあれば、いよいよもって恐ろしいことになりそうだが、果たしてそんなことがあるのかどうか。相変わらず目の前の楽しいことに夢中になっているだけかもしれない。


そして2022年度サンリオキャラクター大賞、栄光の1位は…


1位…シナモロール
3年連続1位をキープ。疑うべくもなく21世紀のサンリオのエースキャラクター。今年は20周年ということもあり、速報、中間発表及び店舗投票などにおいても完封に近いくらいの強さを見せていたため、この結果に驚いたサンリオファンはいなかったのではないかと思う。
さらに今年で5回目の1位獲得はキティちゃんに次いでポチャッコと並ぶ記録となり、そのうえ今年は海外順位においても多くの国で1位に輝いているため、いよいよもってシナモンのロールが止まらなくなってきている状態なのだ。
ここまでくると一体誰がシナモンの天下を止めるのかという問題も出てくるわけだが、とりあえず突っ走れるだけ突っ走ってしまえばいいと思う。サンリオ全体を応援している身としてはシナモンの存在は頼もしくてしょうがない。やっちまえRock 'n' Cinamo'n’ Roll!!


世界中のみんなが幸せに暮らせる世界を、私たちから作っていきましょう。

いちごの王さま


さてそんなわけで2022年度サンリオキャラクター大賞、今年も動物、人間、食べ物、乗り物、未確認生物、果ては粉に至るまで様々なキャラクターが参加し、楽しませてくれた。勿論ファンの皆様にもそれぞれの想いはあるだろうが、個人的には言うまでもなく大満足の結果であった。

そして一日を通して行われた素晴らしきサンリオフェス、最後のハイライトはステージに全員集合しての『KAWAII FESTIVAL』
THE・サンリオソング。もはや締めの曲としてこの曲以外は考えられない。『KAWAII FESTIVAL』が流れれば必ず皆の心が一つになれる。この曲の持つ力というのはやはり特別なのだ。ミミィちゃんやペックルまで参加して特別感割り増しの最高のエンディングであった。


そしてその日はそのまま一日行動を共にしていたサンリオ友達の寺嶋由芙さんとのトーク配信『サンリオを語る会』
まだ2人とも気持ちの整理ができていない状態からのサンリオトーク。やはりトークとイタリアンは熱いうちにってことでこれまた楽しく語らせていただいた。
https://www.youtube.com/watch?v=FEd7_5PpAwA

こちらはキャラクター大賞開始直後の回。先にこちらからでも↓
https://www.youtube.com/watch?v=pw-kGw5XbIg


またこちらではおっさん2人に対してサンリオを語ってます↓
【大人のお笑いトーク『平井“ファラオ”光、本気でサンリオを語る』】
https://www.youtube.com/watch?v=3hwQpHsLtmc


いや全く、この日は下手したら今年1位かもしれないほどに最高の一日だった。
そんな楽しい一日を与えてくれたサンリオさん、友達の皆、同じサンリオファンの皆、パシフィコ横浜、桜木町のレンタルルーム、JR南武線、京浜東北線、大江戸線、ファミリーマート横浜野毛仲通り店、変なジュース売ってる自販機、途中見かけたカラス、クロミ様及び全てのサンリオキャラクター、そして世界の人全てにありがとう。


また一年、みんななかよくFANをFUNしていきましょう💀


カレーの付け合わせがらっきょうなんじゃなくて、らっきょうの付け合わせがカレーだよね!💛

クロミ


↑違う



気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。