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一大計画『プロジェクトK』始動~キティちゃんを〇〇にしよう~

 先日芸能サンリオ部による壮大なる計画『プロジェクトZ』の発動をここに宣言させていただいたが、Zに関しては半年以上前から企てていたことであり、少しずつではあるが着々と「ゾウ自転車の知名度を上げる」という第一段階となる下地を作ってきてはいる。

 さて、Zが順調(?)に進んでいく中、つい最近Zに並行して進める価値のありそうなもう一つの壮大なプロジェクトが僕の中で湧き上がった。

 きっかけは先日拝見したキティちゃんのYouTubeチャンネルの動画。現在閉館中のピューロランドから定番のショー『イルミネーションSPARKLE!! ~Sweet Lights~』を無観客状態で配信してくれるという素敵なもの。
 その前には『ミラクルギフトパレード』の無観客配信もあったが、この時期サンリオさん側も相当大変だろうに、わざわざピューロロス状態で寂しがっているファンのためにこういう愛のあるサービスを実行できるというのは、エンタメに関わる人間として本当に心から尊敬すべき点である。改めてサンリオファンになって良かったと実感させてくれた。

 その『イルミネーションSPARKLE!! ~Sweet Lights~』を見ながら、僕は改めてハローキティという存在の偉大さを感じ、そして考えさせられた。

 46年という長いキャリアの中で彼女がどれだけの人に愛を与え、心の支えになり、救ってきたか。そして今後どれだけの人に愛を与え、心の支えになり、救っていくのか。
 それはもう数えきれないほどである。何しろ彼女の愛は立場や人種、国籍を問わない。下手すりゃ日本で生まれたエンタメの中では一番かも知れないレベルである。


 ならばもっとそれに見合った正当な評価をされるべきではないか。


 そう思った時に、Zに続く新たな計画が僕の中で産声を上げたのだ。



キティちゃんを人間国宝に指定できないだろうか。



 これまた何をスットンキョーなことを言ってやがるのかと思うかも知れない。事実プロジェクトZ以上に話がでかすぎてあまりにも夢物語なのは自分でも承知している。それに結局はサンリオさんの判断になるので、ここではあくまで僕個人の理想論を展開させていただき、それにZと同じように面白そうと思ってくれた方が何となく乗っかってくれたらとりあえずは充分である。

 そもそも冷静に考えたらキティちゃんには人間国宝となれるべき条件が揃っているのである。

 一つの文化ジャンルの中で極限までその技術を極めた表現者であり、しかもその文化はちゃんと日本で生まれたもの(KAWAII文化)。そして不祥事などは一切起こさない。
 これだけでも充分人間国宝に選定されるに値すると思うが、「だがちょっと待て。キティちゃんはそもそも“人間”ではないではないか」と思う人も多いことだろう。


だがキティちゃんは猫でもない。


 確かにこれでキティちゃんがはっきりと“猫”と言い切っている存在であったなら「人間国宝」というのはかなり違和感があったことだろう。しかしキティちゃんはあくまで「明るくて優しい女の子」であって、“猫”とも“人間”とも言っていない。
 まあただの屁理屈に聞こえるかも知れないが、そもそも僕は人間国宝を選定するにあたって“人間”であるかどうかはそれほど重要ではないと思っている。実際それ以上に大事なことがあるのではないだろうか。

 考えてみてほしい。おそらく世間的には人間国宝を選定する人達(文化財保護審議会かな?)はかなり堅物の大人達というイメージを持たれているはずだ。事実これまで人間国宝に選定されてきたメンツを見ると、勿論それに見合うだけの技術を持ち合わせた名人達というのは前提として、歌舞伎だ能だ文楽だ、やれ何代目だやれ何とか三郎や何とか五郎だといった小難しくお堅い(イメージのある)日本の伝統芸能の世界にいる人達ばかりである。

 そこへきて新たに選ばれた人間国宝がキティちゃんだったら、それまでのお堅い世界というイメージが一気に崩れ、そこに強烈な緊張の緩和(もっとわかりやすく言うと「振り」と「オチ」)が発動することでエンタメとして非常に大きな「面白さ」につながるのである。

 このように世の中が盛り上がることはまず間違いないはずなので、文化を盛り上げることの大事さを考えれば“人間”という名目に執着することなど小さな問題であると思うのだ。ましてや本質的なところでそれに選ばれるに値するだけのものを持っているハローキティという存在であればなおのことである(勿論キャラクターだからと言ってこれほど大きな存在になること自体が凄まじく難しいことであるのは言うまでもない)。
 それに人間国宝とは言い方を変えれば『重要無形文化財保持者』となる。こう書けば重要で形のない文化財を保持している“者”なので、違和感もないのではないだろうか。やかましいですか?

 まあここまでは理想論としてキティちゃんが重要無形文化財保持者になれたら確実に日本文化は面白くなるだろうという話だったが、現実問題としてそこに至るまでには大きな壁が立ちはだかっている。
 何しろまず根本的に人間国宝とは重要無形文化財に指定されている文化の中での表現者でなければならない。

 つまりキティちゃんが属する文化、イコールKAWAII文化がまず重要無形文化財に指定されなければいけないのである。

 そもそもここのハードルが高そうだが、僕は正直現時点でKAWAII文化を重要無形文化財に指定するのは全然ありだと思う。やはり何かを可愛いと思う感情はとても素晴らしく、多くの人の心に癒しや潤い、感動を与えることのできる日本発祥の文化としてこの先きっと長きに渡って愛されていくと思うからだ。
 むしろ指定されて何かマイナスなことでもあるだろうか。俗っぽい?文化財のイメージが崩れる?大事なのはジャンルよりもそこで活躍する表現者の精神であり、文化は崩して発展するものである。

 何より歴史を遡ってみても、過去一体どれだけの優れた表現者がその実力に見合うだけの正当な評価をされないまま生涯を終えてきたか。後世になってようやく偉人として語り継がれるようになってもそれは遅いのである。それはその時代にその人を理解せず否定してきた者達の罪だ。
 既に46年というキャリアを築き上げてきたキティちゃんが今国に正式に偉人として認められても、それは決して早くない。

 変化を恐れ本質を見抜けない者達による批判もあるかも知れない。しかし数十年後に何かのタイミングでキティちゃんというキャラクターが改めて見直される時、キティちゃんは遥か昔から凄かったのだとその時気づいても遅いのだ。キティちゃんがオバァちゃんになっていたらどうするんだ。


 ということでまずはKAWAII文化の重要無形文化財化、それが叶えば必然的にまず選ばれるのはキティちゃんだと思う。そのタイミングは同時の方がインパクトが強くて面白い。

 長い目で見る計画になりそうだが、Zと同じく実現するしない以前にそこに向かって全力で動くことがおそらく面白いやつである。これまた共感してくださった方は軽い気持ちで乗っかってくれたら嬉しい。

 この計画は名付けて『プロジェクトK』としよう。

 とりあえず重要なのは文化財保護審議会にKAWAII文化の重要無形文化財指定をお願いすることだろうか。


うん、


ちょっと勇気ないね。



気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。