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久しぶりのピューロランドで僕が見たもの~それはピューロリズム~

 昨今のコロナ禍においてほとんどの企業が経営に苦難を強いられる中、当然サンリオも例に漏れず相当な痛手を被った。

 しかしピューロランドは何よりもまずお客の安全を優先し、どこのテーマパークよりも早く営業自粛を決断したのである。この勇気のある決断を僕らファンは数あるサンリオの「粋伝説」の一つとして語り継いでいかなければならない。

 そんなピューロランドだが、営業自粛から約5か月後の7月13日、久しぶりに営業を再開した。勿論制限付きで。

 ただ僕は正直どうにもすぐに行こうという気にはなれなかった。営業自粛前までは月3回は行っていたくらいなので半年近く会えていない生クロミ様に飢えていたし、気持ちの中では相当行きたかったのだが、どうにも万が一の悪い自体を考えてしまい二の足を踏んでしまっていた。

 しかし営業再開から2か月ほど経ったつい先日、僕はとうとう我慢できず思い切ってピューロランドに行くことを決断した。勿論最大限気を付けることは前提として。
 そしてやはり行くからにはまず優先してお会いしたいお方がいる。いずれ世界をらっきょう臭で覆いつくすサンリオが誇るダークヒロイン、クロミ様である。この半年以上、こちとら生クロミ様に飢えまくっていたのだ。
 グリーティングスケジュールを確認し、クロミ様のいらっしゃる日に予約(現在は予約制)を入れ、いよいよ久しぶりのピューロ当日。

 気持ちを整え、身なりも整え、体調も整え、素晴らしき快晴の空の下半年以上ぶりに愛の国ピューロランドに平井“ファラオ”光という名の異物混入。

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 サンリオピューロランド。変わりなき堂々たるその姿。しかし変わったのは人の数。去年などはこの入口付近も常に人で賑わっていて、館長の小巻さんの手腕によりここ数年右肩上がりだった来場者数もまたどんどん増えていくものだと思っていたのに…。

 何だか自分の中で燃え上がるものを感じた。

 そしてアルコール消毒などの対策もしっかり行ったうえでいざ入場。

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 愛の化身たるハローキティとその後ろにはキティちゃんを中心としたサンリオ御三家の垂れ幕。久しぶりに見たがやはりこの眺めは壮観である。

 お客さんは当然ながらかつてのように多くなく、動きやすいという意味でストレスは少ないのだが、やはり気持ちとしては去年のようにインドの市場並に人で溢れかえっていて、5秒ごとに「ピューロ拡張した方がいいんじゃね?」と言わざるを得ない状況に戻ってほしいと思う。まあ先日までの僕のようにファンであっても色々考えこんで二の足を踏んでしまっている人もいるだろうからそれは仕方のないことだが。

 とりあえずスケジュール的にまずはあの子のグリーティングに並ぶ予定だったのだが、まずは久しぶりに世界の中心地である知恵の木を見たいと思いピューロビレッジに向かう。

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 いちごの王様が育てたリボンのなる木。ここもまた相変わらずの美しさ。

 すると知恵の木周りで何かが催されているのに気がつく。

 ……………。

 クロミ様がおる。


 リトルツインスターズもいるじゃねえか!いってえなにやってんだ!?
 近くに行ってみるとどうやらソーシャルディスタンスを保ちつつの撮影会をやっているようだった。通常営業時でも開演と同時に知恵の木周りでスケジュール非公開のグリーティングを行っているので、それの代わりということか。いくつかの定められた位置にお客が入れ替わりで入りキャラクターを撮影する。キャラクターも数十秒ごとくらいに各定位置の前に入れ替わりで来てくれるのでしっかりと自分の時間を作れる。

 それにしても……

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 動いてやがる。

 目の前で動いてやがる。ああなんて可愛い。そうだ、目の前で動くクロミ様。まさにこの半年間最も足りていなかったものだ。一番求めていたものをもったいぶらずいきなり与えてくれるとはこれまさにピューロリズム。
 美しい薔薇にはトゲがあるとは言うが、華とトゲを兼ね備えたその変わりなき麗しきお姿を見て改めて私は彼女に忠誠を誓うことを誓うとここに誓います。

 そしてリトルツインスターズも。

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 (星に映り込む他のおじさん)

 これまた相変わらずの超清純派的可愛さ。
 我が体に“カワイイ”という名の栄養分がロックマンがE缶を取った時の如く染み渡っていくのがわかる。いきなり個人的にも上位で好きな2キャラクターに会えるとは。さんざん迷ったがやはり来て正解だった。やはりピューロランドは、サンリオは最高なのだ。
 (ところでキキ君が僕に向かって釣りをするようなポーズを取っていたのだが、あれは何だったのだろう?よくわからんまま釣りのポーズで返してしまったが。漁師に見えたのかな?)

 そして一通り撮影会を堪能した後、改めて今日最初の目的であったあの子のグリーティングに並ぶ。

 サンリオ屈指のアイドルキャラ。カワイイの権化。世界一ピンクの似合うウサギ。

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 マイメロ何とかしてー!(歌ちゃん)ことマイメロディ嬢。

 今の状況を逆手に取ったレアなマスク姿でのご登場。現在は残念ながら触れ合うことはできないので自前のカメラでの撮影のみ(距離をしっかりとっていれば自撮りスタイルでのツーショット撮影は可能)。
 相変わらずこの子はそこにいるだけで背景をピンク色に染めてしまうほどのカワイイオーラを発散していらっしゃる。本当に油断すると一瞬で落ちかねないその吸引力、恐るべし。
 かつて何度も世界を救ったように今回もマイメロ何とかしてーもらえないだろうか。とりあえず総理にメロディマーク&おねがいしにいこう。


 さて次に僕が向かったのは今の時期限定のイベント『Go for it!~笑顔あつめて~』。キティちゃん&ばつ丸による歌とダンスのステージだ。
 「応援」をテーマにしたステージなのでひたすら明るくポジティブなパワーに満ちていて、しかもキティちゃんとばつ丸といえばかつてテレビ番組で長く共演していた仲であり、僕も映像を多少観たことがある程度だが、そのコンビを今またここで見れるというのが個人的に熱かった。

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 キティちゃんの人を元気づける力は言わずもがな、ばつ丸も今やはぴだんぶいのフロントマンとして皆の心のV字回復を後押ししてくれる頼もしい存在。世の男子諸君、ばつ丸と、はぴだんぶいと一緒にV字回復していこうぜ。


 続いて向かったのはフェアリーランドシアターにて開催中の『キャラクター撮影会~キャラクターKawaii講座~』。
 こちらはそのタイトル通り、キャラクターの様々なシチュエーションにおける可愛いポーズや仕草などを撮影して悶えようというイベント。それこそ可愛いポーズやかっこいいポーズ、それに曲に合わせたダンスなどを自由に撮影できるという、シンプルにして割と最強の内容である。
 僕が見たのはリトルツインスターズとまるもふびよりのモップ君の回。二階席だったのでやや距離はあったが充分堪能させていただいた。

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 様々なポーズで正統派的な可愛さを見せてくれる星の双子はさすがだし、必殺技の「人前で半寝」を絶妙なタイミングで披露するモップ君にもやられた。
 しかし何より素晴らしいのは最後に現在休止中のあの一大叙事詩『ミラクルギフトパレード』でおなじみの『KAWAII FESTIVAL』を披露してくれたことだ。普段パレードに出演していないモップ君がマイペースに『KAWAII FESTIVAL』を踊っているのも良いが、とにもかくにも純粋にこの曲の持つパワーに圧倒された。この血沸き肉躍りヒゲ跳ねる感覚。これが『KAWAII FESTIVAL』なのだ。
 また自分の中で強く燃え上がるものを感じた。なんとしてもまたミラクルギフトパレードが観たい!そしてまだ観たことのない人にも観せたい!生でだ。そうだ、それまで僕は朽ち果てるわけにはいかない。だからこれからもとにかくサンリオを応援し続け、オノレ自身の色々なことも頑張り続けようと強く決意した。


 書き始めたらつい長くなってしまう癖は最初の頃から変わっておりません。

 というわけで続く。


 後半は怒涛のあのお方フェスティバルだよ。



気が向いたらお願い致します。サンリオ資金にさせていただきます。