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20240530 (比喩的な意味での)演劇のダム建設。

高田馬場経済新聞さんの「馬場経ラジオ」にお邪魔して、戸山公演野外演劇祭についてまたいろいろと放談させていただく機会があった。森下さんはじめ、ご一緒させていただいたみなさま誠にありがとうございました。YouTubeでの録音はこちらから聴くことができます。

▼私がこうして野外演劇祭というものに向けて今回フルコミットできたのも、それが戸山公園が存在する早稲田の街の住人だから、という側面はかなり大きいのだとあらためて思う。18歳の頃から16年間なんやかやと住み続けてきたこの街で演劇ができることのありがたさを、終演した今もひしひしと感じている。

▼東京都であり、新宿区でもあるこの街である。そこに存在する戸山公園で野外演劇を実施しようとする時、それが東京都にも新宿区にも、あるいは日本という国にも実現できないような演劇的な理想を達成できるような場所になってくれたらいい、と思っている。

▼2024年という今このときは過渡期なのだと思う。劇場法というもののおかげで一つの根拠をもって人やお金というリソースは各地の公立劇場に集められるようになってきている。民間の劇場はかなり苦戦を強いられ(閉館の憂き目を見)てはいるもののの、長い目で見ればそれは舞台芸術を取り巻く資源の再配分が起こっているのだ、という見方もできなくはないのだろうな、と思っている。同時に”公共”にできないことも、今となってはかなりはっきりとしてきたように思う。

▼しかるべき人たちにしかるべきリソースを与えれば、演劇に関わっている人たちは想像以上に容易く成果を上げるだろう、と思う。なにもプロジェクションマッピングに十数億円くれというような話ではない。人的ネットワークの構築やありとあらゆる事務仕事をやっつけるために、演劇に専業でコミットできる人が100人増えるだけで状況は劇的に変わる。それには一人400万円もあればいいから、100人いても4億円で足りる。研修生とかのケチ臭い話ではなくて、正規に直接雇用してもらえたら助かる人はかなり多いのではなかろうか。

▼比喩的な意味で、あくまで比喩的な意味で舞台芸術のためのダムを建設すれば良いのだ、と思う。ダムの建設のために人が集まり、周りの集落に雇用が生まれ、飲食店が繁盛し、公共事業を通じて富の再分配が起こる。東京の街を一つ沈めてダムをつくり、東京以外の地域に向かって電力を供給する。そうして供給された電力で、日本中が明るく照らされるのならば、それはそれで悪くない話なのではないか、と、ぼんやりと思ったりしている。

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「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【チケット】
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02czx9t72zj31.html
【公演詳細】
https://hiraoyogihonten.com/2024/02/24/hiraoyogi8th_info/

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