DSCL METHOD CARDS 「DATA WALL -情報壁面-」 #01
Cf. 6C MODEL:DESIGN SCHOOL KOLDING, 2014
WHAT:このメソッドは何?
DATA WALLは、探偵ドラマをヒントにしています。プロジェクトメンバーは、大量の情報を壁に張り、俯瞰することで、パターンや新しい関係性を特定します。
WHY:何のために?
・集めた大量の情報を俯瞰するため
・みんなで議論できるようにするため
HOW:どうやるの?
1:壁に集めた情報を貼る
2:考えていることも貼る
参照文献
Jonas Hecksher, e-Types, in an interview, 2005.
解説
「DATA WALL -情報壁面-」はプロジェクトが進行していく中で、必要な情報を壁に掲示し、プロジェクトに関わるメンバーが情報を一度に眺めることができ、新たな示唆を得えたり、考えることができます。リサーチプロジェクトであれば、リサーチ結果や考察など。ロゴ開発であれば、下書きからデジタルスケッチまで。みんなで話し合うために必要な情報はすべて、壁面に掲示します。
リサーチ結果やデザイン提案をスライド形式で共有する場合、情報の取得が線形にならざるをえません。「DATA WALL -情報壁面-」を使用することで、俯瞰的に情報を捉え、全体を一気に把握でき、比較や文脈把握は、楽になります。また、メンバーが共同注視(cf:佐伯胖)することで、プロジェクト時の「学び」を分かち合うことも可能です。
また、「DATA WALL -情報壁面-」はプロジェクトのバロメーターの役割も担います。もし、壁面が文字だらけになっている場合は、言語の力に頼りすぎているので、非言語で表現する。反対に、壁面がイメージだらけならば、非言語の力に頼りすぎているので、言語化を進める。
理路整然としてる場合は、少し混沌を。反対に壁面が混沌としている場合は、整理する。このように、現在のプロジェクトの状態を見える化させ、Structured Chaos(cf: 濱口秀司)に持ち込むための指針にも利用できます。
参考事例
企業の問い合わせ対応をサポートする自動応答サービスのUI/UXデザイン
https://dscl.jp/works/890/
未来のコミュニケーションのデザイン開発支援
https://dscl.jp/works/252/
イラスト:大竹沙織(https://twitter.com/otakesaori)
文章:平野友規(https://twitter.com/hiranotomoki)
制作:株式会社デスケル(https://dscl.jp/)
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