書き言葉の力、育ててますか?

後の時代に、令和2年を振り返った時、「コロナの年」といわれるのでしょうか?
 昭和6年、1931年は、満州事変がありました。東北や北海道の人々にとっては、「飢餓の年」だったかもしれません。
 1929年に始まった世界大恐慌。絹・まゆの価格が暴落し、昭和5年は、豊作でしたが、米の価格は暴落しました。
 翌年、1931年は冷害による大凶作。1932年、1934年、1935年、1941年と続いて大凶作でした。食べるものがなくて、木の根や葉っぱを食べたという新聞記事があります。身売りする女性も急増しました。昭和の時代の話です。
 その同じころ、秋田で、「北方教育」という生活綴り方運動が生まれました。
 人間の成長発達や様々な課題解決において、「書き言葉」の力が大事です。思考能力は、「書き言葉」から生まれます。ある考えから、新しい考えを導き出すことを「思考」といいます。それには「前提と論理」が必要です。
 話し言葉をそのまま文字にしても、それは「書き言葉」ではありません。主語+述語の構文になっていることが、大事な要素のひとつです。
 そういった構文を使うことで、「自己」が育ちます。
 その「自己」もやがては、越えられ、解放されるでしょう。
 令和2年、自粛生活の中で、「書き言葉」の力や「思考能力」を育てることができましたか?

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