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今こそ安過ぎるコメの価格を適正化すべき

最近、新聞やコメ不足の報道をよく見かけます。
調べてみると今回の米不足の要因は主に下記の4つのようです。
①    昨年夏の猛暑により、一等米の比率が低くなり精米された商品が少なかった
②    食品値上げラッシュの中で相対的に割安感が出た米の需要増
③    インバウンドの増加による需要増
④    南海トラフ関連情報など地震多発による消費者の買いだめ
ちなみに天候の影響で収穫量が減ったと思われがちですが、2023年の作況指数は101と別に悪くはありません。しかし一等米でないコメは歩留まりが悪くなり流通量が減ったようです。

今回のことで思うのは、安過ぎるコメの価格を適正化すべきだということです。

出典:西日本新聞

この資料を見ると、コメの価格は30年以上右肩下がりを続けています。
ロシアのウクライナ侵攻後に小麦が高騰し、コメ回帰が起きたのもコメの価格はそれ程上がらなかったからです。

一方で農家は肥料の高騰や農業機械の高価格化により、コストが上がっています。人を確保することも非常に困難になっております。
下記の資料を見ていただくと分かりますが水田作経営の農業所得はたったの年間1万円です。放っておいてもコメ作りをする農家は減る一方です。

出典:令和4年 農業経営体の経営収支

私の実家は東北宮城県の米どころです。周囲を見ても、余程の規模でやっていない限り米農家はあまり儲かっていません。農業自給率を上げるべきだというのであれば、今回のことをきっかけにコメ価格の適正化を図るべきです。

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