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AIと学際的活動のタイムライン上の先端に立つこと

AIと学際的活動によって、それに触れる人間の価値観と哲学、つまり世界観は大きく変わることはもう間違いない。しかも短期間に、驚くほど変わる。

破壊的イノベーションとは、私たちを取り巻く環境に起こるのではなく、私たちの存在、世界の捉え方そのものに対して、破壊的で不可逆的な変化をもたらすのだと気づいて、僕は今、本当に、本当に呆然としているところだ。これからどうしよう。

これが何を意味するかというと、少なくとも今ある教育(トレーニング)のかなりの部分がまったく意味をなさなくなるということ。これはとてつもないインパクトだ。

人間は知ってしまったら、知る前にはもう二度と戻れない。これは映画マトリックスでモーフィアスが赤と青の錠剤を選べと言ったのと同じだ。

あと10年後に残っているのは、過去数万年(少なくとも数千年)変わらなく続く「人間の本質の部分」に触れているものだけである。もしかしたら10年持たないかも…。それくらいにスピードが速い。

洞窟の中でも、森の中でも、まだビルもなく、学校もなかったころから脈々と続いてきた、人と人との関わりや、心の動き、感情、好奇心。こういったものはこれからも残る。

むしろ、そこだ。そこしかない。

AIが私たちに突きつける(ように見える)問いは「お前たちの存在意義はなんだ?」ということになるのだろう。

その答えを見つけることなんてできないから、私たちは太古から変わらない自分たちの本質と目の前で起きていることを照らし合わせて、そこで感じたものを次々に打ち返していくしかない。

それは結局新しい哲学や信仰を生み出していき、客観的な科学、完璧な正解を求めることを捨てることが求められるだろう。

こういう破壊的な変化を僕らにもたらすことになる「学際的」という言葉に僕はメロメロだ。
複数の専門領域をまたがることを学際的という。これは今後の人類が今すぐに向かっていくとんでもない可能性を持つ。

これまでの学問は「これとこれは別のもの」と分類をしてきた。そしてそれぞれに分類したものをさらに細かく分けて解像度を上げてきた。専門性。
でも、全く違う専門分野同士は別々の島であり、別の世界での出来事だった。お互いの行き来はほとんどなかった。

ところが今、学際的な動きにより、別々に分かれた世界が繋がり始めている。そしてこれは学問だけではなく、学際的サイエンティスト、学際的アーティストといった、学際的活動が世界中の至る所で同時多発的に生まれている。

この動きこそが、この世界の、この瞬間の、最先端だ。興奮する。

この世は全て波であり、データであり、それらの膨大なデータのそれぞれを学際的に組み合わせると何百次元もの多くの階層を持つ。それをAIを通じて私たちがどう解釈して、何を知るのかは、私たちの昔から変わらない本質とどこまで向き合えるかにかかっている。

後の人たちが歴史を見返したときに「え!!そんな変化がわずか20年で起こったの!?その頃の人たちっとどんな気持ちで生きてたんだろう?」と思われる瞬間を、僕たちは今、生きている。

物理的濃厚接触はしていないはずなのに、中老の男(71)の電子ウイルスにでもやられてしまったのか。僕もワクワクが止まらない。

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