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物語に「なぜそれをしたのか?」という理由や事柄の明確さを求めてしまうことに気付いた:ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」感想

 「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」というドラマを見た。

 見始めた理由は特になく、なんとなく再生して最後まで見たという感じだ。【超】意外な結末で驚いたけど、見終わったあとに面白かった!ワクワクした!というような感情が、私はあまり残らなかったなと思った。

 それで、今日はそれがなぜかということを考えてみた。

 まず最初に思ったことは、最後のオチへの展開が急すぎるからかもしれないと思う。
「なぜそれをすることになったのか」という説明がかなり部分的にしか描かれておらず(という風に私には見え)、納得できなかったのかもしれない。
 つまり、その最後の事件が起こるまでの、登場人物たち個人個人が抱えるそこへいたるまでの心境や理由であったり心の葛藤、決行するまでのチーム内でのやり取りなどを全部すっ飛ばしているから、消化不良を起こした。(各話に伏線があったのかもしれないけれど、もっと欲しかったのかも)
 これらを全て描くと、シーズン2が出来上がってしまうようなボリュームになる気がした。そんな部分を飛ばして最後のオチだったように私には思えたので、すっきりしなかったのだと思う。

 また最後のオチでは「何が行われたのか」ということがかなり曖昧に描かれていて、見ている人がそれぞれ想像するしかない。これもいまいち登場人物たちに十分共感できなかった理由かもしれないと思う。

 このドラマを見終わって、私は視聴者として、物語の中の「なぜそれをしたのか?」という理由や事柄の明確さを、面白さを考えるうえで重要視しているのだなということに気が付いた。だからといってできごとの理由や事柄の明確さが面白い物語の絶対条件ではないと思うし、自分が創作をするときにそれをまだまだ十分に創り出せるわけではないけれど😅💦私の好みという感じなのだろうなと思う。

 とはいえ、第1話の新幹線のシーンなどは緊張感があってかっこいい。こういうアクションもののドラマは好きだ。ついつい最後まで観てしまった。


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