便利機能と使いやすさは別だった:デジタル形式メモ「カクミル」を使ってみた感想
半年ぐらい前にキングジムが出している、デジタル形式メモの「カクミル」という商品を買った。
Einkの電子ペーパーディスプレイの付いたメモで、メモ機能の他に、電卓やカレンダー、時計などの付属機能もついている。発売された2019年当初は、14,000円(税抜)もしたらしい。
私は毎日のちょっとした予定のリマインダーやメモとして卓上で使いたいと思ったこと。たまたま、家電量販店のウェブサイトが2000円で売っていた、というのもあって購入してみたのだった。
半年ほど実際に使ってみての感想を書く。
メモをして机の上に置いておけるのはとても便利だった。付箋やメモ帳の代わりになる。もともと卓上メモとして使いたいと思って購入したので、本体スリープ中も画面を常時表示させられる機能がありがたかった。
例えば、私はPCをデュアルディスプレイにはしていないので、PCで小説を書いている時に、カクミルに登場人物の名前などの資料的なものを表示させていた。ちょっとした確認のために、PCの表示画面を変えるという作業の手間を少し省けたのは良かったと思う。
けれど一方で、動作がとにかくもっさりして遅い。一世代前(第10世代)の無印kindleよりも、遅い気がする。これには、ちょっと面食らった。また、電池の減りが早いと感じてしまった。これは、どれだけ本体を利用しているかにも依存していると思うのだけど。この二つから、少し使いにくかった。
2000円とお手頃な値段で買ったので、使いにくさは仕方がないと思っている。4年の歳月で身の回りのデジタル機器が本当にどんどん使いやすくなっているんだなと改めて感じた。そしてそれらの使いやすさに慣れてしまうと、なかなか使いにくいものには戻れないなぁと実感した。また、便利な商品でも使いやすさが相対的に類似品より低いと、使い手にストレスを与えてしまうということも改めて実体験したのだった。
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