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IRONMANニュージーランドレースレポート(心構え&スイム編)

はじめに(簡単な自己紹介)


私は、フルタイムオフィスワーカーとして
スポーツとは全く関係のない仕事をしながら
トライアスロンで世界を目指す、市民トライアスリートです。

水泳も自転車も陸上も、全くの未経験。
幼少期は小学校で少年野球と、中学高校ではソフトボールをやっていました。

2017年5月からフルマラソン、
2018年8月からトライアスロンへの挑戦を始め、
2020年10月にIRONMAN70.3の世界選手権への出場権を獲得。
現在はIRONMAN世界選手権での表彰台を目指してトレーニングをしています。

日々のトレーニングや食事については
Instagramで毎日更新しています。【ひらめ。】


初IRONMANに向けて


実は今回、IRONMANは初挑戦でした。

「IRONMANに出たい!」
トライアスロンを始めたときから
IRONMANをずっと夢見ていました。

Swim 3.8km🏊‍♀️
Bike 180km🚴‍♀️
Run 42.2km🏃🏻‍♀️

こんな距離を走ったら
わたしの身体はどうなってしまうのだろう
走りながらどんな感情を抱くのだろう、、、
そんな未知の世界を知ってみたい!
知らない自分に出会ってみたい!!!

そんなワクワクな期待を抱いて
トライアスロンを始めました。

2018年の夏からスタートし、
2018年にオリンピックディスタンス
2019年にミドルを経験し、
いざ2020年春に台湾IRONMANへ!

という予定だったのが
コロナの中止で出走叶わず、、、

途中、2022年に
佐渡のトライアスロンにて
Swim 4km
Bike 190km
Run 42.2km
のロングディスタンスは経験したものの

IRONMANはやっとこさ!
3年越しの初挑戦、ということで

目標タイムは10時間半、
そして狙うはエイジ優勝して
世界選手権「KONA」への出場権獲得を掲げ、出場しました。

ターゲットタイムは
Swim3.8km 1:09 (1’40/100m)
Bike180km 5:48 (31km/h)
Run42.2km 3:16 (4’40/km)

ただ、タイムを振り返るのはレース後。
レース中はしっかり自分の身体と向き合って
冷静に落ち着いて走ることを第一に。

でもスイムとバイクが落ちても
ランはしっかりこのタイムで走りたい、
ランで魅せるレースにしたいと
自分の中でレーステーマを定めていました。

リザルト


まず結果から。

タイム 10:44:37
Swim3.8km 1:05:03 ( 1’43/100m )
T1 5:35
Bike180km 5:58:29 ( 30.19km/h )
T2 2:21
Run42.2km 3:33:10 ( 5’04/km )

順位
エイジ(30-34) 3位
エイジグループ女子総合9位
女子総合(プロ含む)16位
男女総合(プロ含む) 94位

IRONMAN世界選手権
KONAへの参加資格を無事getしました✨

当日の気候条件


過去の動画を見ると
スタート前にジャンバーを着ている人も多く
寒さがいちばん心配な要素だったので
今回寒さ対策はある程度しっかりしました。

スタート前


スタート時間はAM8:00
ニュージーランドの秋は
日の出も日の入りも遅いので
IRONMANにしては遅めのスタート。

スタート時間の気温は15℃くらい。
水温は18℃。

わたしは寒さに弱いので
スタート前はとにかく身体を冷やさないように
当日の試泳はせず、首や脇、
心拍計の箇所以外にも
お腹や手、足にもワセリンをたっぷり塗って
保湿しながら靴下とスリッパを履いて
スタート時間を待ちました。

試泳は前日に水の感覚や太陽の位置、
水から上がった後の体感気温は確認していたのと
スタート地点まで100mほど
泳げる時間があるのでそこで十分だと判断し、
身体の保温を優先しました。

朝着ている服などの荷物を預けた後は
カーボローディングで前日の夕方から飲んでいた
モルテンドリンクをペットボトルで持ち、
スタート前までちびちび飲みながら待ちました。

スタート前の緊張している顔😂笑
同い年のトライアスリート、Mizuさんとスタート前に❣️


Swim


Swim3.8km 1:05:03 ( 1’43/100m )

スイムは陸から100mほど離れた位置から
フローティングでIRONMAN男女全員800人くらい?が一斉スタート。

奥に見えるグリーンのブイがスタートライン(結構遠い)


スイムの予想申告タイム順に
スイムキャップが色分けされ、
陸で並んでいる間はその順に並びますが、
フローティング中は細かな区分けはありません。

いちばん速いパンクキャップは65分以内、
わたしは2番目のブルーキャップで65〜76分以内。

スタート10分前くらいから入水し、
100mほど泳いでスタート地点へ進み
そこで7分ほど浮いて待ちました。

フローティングなので
どこにポジションを取るかは自分次第。
最初はバトルを避けて空いている場所にいこうかと思いましたが、今回のレースは湖。

湖の水は少し感覚が重たく、
浮かないのでペースが上がりにくい。
また、波もないので、うまく泳いでいる人たちの波に乗れるかどうかで泳ぐ感覚がかなり変わります。

なので、バトルは覚悟のうえ
比較的ブイの近く寄りで、
いちばん速いピンクキャップの方々に着き
前から3列目くらいに位置どり。

スタート時間まで待つ7分間、
疲れないように背浮きして待とうかと浮いてみたものの、身体が冷えてきてしまったのでしっかりスカーリングをして少し心拍を上げて待つ。

そして号砲。

かなり人が密集して混雑する中を進む。
バトルが起こるswimでわたしの中の鉄則は
“邪魔しない”  “邪魔にならない”
“邪魔されても抵抗しない”

とにかく人の邪魔にならず
ある程度自分の泳ぎができるスペースを確保しつつ、殴られても叩かれても掴まれても抵抗せずに受け流す。

途中、Garminのボタンを押されて
一時停止しちゃったり、
アンクルバンドが取れるんじゃないかと
心配するほど足を掴まれたりしながらも、
抵抗せずに掴まれたらいったん沈んで。
ボタンは冷静に確認して押し直して。

とにかく良いポジションを取ることに
ものすごく集中して泳ぎました。

ペースが合う人が見つかったら
その人の斜め後ろについて
ストロークのピッチや左右のタイミングも
前の人や横の人に合わせて
隣や前のひとと船を漕ぐみたいに協力しながら水を掻いていくイメージで。
ピッチが合う人が見つかったらしばらく安定して一緒に泳いで。

コースが長い1周回なので
蛇行する人は少ないものの、終始混雑。
良いポジションを見つけたら
そこでしっかり集中し続けて
波に乗り続けられるよう泳ぐ。

泳ぎながら、
周りにピンクキャップがほとんどだったので
結構良いペースで泳げているのかな?
と思いながらしっかり上半身に体重を乗せて
足が沈まないように、
終始良い流れを探しながら泳ぎました。

水もめちゃくちゃ綺麗で底が見えるので
真っ直ぐ泳いでいるかどうかもなんとなくわかる。

3kmくらい、後半になってきて
足先が冷たくなってくる感覚があったので
少し大きめにキックも打って温めながら。
足先以外の冷えは意外と大丈夫でした。

大きな1周回コースは
途方に暮れるほど長い直線でしたが
終始混雑していたおかげで飽きることなく
しっかり集中力を保つことができました。

そしてswim up。
手元の時計で1時間4分台が見えて自分でびっくり!

当初の設定タイムが100mを1’40ペースで泳いで1時間9分でup予定だったので、
「え!1’40より速く泳げたの!?5分も余裕できたの!??すごい!嬉しい!!!」
めっちゃテンション上がってスイムアップ。

事前に何をどう計算したのか
100mを1’40ペースで泳いだら63分だから
そもそもの設定タイムが間違っていたのですが
このときはそんなことつゆ知らず😇

かなり気持ちに余裕を持って
スイムの成長に嬉しさを噛み締めながら
スイムを終えました。

※水泳未経験で、泳ぎ始めた当初は100mを2分サークルでも回れませんでした。

※ちょうど1年前から新宿アスロニアの朝スイムに通い、1’30サークルも回れるまでに成長しました。アスロニアには本当に感謝しています。

※ちなみにウェットスーツはトライアスロンショップtettoで作成していただいたオーダーメイドです!

T1


T1 5:35

スイムから上がると坂を登って
ブリッジを超えてトランジションエリアへ。
200mくらいかな?
応援がたくさんいて、手を振りながらトランジションへ。

トランジションではボランティアの方が
トランジションバッグを手渡ししてくれます。
が、腕のナンバーがボロボロで見えず
自分も自分のナンバー間違えて伝えたりして
違う人の渡されたりちょっとだけワタワタ。

前日の試泳では
スイムアップ後の寒さが結構気になっていたのと
前回のセントジョージの時にバイク中の冷えが致命的だったので
今回はスイムはスポブラだけで泳ぎ
スイムアップ後にトップスのウェアとアームカバーを着け
さらにお腹にタオルを入れて温めて、腹巻きもして
暑くなったらタオルは捨てる作戦で準備していました。

しかしいざ当日スイムアップすると
意外と寒さは気にならなかったので
タオルと腹巻きはせず、ウェアを着て
アームカバーは手首までとりあえずつけて。

トランジションエリアが芝生なので
靴下とバイクシューズと手袋は履かずに手に持って、バイクのところまでダッシュ。

バイクは朝セットした形とちょっと変わってて
少し心配しながらも靴下とバイクシューズを履き
手袋は着けずにとりあえず手に持ってバイクスタートへ。

Bike編へ続く。

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