「最後の決闘裁判」鑑賞
「最後の決闘裁判」鑑賞。
ネタバレ多少ありなので、注意して読んでください。
これは絶対見ると決めていた作品ですが、なんと明日、11日で上映打ち切り、、と、、、大作でありながら、こんなもんなんですねえ、、、凄かったですよ!!! なんというか、本当に見応えのある映画でした。前知識的に黒澤明の「羅生門」みたいな話だというのはしっていましたが、まあそのまんま、でした。しかし、十三世紀のフランスの戦争を完全再現、決闘も、文化そのものを徹底的に再現した映像だけでもぜんぜん見る価値ありです。監督のリドリースコットさんは御年83ということで、老いて枯れることなく、エイリアンものから、今作に至るまでに、実に多作、かつ、作品がパワフル。考えてみると、ジョージミラー 76(マッドマックス怒りのデスロード)スピルバーグ 74(レディプレイヤーワン、ウエストサイド物語のリメイクまで!!!)クリントイーストウッド 91(もうたくさんすぎて書きません、どれもいい映画!!!)など、映画監督は老いても人は枯れたりしないことを証明しております。しかも、映画の内容がぜんぜん枯れない。 スコセッシの「アイリッシュマン」あたりは、少し枯れてきた感じありましたが、、、で、、、バイザウエイ
「最後の決闘裁判」ですが、フランス人がみんな英語喋ってる以外はかなりリアルに当時起こった事件を再現しているということで、もうそれだけで◎。しかして、その内容は、大人の男なら、結構身につまされるんじゃないでしょうか、、、なんともなさけない男たちのクソ話が展開されて、笑うに笑えない人が多いかと思います。ここ数年のMETOO運動的でもありますし、まあ、現代でもよくある話ではないでしょうか?? たとえば、妻とのセックスのあとに、夫「どうだ、きもちよかったか?」「、、、、、え、、ええ、、よかったです」「そうか、では、良い子ができるだろう」「汗、、、そうですね、、、、、」みたいなアホ丸出しの会話とか、ふたをあけてみると、つよがってえらそうな夫がぜんぜん仕事をしていなくて、妻が領地をまわって立て直したり、戦争にいって戦って帰ってくるのはいいが、かえってきたらおこるばかりでぜんぜん仕事ができない、という、、ああ、書いていて自分でつらくなってきたよ、、、もうひとりの男も、上司のご機嫌をとって、接待パーティー、接待税徴収、接待読書、接待乱交パーティーにあけくれて出世したのはいいが、友達の嫁さんに一目惚れして、レイプ事件をおこし、「あれはレイプじゃなかった、、彼女も俺のこと好きだったはず」とずっと考えて、たくさんの人がいる前で、「レイプが気持ち良いはずありません」と言われる始末。いやあ、ふたりが決闘裁判にいたった気持ち、男ならわかりますね、、もう死にたいよね、もう、、という、笑えないコメディ映画でした。見た後も、苦笑、、、汗、、、という、蛭子能収的感覚に襲われること間違いなし、、ぜひ、この映画の女性の感想も聞いてみたいです。
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