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【日記2】眼鏡、前々々職、大阪

8.15

新しい眼鏡を作った。
前日に行きつけの飲み屋のマスターの眼鏡をかけさせてもらったら、自分も新しいものが欲しくなったのだ。
仕事帰りに途中下車して、Zoffで買った。選ぶのに50分、出来上がるのに30分で、自分の雰囲気を一新できた。

8.16

前々々職で同僚だったり上司だったりした人たちと久しぶりに会って中野で飲んだ。
あの頃は始発で東京から名古屋へ向かい納品して、夜のうちに京都に移動して、翌日は朝から納品して、翌日は仙台へ、なんてとんでもない日々を過ごしていた。
仕事でトラブって、止むを得ず電車の中から上司に電話をかけたら「うるさくて聞こえないから今すぐ降りて静かなところで話せ」と言われ、今はなき渋谷の東横のれん街の薄暗い通路で状況を説明したこともある。
信号機か何かの故障で新幹線が止まり、でも翌日には仙台に行かないといけなかったのでその日のうちに東京に戻るべく、在来線で東京に向かっていた夜に、客先から怒りの電話を受け、とんでもなく疲れたこともある。
でも、それら全部、笑い話だった。
時間は味方で、同じ経験をした人たちも変わらず味方だった。

8.17

とにかく短歌を、と焦るようになってきた。
小説がものにならなかった経験を、繰り返してはいけないと思っている。
やっておけばよかった、もっとやればよかった、時間があったのに、没頭すればよかったのに、という後悔を短歌においてはしたくなかった。
今年。本当に今年だと思う。
今年どれだけやったかで、今後数年間の自分の道は決まるんだと思う。

8.18

大阪は豊中市庄内のリトルプレス専門店「犬と街灯」の私家版歌集フェア「牛と街灯4」が幕を開けた。
18〜20日の3日間、歌人の牛隆介さんが店長を務め、ゲストリコメンダーの御殿山みなみさん、ショージサキさんとともにおすすめ私家版歌集を展示で紹介する。
僕の歌集『自転車修理屋』も仲間に入れていただき、御殿山みなみさんに素晴らしい紹介文を書いていただいた。
また、大阪は遠くて簡単には参加できないけれど、気持ちだけでも参加したく、短歌の栞を配っていただけるようお送りした。枚数限定ではあるけれど、本(杜崎のもの以外でも)をご購入の方にプレゼントしていただくので、お近くの方はぜひ立ち寄ってみてほしい。
期間中、トークイベントや歌会も企画されている。

8.19

この夏の課題図書、『万葉集』は5巻目へ。

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